2001年にひっそりとこの世を去ったアーニー・グレアムがパブ・ロック・シーンを代表する2大グループ――ブリンズリー・シュウォーツとヘルプ・ユアセルフと――のメンバーのサポートを得て完成させた唯一のソロ・アルバム（1971年作品）。

さまざまな要素が混在したユニークな音楽性でパブ・ロック・ファンのみならず広くロック・ファンに愛されてきた"オリジナル・パブ・ロック・バンド"、ヘルプ・ユアセルフが1971年に英リバティからリリースしたファースト・アルバム。紙ジャケ化はもちろん、オリジナル・フォーマットでのCD化も今回が初。

No.1シングル「ウッドストック」で知られるマシューズ・サザン・コンフォートを母体にした英フォーク・ロック・グループが1971年にリリースした２作目にして代表作。スティール・ギターの響きが印象的なカントリー・ロック・チューン、ストリング・セクションが淡い彩りを添えるメロディックなナンバーなどアルバム・カヴァーのイメージそのままの佳曲が並ぶ。

生粋のパブ・ロッカーであり、プロデューサー、マルチ・プレイヤーとしての顔も持つ才人、デイヴ・エドモンズのルーツ・ロック志向が直裁に反映された1972年の傑作。ジョン・レノンも称賛の言葉を惜しまなかった全英No１ヒット曲「アイ・ヒア・ユー・ノッキン」（スマイリー・ルイスのヒット曲のカヴァー）以下、聴きどころ満載の全10曲で構成。

ニック・ロウが在籍したことでも知られるブリンズリー・シュウォーツが1970年に発表したデビュー・アルバム。バーズ、クロスビー・スティルス&ナッシュ、ザ・バンドらの影響色濃い歌と演奏で披露される7曲のうち6曲はロウの作品であり（その他の1曲はメンバー全員の共作）、その作風の変遷を知る上でも興味深い1枚。

新メンバーとしてイアン・ゴムが加入。5人編成になったブリンズリー・シュウォーツが1970年に発表した2作目。メンバーの補充により、アンサンブルはいっそう充実。フィドルを交えたナンバーからファンキーなトラックまで多彩な楽曲が並ぶ。また着実に成長を遂げつつあったニック・ロウのソングライティングの妙を楽しめる点も本作の魅力。

シンガー・ソングライター、アラン・テイラーが1971年に発表した1作目。表題曲（フランソワーズ・アルディによる秀逸なカヴァー・ヴァージョンも有名）を筆頭する情調に富んだオリジナルに3曲の伝承曲を交えた構成、控えめなストリング・アレンジやフェアポート・コンヴェンションの面々の過不足のない伴奏もすばらしい1枚。オリジナル・フォーマットでは世界初CD化

ソウル・ミュージックの影響色濃いその歌声からロバート・パーマーらと並称されるフランキー・ミラーが、ニック・ロウが在籍したことで知られるパブ・ロックの雄、ブリンズリー・シュウォーツの全面的なバックアップを得てレコーディングした1973年のファースト・アルバム。

可憐な容貌そのままの美しく儚げな歌声で一部の幸運な聴き手を魅了してきたディーナ・ウェブスターの1968年のアルバムを、英パーロフォン盤そのままの紙ジャケットと共に復刻した奇跡のリイシュー盤。コンテンポラリー・フォーク/ポップスの名曲にトラディショナル・ナンバーを交えた選曲、要所に控えめな装飾を絡めた無駄のないアレンジ、そして、何よりウェブスターの端正な歌唱が魅力的な、"幻の名盤"と呼ぶに相応しい1枚。