TOP > Music CD・DVD > Classical > Verdi (1813-1901) > La Traviata: Giulini / Teatro Alla Scala Callas Di Stefano (Uhqcd)

Verdi (1813-1901)

Hi Quality CD La Traviata: Giulini / Teatro Alla Scala Callas Di Stefano (Uhqcd)

La Traviata: Giulini / Teatro Alla Scala Callas Di Stefano (Uhqcd)

Customer Reviews

  • ★★★★★ 
    (0 posts)
  • ★★★★☆ 
  • ★★★☆☆ 
    (0 posts)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 posts)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 posts)

Do you want to write a review?

Write you own review

Showing 1 - 1 of 1 items

  • ★★★★☆ 

    yk  |  京都府  |  不明  |  01/October/2018

    「椿姫」・・・”ラ・トラヴィアータ”と正しく言いなさい・・・と言う”原題”主義の人もいるが、私はこの(日本的?)新派劇みたいな”椿姫”の通俗名も嫌いでもない。そして、この1955年スカラ座の開幕を飾ったヴィスコンティ演出の「椿姫」ほど、この通俗名に相応しいラ・トラヴィアータも無い。日本の某評論家がこの録音評で「序曲冒頭の第一音から”これはずるい”と思った・・・」と言うようなことを書いていた記憶がある。確かに、後のジュリーニからは考えられないほど思い入れタップリ、いかにも世の女性の感涙をしぼる予感に満ちた出だしからして独特の雰囲気が在る。言わば扇情的とも言えるこの序曲に始まり、カラスの乾坤一擲の歌にステファーノの激情型のアルフレート・・・・と、冷静沈着、理性的・分析的で”正しさ・正確さ”を追い求める現代オペラ上演の対極にある”椿姫”の記録は、恐らく今後もありえない演奏様式の記録でもある。しかし、だからと言ってこの演奏が一方的に観客を煽ることを狙ったものではない、ヴィスコンティの周到な演出・意図に支えられた”人間劇”としての土台に支えられていることは少し演奏を聴いていけば明らかだとも言える。この舞台を伝説のダイエットを果たしてスリムになったカラスがベルエポック時代のドレスに身を包んで演じたのだから、それは観客も興奮せざるを得ないし、それが後々長くスカラ座のトラウマにまでなったと言うのも理解できる。 この、録音は残念ながら正規の録音は残っていない。残されたのは、貧弱なプライベート録音だけでそのLPも長く所謂”海賊盤”でしか聴くことができなかった。1990年代頃になってEMIが録音を買い取り一応正規盤としてCD化したが音はさほどではなく、現在までで最も音の良い(・・・と私が思う)市販ソースは’79年にチェトラが出したLPだったと思う。このCDは、そのチェトラのLP作成の為に作られたテープから新たにリマスターしたCD・・・・ということで、早速聴いてみたのだけれど、もともと頼りない録音なので”音の良さ”は微妙・・・ではあるけれど、少なくともEMIのCDよりは明らかに生き生きした音を聴くことができる。元LPとの比較と言う点では一長一短というところだが、確かに音場の自然なところなど”長”もあり、このカラスの数ある「椿姫」の録音の中でも特別の歴史的記録を聴くのに、現在市販されているソースのなかでは最善のCDだと思う。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 1 of 1 items