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スイトナーのライヴ盤、特別価格!

2010年1月14日 (木)

オーストリアの名指揮者、オトマール・スイトナーさんの業績を偲び、ドイツのヴァイトブリック・レーベルからリリースされているライヴ録音アルバム3タイトルを特別価格でご提供します。

【プロフィール】
1922年5月16日、オトマール・スイトナー(スウィトナー、スヴィトナー、ズイトナーとも)は、ドイツ系の父親とイタリア系の母親の間に、オーストリアのインスブルックに誕生。インスブルック音楽院に学んだのち、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院に入学、レドヴィンカにピアノを、クレメンス・クラウスに指揮を師事。
 1941年からインスブルックのチロル州立劇場の副指揮者となり、翌年、『ばらの騎士』を自分で室内編成用に編曲上演して指揮者デビューを飾ります。この上演は作曲者のシュトラウス自身の賞賛も得て、スイトナーは順調なスタートを切りますが、1944年に同劇場の指揮者を辞任してからはポストに恵まれず、1952年まではピアニストとしてウィーン、ローマ、ミュンヘンなどで活動することになります。
 1952年からはデュッセルドルフ近郊のレムシャイト市の音楽監督に就任して指揮活動を再開、1957年には、ラインラント=プファルツ・フィルの音楽監督に迎えられ、ドイツ・オーストリア各地のオーケストラへの客演も開始します。マリア・カラスの伴奏をおこなったこともありました。
 1960年、スイトナーは東ドイツに移り、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督に就任します。同歌劇場のオーケストラであるシュターツカペレ・ドレスデンとの公演も含めて大きな成功を収め、1964年には、ベルリン国立歌劇場の音楽監督に就任し、ドレスデンに続いて東ドイツ最高のポジションを得ることになります。この年からバイロイト音楽祭へも出演するようになり、さらに声望を高めて行くこととなります。
 初来日は1971年、NHK交響楽団への客演でした。以後、数多くの来日公演やレコードなどを通じて着実にファンを増やし、現在も根強い人気を維持しています。


【スイトナーの芸風】
キャリアの最初から最後までオペラを指揮活動の中心に据えていたスイトナー。主に指揮したのはドレスデンとベルリンのオペラでしたが、両者のオーケストラが、シュターツカペレとしてコンサート活動もおこなっていたため、通常の演奏会レパートリーも幅広いものを持っていました。
 大人数でドラマ構築をおこなうオペラの舞台は、歌手やオーケストラはもちろん、演出家への配慮も求められるという、指揮者にとっては過酷な現場ですが、スイトナーは若い頃から叩き上げて実力を伸ばして来ただけあって、ドレスデンでもベルリンでも高い評価を獲得していました。
 その水準の高さは、たとえば『魔笛』や『フィガロの結婚』『コシ・ファン・トゥッテ』『後宮からの誘拐』といったモーツァルトの有名な演奏の数々や、リヒャルト・シュトラウスの『サロメ』といった録音でも明らかでした。

 モーツァルトはオペラだけでなく交響曲や序曲にも素晴らしい演奏を残しており、その他、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ドヴォルザーク、ヴェーバー、ビゼーといったメインストリームのシンフォニック路線のほか、オペラではワーグナー、シューベルト、フンパーディンク、スメタナなども指揮、管弦楽作品では、ヴェーバー、スッペ、ストラヴィンスキー、チャイコフスキー、ヒンデミット、リスト、R.シュトラウス、レーガー、グリーグ、ドビュッシー、デッサウ等々があり、それらが録音の良い状態で残されていたのは幸いでした。


【スイトナー in ヴァイトブリック】

SSS0034
スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン
ブルックナー:交響曲第8番、モーツァルト:交響曲第38番、他

スイトナーはオペラに長じた大指揮者でしたが、その中核レパートリーであるR・シュトラウス作品の録音には恵まれず、究極の美演『サロメ』全曲がある程度でファンは不満そうです。当CDで、初出レパートリーであるオペラからの管弦楽作品の名演で、その溜飲を下げましょう。得意としていたモーツァルトでは遅めのテンポによって滋味豊かな名演を成し遂げています。そして極めつめの大曲ブル8は、どこに隠れていたのか破壊的なパワーで全曲が統一されています。

【収録情報】
R・シュトラウス:
・『ナクソス島のアリアドネ』前奏曲
・『ナクソス島のアリアドネ』序曲
・『アラベラ』第3幕前奏曲
 録音時期:1970年7月14日
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

・モーツァルト:交響曲第38番『プラハ』
 録音時期:1984年10月3日
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

・ブルックナー:交響曲第8番
 録音時期:1986年9月9日
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

 シュターツカペレ・ベルリン
 オトマール・スイトナー(指揮)
SSS0032
スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(1977年ライヴ)

ベートーヴェン:交響曲第3番『英雄』、『献堂式』序曲

お馴染みスイトナーのベートーヴェン。『英雄』では、高名なスタジオ録音より数年若いスイトナーは収まることなく、大曲に対峙。スタジオ録音とは別人のような気合がたまりません。いたずらなテンポ変化こそないもののスピード感溢れる名演を展開しております。そして『全集』にも含まれなかった『献堂式』序曲は初出レパートリー。豪快そのものの大爆演。

【収録情報】
ベートーヴェン:
・『献堂式』序曲
・交響曲第3番『英雄』
 シュターツカペレ・ベルリン
 オトマール・スイトナー(指揮)
 録音時期:1977年3月5日(献堂式)、1977年3月22日(『英雄』)
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
SSS0033
スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(1978年ライヴ)

シューベルト:『未完成』『グレート』

お得意のシューベルト名曲プロ。『未完成』のしみじみとした叙情はまさにスイトナーの美意識の象徴。そして『ザ・グレート』は、一見普通に始めながらも弦が豊かに歌うごとに段段と熱してきて、スケルツォ以降は羞恥心をかなぐり捨てたとんでもない盛り上がりを見せます。エンディングはスイトナーが汗を拭き拭き、ガニマタで熱演する懐かしい姿が目に浮かぶようです。

【収録情報】
シューベルト:
・交響曲第8番『未完成』
・交響曲第9番『グレート』
 シュターツカペレ・ベルリン
 オトマール・スイトナー(指揮)
 録音時期:1978年10月14日
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

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交響曲第3番『英雄』、『献堂式』序曲 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(1977 ステレオ)

CD 輸入盤

交響曲第3番『英雄』、『献堂式』序曲 スイトナー&シュターツカペレ・ベルリン(1977 ステレオ)

ベートーヴェン(1770-1827)

ユーザー評価 : 4.5点 (5件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥2,959
会員価格(税込) : ¥2,575

発売日:2003年08月01日

  • 販売終了

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