Ｓｔｒａｕｓｓｉｓｔ  |  香川県  |  不明  |  07/October/2007

「カプリッチョ」の決定的名盤。シュヴァルツコップ、ホッター、フィッシャー＝ディースカウ、ルートヴィヒ、ゲッダ、ヴェヒターと眩暈がしそうな超豪華キャストが集結し、それぞれ与えられた役を見事に歌っているが、特筆すべきはヒロインの伯爵令嬢を歌っているシュヴァルツコップである。最終場面である迷いのモノローグでの歌唱は溜息が出てしまうほどに美しい。「ばらの騎士」と並ぶシュヴァルツコップ最高の名唱である。

 

Ｓｔｒａｕｓｓｉｓｔ  |  香川県  |  不明  |  07/October/2007

グレン・グールドがこよなく愛したリヒャルト・シュトラウス最後のオペラ。私が「カプリッチョ」を知ったのは１０年前、ＦＭ放送で偶然に聴いた前奏曲である。冬から春へと変わろうとする時期の暖かく柔らかい日差しを連想させる音楽に非常に感動したものである。私は「椿姫」や「カルメン」がなくなってもちっとも悲しくないが、「カプリッチョ」がなくなると本当に悲しくなってしまうと思う。真の傑作オペラである。