1959年から62年までN響の常任指揮者を務めたドイツの指揮者ヴィルヘルム・シュヒター。その厳格さ、怖さは群を抜き、完全に出来あがるまで指揮台を降りようとしなかったと伝えられますが、おかげでN響は驚くべき成長をとげました。
ここに収められた『新世界交響曲』は1959年3月、シュヒターのお披露目演奏会。これとレスピーギの『ローマの松』は何とステレオ録音。シュヒターの指揮能力は意外な驚き。シューリヒトを思わせる楷書的で推進力と迫力に満ちた音楽の、ファンになる方も多いに違いなく、凄さを再認識出来ます。