Glenn Gould : The Goldberg Variations Complete Unreleased Recording Sessions June 1955 (+LP)
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しろくま | 神奈川県 | 不明 | 18/September/2017
このセットのLP盤について指摘します。 オリジナル盤(アメリカColumbia ML5060)では、A面:アリアから第15変奏まで、B面:第16変奏からダカーポ・アリアとなっています。 しかし、今回の「ファイナル・エディット」LP盤では、A面:アリアから第16変奏まで、B面:第17変奏からダカーポ・アリアとなっています。 恐らく、オリジナルLPのレーベルに、A:”Variations Nos.1 through 16”となっているので、このミステイクを忠実に「実行」したものと考えられます。 残念なことです。5 people agree with this review
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アマデウス | 神奈川県 | 不明 | 17/September/2017
グレングールドは、衝撃のピアニストと言われている。わたしもグールドにはまった一人だ。若い頃は、このデヒュー盤(擬似ステレオの日本盤) )を毎日のように聴いた。その後、オリジナルのモノラル盤(米CBS盤)を手に入れ、モノラルの力強さに驚いた。今回SONYから、グールドのデヒュー盤の録音セッションの全マスターテープが出るというので驚いた。レコード収集人たちは、マスターテープは劣化するから、オリジナルのレコードしか、オリジナルな音ではないと信じている。しかし、今回のマスターテープからデジタル化したCDの音は、十分にみずみずしい。グールドと録音技術者の会話も入っていて、62年前の伝説のレコードが出来上がる録音スタジオにタイムスリップしたような錯覚に陥る。グールドのファンには、是非体験してもらいたい。CD1からCD5まで一気に聴いてしまった。そのあと完成したCDとLPレコードを聴いたが、制作の苦労を体験した後だけに、感ひとしおだ。当たり前だが、LPの音もCDと同じだ。ただ、米CBSのオリジナルのLPを出してきて聴くと、何故かオリジナルよりもピアノの響きがやや分厚い気がした。ただ、A面に第16変奏まで入れたのは何故だろう。オリジナル盤と同じように、第16変奏は後半の頭の曲だから、B面の始めに持っていくべきだ。分厚い解説書が大変立派だが、英語、ドイツ語、フランス語しかない。日本はまだクラシック大国とは認めてもらえないのか?それが残念だ。4割引の8600円は超お買い得だ。6 people agree with this review
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ねこ | 大阪府 | 不明 | 16/July/2017
実物をまだ聴いていないので間違っているかも知れませんが、自分が気に入ったテイクだけを編集ソフトで順番につなぎ合わせれば、世界で唯一の、自分の自分による自分のための「ゴルトベルク変奏曲」ができあがることになるのだろうか。もしそれが可能だとすれば何通りの「ゴルトベルク変奏曲」ができるのだろうか。同じ演奏家であり、同じ解釈でありながら、微妙に異なるリズムやテンポ、はたまたミスタッチや雑音も含めて何種類もの「ゴルトベルク変奏曲」が楽しめるとしたら、空恐ろしいような。私的に楽しむ範囲ならまだしも、グールドの死後50年で権利が消滅すれば、優秀な編集者が競ってお気に入りのテイク音源を組み合わせた何通りもの「ゴルトベルク変奏曲」CD(グレン・グールド「 ゴルトベルク変奏曲」○×△編集版)が市販される可能性だってあるのではないか。そして、どの組み合わせのCDが最高か、なんて音楽評論家やファンが論評しあうことになるのだろうか。11 people agree with this review
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