マンハッタンズがコロンビア・レーベル移籍前に在籍していたデラックス・レーベル。そのデラックス・レーベルに残した2枚のアルバムが7曲ものボーナストラックを追加収録した、CD2枚組の大ボリュームで待望の再CD化！1971年リリースの『WITH THESE HANDS』はジョージ・カー、その翌年1972年にリリースされた『A MILLION TO ONE』はテディ・ランダッツオによるプロデュース作品です。後のコロンビア時代では味わえないゴスペル〜ストリート・テイストの濃い、力強く硬派なヴォーカルがデラックス時代のマンハッタンズの魅力です。『A MILLION TO ONE』はジャラルド・アルストン加入後に制作されたはじめてのアルバムです。ボーナス・トラックにはアルバム未収録のシングル曲含む7曲を追加収録しています。

1973年にフィラデルフィアの名匠ボビー・マーティンをプロデュサーに迎え製作された通算5枚目にして、コロンビア・レーベル移籍後1枚目のアルバム。本作ではメンバーが作曲にも果敢に挑戦しており、バリトン・シンガーのエドワード・ビヴァインズが作曲を手掛けたアルバム・タイトル曲「There's No Me Without You」がUS R&Bシングル・チャートで3位の大ヒット記録。流麗なフィラデルフィア・サウンドに溶け込むコーラスと、ジェラルド・アルストンの艶のある歌声に酔える、ビター＆スウィートな大人のソウル・アルバムです。

通算6枚目にして1974年にリリースされたコロンビア・レーベル移籍後2枚目のアルバム。本作は新曲だけでなく、コロンビア・レーベル移籍前に在籍していたデラックス・レーベルで吹き込んでいた音源も収録するという新しい試みがなされました。プロデュースは前作に引き続き、フィラデルフィアの名匠ボビー・イーライが担当し、シングル・カットされた「Don't Take Your Love」はUS R&Bシングル・チャートで7位のトップ10入りを果たしました。70年代のテンプテーションに代表されるグループ仕立てのファンクと、フィラデルフィア流儀のバラードが同居したキャリア中期の名盤です。中でもリード・ヴォーカルのジェラルド・アルストンがアイドルと公言するサム・クックの名曲「A Change Is Gonna Come」のカヴァーがファンには堪らない。ボーナストラックとして貴重なシングル・テイクを2曲追加収録。

「Kiss and Say Goodbye」や「Shining Star」といった名曲を世に送り出したことで知られる名グループ、マンハッタンズが1985年に発表したアルバム『TOO HOT TO STOP IT』が2曲のボーナストラックを追加収録して再CD化です。このアルバムといえば何といってもジャラルド・アルストンが敬愛するサム・クックに思いを馳せてカバーした名曲「You Send Me」がUS R&B・チャート20位、USアダルトコンテンポラリー・チャートでは8位と好セールを記録。尚このアルバムは1970年に亡くなった初代リード・シンガーのジョージ・スミスに捧げられたアルバムでもあり、ここでセルフ・カバーされているアカペラの「When We Are Made As One」は、1967年に発表された原曲で当時ジョージ・スミスがリードを取っていた曲でもあります。オールド・スクールな感性と80年代中期のブラック・コンテンポラリーなサウンドが見事調和した名盤です。