Benvenuto Cellini : Terry Gilliam, Marc Elder / Rotterdam Philharmonic, John Osborn, Sicilia, M.Muraro, Losier, etc (2015 Stereo)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 26/August/2018
『チェッリーニ』の舞台は、シュテルツル演出/ゲルギエフ指揮のザルツブルク版もそうだったが、どうして毎度こんなハチャメチャになるのか。作品自体の持つ破壊的なエネルギーがどうしてもこういう演出を要求する、ということなのだろう。もっとも、こちらの人々はルネサンス期の衣装で、読み替えではないのだが。テリー・ギリアム演出は早くも序曲終盤から巨大な張りぼて人形が登場し、客席を巻き込んだ大騒動を仕掛ける(パイ投げのタイミングが絶妙!)。この先どうなるか心配になるほどの派手な出だしだが、その後はモンティ・パイソン的なくすぐりと笑い(教皇庁は激怒しそうだ)を交えつつも、一方ではいかにもロマン派的な芸術家オペラをまじめに展開。本物の大道芸人たちを大挙投入し、相当に卑猥な劇中劇の場面を経て、最後はプロジェクション・マッピングも華々しい第1幕フィナーレ、いわゆる「ローマの謝肉祭」の場面がさすがに見応え十分。 バルトリ主演『ノルマ』でのポルリオーネや『オテロ』(ロッシーニの方)の主役でもあったジョン・オズボーンはいかにも無頼漢らしい豪快なチェッリーニ。シチーリアの生きの良さも魅力的だが、ザルツブルク版に続いていじられ役フィエラモスカを演ずるローラン・ナウリが実にうまい。マーク・エルダーはいつもながら手堅い。欲を言えば穏健に過ぎるのだが、とにかく舞台上が大変に騒がしいので、指揮はこのぐらいで丁度いいか。上演として二幕仕立てだが、ほぼヴァイマル版に基づくと思われる。1 people agree with this review
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 06/July/2018
オペラが苦手を公言している にも拘わらずベルリオーズ作品は別だ ”〜チェッリーニ”を漸く観て聴くことができた 日本語字幕とギリアム演出に拠るところが大きい 三時間の長丁場 詞の意味に突っかかりながら陳腐なドラマを下手な演技で観るのは辛い 何分外国語には翻訳をインポーズしてもらいたい 然すればオペラの鑑賞機会が増えようというもの 何はともあれ”〜チェッリーニ”は面白かった 先ず舞台の意匠が飽きさせない ギリアムらしい色とデフォルメが愉しい キャストが好い 歌唱と演技共に個性を持ち的確な伝達力がある このテンポと間はいかにもギリアム流だ 表現の幅は広いが品を失わない いやいや最も言うべきは ベルリオーズの音楽に聴き入ったことだ その美しさと楽しさは時を超えて魅力を放射している 管弦楽部の先進性と面白さは言うまでもない Blu-ray Discは絵も音も美しい NAXOSには期待が膨らむばかりだ あなたも如何1 people agree with this review
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