驚愕の才能、和製 Flying Lotus？

2010年3月11日 (木)

耳を疑うほどの衝撃を持つ1枚

Monkey Sequence 19 /
Substantiat 12 Monkeys
1音目から迸る才能！東北から新星ビートメーカーが現る。20歳にしてDJ Mitsu The Beatsと肩を並べRHYMESTERのリミキサーをこなす彼のデビュー作。音圧、ビート、構成の全てが日本人離れしており、JDILLA、FLYING LOTUSを思わせるようなアブストラクトでスモーキーな音色と体に響く音圧、そして独創的なビート。このサウンドを若干20歳にして、この完成度には驚愕です。これからの活躍は間違いないです！

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『Substancial 12 Monkeys』収録曲

＜収録予定曲＞＊曲順未定

1.Planet Bird

全体的に広がるのは「宇宙」。スペーシーなメロディに粘着質のあるビートが絡みつく感じが気持ちよい！

2.Summer Blu

フェンダーローズの響きが色褪せた空気を生み、独特のビートをゆっくりと刻む事で濃密なグルーヴを感じる。

3.Root Song

こちらもフェンダーローズが効いており、パーカッションを抑え目に刻み、ファンクネスを出している感じが黒いですね。

4.Pyramidal3000

全体的にインダストリアルで陰鬱な雰囲気を持った作品。ミニマルに展開してゆく所が90年代初期のテクノにも通じる。有機的な無機質。

5.Close Ya Mouse

Dam Funkと南部系ヒップホップを掛け合わせたようなブギーファンク的作品。けど、これを作ったのは20歳の日本人なんですよねー。不思議。

6.12Monkeys

ズッタズッタに切り刻んだサンプリング・ソースを凶暴にビートで紡いだ曲。Olive Oilにも通ずるセンスですね。

7.Sunrise

一転、レゲエです。とはいえ、曲を丸々エフェクターにかけ、独特の粘着質なビートを乗せたような感じです。レゲエよりも濃厚なグルーヴ感は絶妙！

8.Are You Gonna Love Me？

メローなギターに絡みつくようなエフェクトしたヴォーカル・サンプリングがループ。西海岸系のアングラ・ヒップホップですね。

9.Lazy Lovin

こちらもアングラ感満載のメロー・ヒップホップ。単純に気持ちいいです！

10.Star People

Flying Lotus的なつんのめる様な高音圧なビートに断片的に紡ぎ合わされたサンプリング・ソースと合間を埋めるようなジャズ・ギター。ブリストル的な陰鬱さも良いです！

11.Beautifl Soldiers

フェンダーローズが全体を柔らかく包みながら、その中でパーカッションが軽快に響き渡るトロピカルな雰囲気を持った曲。これまたメロー。

12.The Love 4 You

これもまた懐かしくも心の襞をくすぐるようなメロー・サウンド。アルバムの最後にふさわしい曲ですね。

Monkey Sequence19とは

Monkey Sequence19
1989年生まれ、岩手盛岡出身。高校時代にMC FUZIMOTOとライブユニット"JIG-MO"を結成。18歳のころ、副業的にトラックメイクも開始する。2008年、大学進学とともに盛岡～仙台へ拠点を移す。若年にして、JIG-MOでは様々なゲストのフロントアクト（DJ KRUSH/DJ BAKUなど）をこなす。またMonkey Sequence19としては、2009年、既にビートヘッズの間で話題となっていた"cosmopolyphonic radio"へと参加、この頃から徐々に注目を集める。同年、自身の所属するレギュラーイベント"COOKLESS"のオーガナイザーになるなど、Monkey Sequence19としての活動が徐々に開花し始め、現在に至る。