Beethoven : Sinfonien 1.2.3`eroica`
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一人のクラシックオールドファン | 兵庫県 | 不明 | 10/April/2011
1980年代後半にヴァントが手兵NDRSOと録ったベートーヴェン交響曲全集の分売物で第1番(演奏タイム@8’44A8’31B3’29C5’50)、第2番(同@11’39A10’34B3’39C6’52)、第3番(同@18’05A14’43B5’45C11’26)が収録されております。私はこの内第2番を聴いており少しコメントをさせていただきます。この第2番1985年頃ヴァントが73歳頃の演奏で幾分速めで先ず彼らしい理詰めな迎合感のない演奏・・・そう曖昧な処が見出せぬ演奏がベートーヴェンに何となくフィットし更に録音の良さがこの演奏のランクを上位にあげざるをえなくしていますね。第1楽章しばらくアクセント強めに進め展開部は速めに。ウィーンというより正しくドイツの地味ではあるが奇をてらわない味わいは派手な指揮者、オーケストラとは一線を隔します。表面ではなく芯において堂々としているのです。そしてちゃんと反復演奏がされております。情緒に流されない第2楽章も印象的ですが最終楽章の何か潔さは一体どこから来ているのでしょうか。スケール感とか懐深さとは趣きを異とする彼はベートーヴェン交響曲で地味な第2番、第8番を結構持ち上げた結果をもたらせてくれたのでは・・・。晩年猫背の容姿から派手なパーフォーマンスとは無縁だったヴァントの本質の語り口の一端が窺える演奏かと思いました。彼には更に後年録られた一部のベートーヴェン交響曲のライブ盤がありますがこの第2番はHMVカタログでは1954年CGOを振ったモノラル盤くらいしか見つからないだけに貴重な録音演奏となつております。兎に角ヴァントのベートーヴェン交響曲全集についてはHMVカタログ上のユーザーレビューで評判というものが最善の紹介状の如く異常な数のレビューでベストランクを獲得していますが私の場合他の第1,3番は即ち過半数を残念ながら現時点未聴ですので素晴らしいランクに止めておきます、スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)0 people agree with this review
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