ナタリア・ラフォルカデ 『HU HU HU』
2010年2月2日 (火)
森の中を旅しているようなアルバム。
1984年生まれ。音楽家の両親を持ち、幼少の頃から常に音楽に囲まれていたナタリア・ラフォルカデ。ダンス、絵画、演劇、ピアノ、歌など様々な分野を学んできたが、10代で本格的に音楽に傾倒し始めた。ソロ・デビュー後、17歳の時に制作したというセルフタイトルの1st『Natalia Lafourcade』(2002年リリース、邦題『メキシコからこにゃにゃちわ』)はラテン・グラミーにノミネートされ、バックバンドLa Forquetinaと共にNatalia & La Forquetina名義で発表した2nd『Casa』(2005年リリース)ではラテン・グラミー受賞を果たす。
また、メキシコ映画『Amarte Duele』や『Temporada de Patos(邦題『ダック・シーズン』)のサントラも手掛けており、本国メキシコ含むラテンアメリカ諸国ではポップ・アイコンとして確固たる地位を築いている。
そして、『Casa』リリース後、約9ヶ月に及ぶカナダでの滞在を経て、ボーカル・アルバムとしては実に約4年振りにリリースされたのが本作『Hu Hu Hu』だ。
「これまでの自分の曲がどうしてか気に入らなくなっていた」と自身が言うように、『Hu Hu Hu』では旧作からその音楽性を大きく更新させた。ナタリアは『Hu Hu Hu』の姉妹盤として、カナダより帰国後先に初のインスト・アルバム『Las 4 Estaciones del Amor(愛の四季)』を制作しているが、そこで初めてオーケストラの作曲を行ったナタリアは「チューバ、クラリネット、トロンボーン、ビブラフォン、鉄琴、フルート、サックス、ピアノ、ティンパニなどのオーケストラの楽器に恋してしまった」そうで、本作では実に生楽器を散りばめたシンフォニック・ポップを聴かせる。
また、「カナダではブルース好きのバンドマンの家にステイし、フォークやアフロビート、ワールドミュージック等これまで聴いたことがなかったジャンルに触れたことが、新しい曲作りのスタイルに強く影響した」と語る。初めて英語詞の曲が3曲収録されているが、これもカナダでの滞在にインスパイアされたからだろう。
なお、本作も09年度ラテングラミー、及び2010年グラミー賞にノミネートされた。
近年はSXSWやSonarに出演する他、同郷のファッション・デザイナーで日本のファッショニスタの間でも注目を浴びるAlejandra Quesadaの09年SS/AWコレクションでテキスタイル・デザインを手掛ける等、多岐に亘り豊かな才能を魅せているナタリア。今やメキシコのコンテンポラリー・カルチャーの重要なシーン・メーカーの一人であり、今後の活動が最も注目されるメキシコ人アーティストだ。
今年3月には来日も予定されている。
Natalia Lafourcade Official Site
Natalia Lafourcade on Myspace
▲ Cursis Melodias(M-01) | |
▲ Ella Es Bonita(M-07) | ▲ Azul(M-10) |
details
Natalia Lafourcade / HU HU HU2010年02月03日発売
日本盤 / 歌詞・対訳・解説付き
CHIDO-001 CHIDO PROJECT
09年度ラテン・グラミー賞“Best Female Pop Vocal Album”、
および第10回グラミー賞(2010)“Best Latin Pop Album”にノミネート!!
弱冠25 歳にして名実ともにメキシコを代表する女性シンガー・ソングライターとなったナタリア・ラフォルカデ4 年ぶりの新作。
ピアノやグロッケン、トロンボーン、バイオリン、フルートなどアコースティックサウンドを散りばめたシンフォニック・ポップへとこれまでの音楽性を大きく更新させ、旧作のイメージを一新。その夢心地なサウンドと透明感を持ちつつも芯の通った美しいヴォーカルは、まるで聞き手を白昼夢の森へと誘うかのよう。早耳リスナーの間ではFeist にも通ずるものがある と賞賛される傑作だ。
タイトル曲のM-5 はグラミー・ウィナーでもある同郷のJulieta Venegas とのコラボレーション。またボーナストラックの同曲デモ・バージョンは、メリーゴーランドのような自身のコー ラス・コラージュに扉の開閉音のサンプリングを効かせた浮遊感溢れるメロウ・サウンドとなっており秀逸。
HMV ONLINE 先着特典あります!
HMV ONLINEで『HU Hu HU』日本盤(2/3発売、CHIDO001)をご購入のお客様にメキシコのカルチャー(音楽、映画、ファッション etc.)情報満載のフリーマガジン
『Pasagüero Press Vol.1』を先着にてお付けいたします。
※特典は数に限りがございます。予定数に達し次第配布終了とさせていただきます。あらかじめご了承くださいませ。
【関連小特集】 現在進行形のメキシコを嗅ぎ取る
山高のソンブレロをかぶった髭の男が朗々と歌うベッサメ・ム〜チョ、的なイナタいメキシコ音楽も今は昔。
特に首都メキシコシティを中心にトレンドを追っていくと、アンダーグラウンドを這う若者たちが先導するクラブ・カルチャー、インディー音楽シーン、映画、建築、ファッションなどは東京のそれと比較しても遜色ない、もしくはそれ以上に刺激の強いものであることに驚かされる。古くからあるメキシコの伝統や独特のカラフルな色使いと、若く先鋭的な文化が混沌と存在する街。世界規模でみても興味の尽きないメキシコを今、抑えないわけにはいかないのだ。
まずは現在進行形のメキシコのカルチャーを日本に紹介しているプロジェクトCHIDO PROJECTに注目。2007 年にスタート、メキシコのインディ・ミュージック流通の他、And A などアパレル会社とコラボしてのイベント企画なども行っている。今冬から音楽レーベルとしても始動、そのリリース第1弾がこのNatalia Lafourcade『HU HU HU』。
ちなみにCHIDO(チド)とはスペイン語で「クール、イカす」の意味。
今回『HU HU HU』の先着特典としてお付けしているフリーマガジンPasagüero PressもこのCHIDO PROJECT制作によるもの。メキシコの音楽をはじめファッション、映画、デザインなどに関する最新情報が満載なのでぜひ入手&ご一読を。下記Myspaceもチェック必至。
CHIDO PROJECT on Myspace
Pasagüero on Myspace
そして、日本の鋭い嗅覚を持った音楽好きがメキシコに着目するきっかけとなったのが、惜しまれながらも休刊となった月刊誌『STUDIO VOICE』の2009年3月号。
“ラテン・アメリカン・コネクション”と題し、メキシコをはじめとするラテンアメリカ文化の現在を総力特集。音楽、ファッション、アート、文学、映画、旅・・・など魅惑のコンテンツ満載。特に音楽ページは充実しており、HMVでもスマッシュヒットとなったテクノ・ポップ・ユニットMaria Daniela Y Su Sonido Lasser、エレクトロ・ポップの良盤Songs For Eleonorなど注目すべき才能をかつてないヴォリュームで紹介。誌面と連動したこちらのディスクガイド・ページで最新のメキシコ・インディー・シーンをキャッチされたし。
続いて映画、音楽など気になる昨今の作品群を少しだけご紹介。
まずは2010年2月公開予定の映画『ルドandクルシ』。今をときめくイケメン俳優ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナ主演、『天国の口、終りの楽園。』で脚本を務めたアルフォンソ・キュアロン監督による、メキシコ片田舎のとある兄弟が繰り広げる“ケ・セラ・セラ”的フィール・グッド・ムービー。作品の紹介ページはこちら。
メキシコ〜中南米ポップシーンを詰め込んだ『ルドandクルシ』のサウンドトラックは現在メキシコで大ヒット中。チープ・トリックの「アイ・ウォント・ユー・トゥ・ウォント・ミー」のメキシカン大衆音楽風ヴァージョンを主演のガエルが歌うほか、CSS系ディスコ・パンクなキエロ・クラブ、映画『バベル』でも使用されたエレクトロ・ユニットノルテック・コレクティヴらメキシコの注目アーティストの新曲が収録された最強コンピ。この1枚だけでもメキシコの現在の多彩さを感じ取ることができる。
メキシコものではないが、ナタリア・ラフォルカデがヴォーカルで参加したものでは、2009年のラテン・グラミー賞(グラミーのラテン版)でBest Alternnative Albumを受賞したベネズエラの確信犯的ラウンジ・ポップ・ユニットロス・アミーゴス・インビジブレスの最新作『Commercial』も面白い。陽気でラウンジー、あのユルいテキトウ感、それがどこかスタイリッシュな匂いにつながる部分もメキシコの新世代と共通するメタファー。
このほかでは、iTunes Latinoで2位を記録したM.I.S(Mexican Institute Of Sound)の『Soy Sause』。エレクトロニカにマリアッチ(メキシコの大衆音楽)、クンビア、さらにバルカンなどユーモアたっぷりに混淆したサウンドからはメキシコのアングラ・シーンが見えてくる。こちらはビースティー・ボーイズのAd Rock参加。
ナタリアに近いテイストをお探しならば“メキシコ版ファナ・モリーナ”と称されるティファナのフォークトロニカ・ユニットCarrieもおすすめ。Laura嬢のファンタジックで浮遊感あるヴォーカルは、ファナ・モリーナやフランスのFeistのそれに近い質感でイマドキなセンス。
もっとメキシコの現在を知る、関連ニュース
『STUDIO VOICE』 2009年3月号 特集:ラテン・アメリカン・コネクションガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナ 『ルドandクルシ』
第52回グラミー賞 (2010)
ラテン・グラミー賞2009のおさらい
USチカーノ〜メキシコ、新世代ラティーノ4連射
ラテン最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
待望の3rd!
Hu Hu Hu
Natalia Lafourcade
価格(税込) :
¥2,530
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まとめ買い価格(税込) :
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入荷日未定
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ナタリア・ラフォルカデ 2nd
ナタリア・ラフォルカデ 1st
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輸入盤
Natalia Lafourcade
Natalia Lafourcade
ユーザー評価 : 5点 (4件のレビュー)
価格(税込) : ¥2,090
会員価格(税込) : ¥1,818発売日:2003年08月12日
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販売終了
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ゲスト参加
フリエッタ・ヴェネガス新作
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Otra Cosa
Julieta Venegas
価格(税込) : ¥2,530
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まとめ買い価格(税込) : ¥1,897発売日:2010年03月16日
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現在進行形のメキシコを嗅ぎ取る
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品切れ
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輸入盤
Juventud En Extasis
Maria Daniela Y Su Sonido Lasser
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会員価格(税込) : ¥2,575発売日:2009年02月20日
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輸入盤(国内盤仕様)
『ルドandクルシ』サウンドトラック
ルド And クルシ
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まとめ買い価格(税込) : ¥2,244発売日:2010年01月17日
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輸入盤(国内盤仕様)
Tijuana Sound Machine: Bostich +Fussible
Nortec Collective
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輸入盤
Commercial
Los Amigos Invisibles
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まとめ買い価格(税込) : ¥2,217発売日:2009年06月09日
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輸入盤(国内盤仕様)
Soy Sauce: ソイ ソース
Mexican Institute Of Sound
価格(税込) : ¥2,750
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まとめ買い価格(税込) : ¥2,337発売日:2009年04月19日
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輸入盤(国内盤仕様)
Mundojarocho: ムンド ハローチョ 〜新しいハローチョの世界
Zocalozue
価格(税込) : ¥2,750
会員価格(税込) : ¥2,530
まとめ買い価格(税込) : ¥2,337発売日:2010年02月07日
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