"天使の歌声”と評価の高いデトロイト在住のボーカリストDIVINITIの参加作品を、ハウス・シーンのトップ・プロデューサーの一人、DJ KAWSAKIが完全コンパイル。黒く、そして美しいその世界に包まれる時、音楽の素晴らしさを改めて思い知る事でしょう。ハウス＝ただのポップスになりつつある今、このような作品が世に出る事は素晴らしいのではないでしょうか？ディープなのに、解き放たれます。

"DVINITI SINGS SELECTED BY DJ KAWASAKI”と一緒に聴いてもらいたい関連作品。こちらは公私に渡るDIVINITIのパートナー、PIRAHNAHEADの作品集。MOODY MANNやTHEO PARRISHが認めたその実力は間違いない！エレクトロニック・ミュージックと生演奏を見事に融合したデトロイト産の黒ハウスは、ソウルとテクノの交錯がもたらした奇蹟なのかもしれない。自分でも、本当に気に入ってます。

もはや、日本人が作ったとは思えない作品。これが、国産ヒップ・ホップの真骨頂。JAZZY SPORTSの威信をかけ６年振りのリリース（そんなに経ってたっけ？）となるDJ MTSU THE BEATSの２NDアルバムのレベルの高さは尋常じゃない。クラブ・ジャズ・シーンで最も注目を集めるシンガー、JOSE JAMESが参加した極上のソウル・ナンバー、「PROMISE IN LOVE」はラジオ・チャートでも急上昇中。

DJ KAWASAKI作品への参加やKYOTO JAZZ MASSVE LIVE SETのメンバーとしても活動するキーボード奏者、SWING-Oの45名義のニュー・アルバムが登場。STEPHANEY McKAYをフィーチャーした「I BELIEVE」は、既に僕のクラブ、THE ROOMではクラシックスとなっています。MARVIN GAYEスタイルのJIMMY ABNEY参加の「NOTHING　FEELS BETTER」も名曲です。素晴らしいメロに脱帽！

quasimodeのアルバムに収録された「TIME　IS LOVE」のオリジナル。勿論、歌っているのも同じ、CARMEN LUNDY。若か借りし頃の彼女も素晴らしいですよ。このアルバムは、スタンダード・ジャズとスピリチュアル・ジャズを繋ぐ希有な存在で、コアなコレクターからビギナーをも魅了する貴重な一枚。若いアーティストの作品に参加したレジェンドの作品を辿るのも音楽を聴く醍醐味だったりする。

GILLES PETERSONのレーベル、BROWNSWOODからリリースされたELAN MEHLERの2ND。スピリチュアルなヨーロピアン・ジャズの後継的アルバムって言った所でしょうか。ウルスラ・ドゥジアックの影響もあったりして・・・。NOSTALGIA 77しかり、ELAN MEHLERしかり、クラブを通過した踊れないジャズが来てますね。こちらも、大人向き。しかも、夜向き。読書のBGMになんかにいいのでは？

GIL SCOTT HERONとBRIANJACKSONの名コンビによる７７年の名アルバムが再発。なんといっても聴き所は、「WE ALMOST LOST DETROIT」。YouTubeで、MOODYMANNがレコードかけながら歌ってたあの曲ですよ！こういう作品が、CD化されより多くの人に聴かれる事は大歓迎です。ま、いつまで、CDというフォーマットが生き残るかという問題はありますが・・・。とにかく、メロウでソウルフル！

ヨーロピアン・ニュー・ジャスを牽引する男、NICOLA CONTE選曲のブラジル・コンピ第２弾。NICOLAが自分のアルバムで、どんどんモーダルでスピリチュアルな方向にシフトしてくれるのは個人的に大歓迎だけれど、やっぱりこういうのを聴くと安心する・・・。初期NICOLA CONTEファン／初期SCHEMAファンは、こういうのが好きでしょ？彼の審美眼に適った珠玉の名曲がぎっしり詰まってます。クラブでボサ・ジャズやサンバ・ジャズを聴く事が少なくなった今だから、逆に新鮮。カフェでもかかるんだろうな。

これが、７７年のリリース？思わず、その録音年に驚かされるアルバム。決してフュージョンではないです。ディープにして、スピリチュアルなニュー・ハード・バップ。脇を固めるのは、日野皓正、セシル・マクビー、そして、トニー・ウイリアムスですよ。ジャズは死んじゃいなかった・・・。こういう作品を、クラブ・ジャズのアーティストに聴いて欲しいな。パリで、ファンに何ですかって聴かれた時にいつでも買えると思ってあげちゃったんです。結局再び買えずじまいで・・・。最近CD化されてたのを知りました。ENJAからのリリースってのも意外でいいんじゃないでしょうか。