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Review List of RYO 

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     2018/10/31

    お金とはいったい何なのか?読み終えて一番に思ったことである。夢と信用は一度失ったら買い戻せない。時間も過ぎ去ってしまったらどうあがいても買えない。でもお金は取り戻せるものなんだ、とこの本は教えてくれた。この本を読むまで、僕は多くのお金を得て、他人よりもいい暮らしをしたいと漠然と思っていた。しかし、人生の目的は他人と比べることでも、お金を貯めることでも決してなく、お金がいくらあったとしても、意味のある使い道がなければ無意味なんだと思い直した。本当に意味のある使い道にはそう多くのお金は必要ない。今、僕の周りにいてくれる素敵な人たちと一緒に楽しく、自分のしたいことをやり続けながら一歩ずつ歩んでいこうと思う。人生を考え直すきっかけをくれる一冊。

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     2018/10/31

    文系の著者が15人の理系の著名人たちと対談した内容が掲載されており、情熱やプロフェッショナリズムがおおげさじゃなく、全ページから感じられる作品です。 一つのことに向き合い、貫き通すこと、若いうちから怖がることなくチャレンジすることの素晴らしさ・楽しさを強く感じました。僕は理系で大学院まで行きましたが、偉大な理系の大先輩たちからあらためて生きるヒントがもらえました。文系でも理系でも楽しめる、魅惑の一冊です。

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     2018/08/28

    本作は中学生特有の閉鎖的な環境で起こってしまういじめが主題となっている。昼は中学生男子、夜はバケモノになってしまう安達とクラスでいじめられている矢野さつき。二人は偶然出くわした夜の学校でだけ会話を交わすようになる。昼はクラスの雰囲気に流され、安達は矢野さつきと話すこともなく、むしろいじめに加担してしまう。
    安達の一人称は普通の中学生である昼は俺、バケモノになる夜は僕、と変化する。このことは本作の大きな特徴の一つだ。普通に考えると逆なのではないかと思えるが、クラスメイトを相手に強がる昼には俺、強がる必要のない夜には本音が出てしまうことで僕となっているようである。
    見た目は普通でも、いじめの流れに逆らえず、それを肯定してしまう昼の方がよっぽどバケモノっぽい、昼も本音の感情を出せばいいのにな。はじめはそう思っていた。でも自分も中学生時代、何とか仲間はずれにならぬよう、長いものに巻かれるようにして狭い世界を必死に生きていたことを思い出した。誰もが自分を守るために、バケモノのような感情を飼っているのかもしれない。いじめはもちろんよくないものであり、安達の行動は間違っている。でも、中学生が孤立してまで正義を取るのは酷であるとも思う。そんな微妙な感情がぐるぐると渦巻いた。本作は読者の想像に委ねるような描写が作者のこれまでの物語と比べても多い。それは物語の醍醐味であるようでいて、自分も含め、大人になってしまった読者は展開の見えにくさも感じるだろう。まるで学校の先生が教室の人間関係を把握しきれていないように。いじめてられている矢野さつきも、流されていじめに加担してしまっている安達も、できることならありのままの自分で過ごせる毎日が訪れればいいな。部外者にしかなり得ない大人に、いつの間にかなってしまっていた自分はそう願って本を閉じた。

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     2018/08/27

    国語の授業で「幸せとはなにか」を考えることになった賢いけれど友人のいない小学生、菜ノ花。その答えを追い求める過程で偶然出会ったちょっと傷を抱えた3人の女性。菜ノ花は彼女たちとたくさんの思いを共有し、言葉を交わしていく中で、自分や大切な人のことを大事にしていこうと思うようになる。それをちゃんと行動に移した少女の優しさと、素直さと、勇気に心が洗われた。どこか幻想的で不思議な世界観を感じながら読み進めていくと、予想だにしなかった驚きの展開に。幸福感に包まれながらも涙が溢れ出てしまうような名作と出会うことができて良かった。菜ノ花の幸せを祈りながら読んだが、きっと美しく聡明で素敵な大人の女性になった彼女の姿が目に浮かぶ。
    誰にでもやり直したいことはある。本当にやり直しができたなら、とても素晴らしいことだけど、そんなことはできっこない。自分が生きている今を後悔しないように、人と自分を大切にしながら暮らしていければ、きっと過去と未来の自分を笑顔にすることができる。とても素敵なメッセージを小さな女の子からもらえた。

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     2018/08/27

    一番共感した登場人物は、昔の自分とよく似ていて、いつも「自分なんて」と感じてしまう京くん。でも、京くんの周りには幸運にも素晴らしい友人たちがいつもそばにいてくれてた。彼のように自分を過小評価してしまっている人たちは世の中に絶対にたくさんいる。そんな人たちにも素晴らしい”誰か”が寄り添ってくれれば、この世界はきっともっと明るいものになるだろう。人はみな自分自身のことが一番見えないものなんだなと改めて思った。人それぞれ得意なことや役割があって、いつかどこかで必ず大活躍できるんだ、君は君のままでいいんだよ、という優しいメッセージが心に深く沁み渡った。特に何かに悩んでいる学生世代にぜひ読んでもらいたいなと思う。
    彼らの穢れなく、ちょっと優しすぎる位の美しいやり取りを読んで、図らずもあのもどかしく甘酸っぱい季節を久々に思い出すこととなった。気遣いに溢れた、この温かな世界観はどんな読者をも今以上に人に優しくできるように変えてしまうだろう。そんなすごい力を持った物語である。年下の彼らを温かく見守るようにして読んでいたつもりだったのに、一歩踏み出してみなよ、と逆に勇気づけられてしまった。
    なお、裏表紙のQRコードから専用webサイトにアクセスすると、本では描かれなかったサイドストーリーや、彼らのその後が読めるようになっている。大人になった彼らの姿に驚きつつ、にやけながら楽しめた。

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     2018/08/27

    「なんてタイトルなんだ」少し過激にも思えるタイトルに惹かれ、何気なくこの本を手に取ってみて本当によかった。物語は冴えない「僕」が同じクラスで人気者の桜良のある“秘密”を知ってしまうところから始まる。他者との関わり合いをシャットアウトしていた「僕」を天真爛漫な桜良が振り回す日々。しかし、そんな毎日は「僕」に生きること=人と関わり合っていくことの大切さや楽しさをしっかりと気付かせる。彼らはその過程でお互いを強く必要とするような、特別な関係になっていく。ラブストーリーとも、そうではないとも捉えられる本作。彼らの関係性は彼ら特有のものであるようでいて、実は誰もが通ったピュアで不器用な青春時代と重なるものがあるため、読者は図らずも様々な感情を蘇らせる。そんな側面も本作が多くの共感を呼び、社会現象にまでなった要因の一つだと思う。
    物語には言語と時代を超えて愛される名著「星の王子さま」がキーアイテムとして登場する。本作と「星の王子さま」はストーリー自体の共通性はもちろん、物事の本質を見抜く王子さまと、クラス内では冴えない「僕」の良さを誰よりも見抜いていた桜良の姿をも重なる。天真爛漫さが目立つ桜良最大の魅力は自分が辛い状況に置かれているにも関わらず、偶然も運命も「選択」と捉えられる強さなのではないか。それもいつも笑顔で。「星の王子さま」で最も有名な名言、「いちばんたいせつなことは、目に見えない」は本作をまさに凝縮したような言葉であるように思う。表面上は違うけれど、心の核となる部分はとても似通っている。静かに想い合う、そんな美しい二人の日々に心が強く揺さぶられた。一日が終わるとき、桜良のようにはっきりと「今日、楽しかったよ」と言える毎日を送っていきたい。

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     2018/05/12

    数々の偶然の重なりによって「あやしい宗教」にのめり込んでしまった家族の物語。自分が何を信じるのか、それは最初は親からの影響が大きいが、だんだんと自我が確立していき、葛藤が起こる。そんな難しい思春期の心情がリアルに描かれている。様々な解釈が可能な新たな名著。

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     2018/05/12

    ちょっとだけ不思議なことが起こる、童話の良さと大人の小説のボリューム感を兼ね備えた作品。スーパーなどと比べ、少々商品の価格が高くなってしまう「百貨店」。でも、百貨店でしかできない素晴らしいサービスもたくさんある。それを丁寧に描いた美しき展開が胸を熱くさせる。本屋大賞のノミネート作だけあって、どなたでも楽しめると思う。同じ舞台となっている「桜風堂ものがたり」もおすすめの一冊。

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     2018/05/12

    元お笑い芸人が描く、笑いもあるミステリー。テンポのよさが他の作家の小説を凌駕しているように感じた。「そうくるか」と思わず唸ってしまうような展開の連続で、目まぐるしいどんでん返しが素晴らしく、一気読みしてしまった。初めて藤崎翔氏の作品を読んだが、またぜひ読みたい作家さんになった。

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     2018/05/12

    始めの物語では心が温まり、思わず涙を流した。自分の人生は鏡のようになっていて、楽しくポジティブに生きていこうと強く思った。何かに悩んでいる方に特におすすめの一冊。両親にも感謝しようという気持ちが強まったので、今度思い切って「今までありがとう」と言ってみようと思っている。

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     2018/05/12

    「デザインのひきだし」というデザイン情報誌の連載がまとめられた作品。日本を代表するデザイナーがもし「吾輩は猫である」の装丁を手掛けたら、というコンセプトで、彼らの装丁デザインの写真と文で意図が紹介されている。シンプルなもの、ユーモアなもの、刺激的なもの。いずれもユニークでありながら、文豪夏目漱石へのリスペクトが感じられる。フォントの選択にまで気を配られたデザインは電子書籍よりもやっぱり紙の本がいいなと思わせてくれた。本のデザインにまつわる方々のプロフェッショナリズムが感じられる名著。

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