エレクトロとヒップホップを自由に行き来するベルリンのトラックメーカーRobot KochがMCにJohn Robinsonを招聘したダブルネームアルバム。シンセ音のセレクトもビートの工夫も一筋縄ではいかないこだわりを感じます。

アメリカ出身の女性ラッパー。舌っ足らずであどけなさの残る声に強烈な内容のライムという組み合わせに耳を奪われがちですが、音数を抑えたトラックも相当クール。時代の徒花になってしまう予感もありますが、その刹那感も魅力のひとつ。

【Ed Sheeran / No.5 Collaborations Project】
イギリス出身のシンガーソングライターが様々なラッパー等とコラボレーションしたアルバム。トラッドなフォークロックシンガー然としたEd Sheeranのボーカルとギターに音圧の高いビートが乗るだけで、今のロンドンを表すような浮遊感が生まれています。

ブラック・スピリチュアルジャズの雄、Doug Carnが自身のルーツであるイスラムに戻った作品。ダンサブルからメロウまで幅広い魅力が収められる中でも、コードネームを読み上げるアドリヴが聴けるカリビアン・ジャズワルツ「Tropic Songs」が白眉。

日本でも国内アーティスト並みの知名度を持つ大御所中の大御所バンド、Earth, Wind & Fireの1stアルバムは骨太かつ割と地味なファンクを聴かせます。P-funkもそうですが、後々ド派手になるバンドのデビューは割と硬派なサウンドだったりします。あらゆるアーティストやバンドの1stを聴き比べるのも面白いですよ。