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Mozart (1756-1791)

Blu-ray Disc Le Nozze di Figaro : W-Walker Welser-Most / Teatro alla Scala, C.Alvarez, Damrau, M.Werba, Crebassa, etc (2016 Stereo)

Le Nozze di Figaro : W-Walker Welser-Most / Teatro alla Scala, C.Alvarez, Damrau, M.Werba, Crebassa, etc (2016 Stereo)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  27/January/2018

    あらゆる読み替えが試みられた感のある『フィガロ』だが、そうかまだこんなことができるんだと感心させられる粋な新演出。序曲が始まると裸の舞台にフィガロ一人が出てきて、困惑の表情。でも、彼がストレーラー演出版のアームチェアを運んでくると、美女揃いの裏方さん達が現われて第1幕の書き割りを組み立ててゆく。この美女軍団・黙役たちは伯爵の秘書という役回りでオペラ本編にも登場してくるが、バルトロ、バジーリオなどはかなり戯画化されているとはいえ、人物達はおおむね18世紀の服装で、その意味では読み替えではない。しかし、舞台装置はベニヤ板に色を塗っただけのペラペラの書き割りであることが故意に分かるように作られているし、舞台袖に控えるプロンプターが台詞を忘れた伯爵に教えるなど、これはお芝居ですよというメタ・メッセージを観客に発し続ける一方、舞台上では笑いのツボを逃さぬ細やかな演技が展開。とても清新な舞台だ。 主役級五人の歌手はすべて一級品だが、特に目覚ましいのはまずマルクス・ヴェルバのフィガロ。元気溌剌の演唱で見事に主役を張っている。ついでディアナ・ダムラウの伯爵夫人(ひと頃よりもスリムになった)。近年流行の若作りな伯爵夫人で、彼女にかなり三の線の演技を要求しているのは演出の仕様だが、細かい演技指導に嬉々として応えているし、歌ももちろん万全。相当ヌケたところのある伯爵のカルロス・アルバレスもなかなかいい味だ。白塗りに髭が書かれたクレバッサも愛嬌あるケルビーノだし、シュルツはもう少し弾けても良かったかもしれないが、十分に水準以上のスザンナと言える。チューリッヒでの録画に比べてややおとなしい感はあるが、端正ながら生きの良いヴェルザー=メストの指揮の素晴らしさは相変わらず。こんなに有能なオペラ指揮者を世界の歌劇場がほっておくわけがない。レチタティーヴォを伴奏するフォルテピアノもかなり奔放に動く。第4幕はマルツェリーナのアリアのみ省略。日本語字幕が間違いだらけのベヒトルフ演出、ザルツブルク版のまんまなのが唯一の欠点。

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