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2010年6月10日 (木)


『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第13弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。 HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!




mito mito  from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
MMMatsumoto MMMatsumoto  from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。



やいのやいのやい!!お待たせいたしましたっ!
『MMM Radio Psychedelic』vol.13配信です!!
今回はクラムボンのツアー巡業中にかけて、「衝撃的なライヴ特集」!!!
いままで自分が見て来たものから、内外問わず選りすぐりのウルトラショ〜ックっ!なアーティストの音源を紹介します。
そしてMMMatsumotoさん…キましたっ!今回紹介する一つは、なんと初の音源持ってきてね〜し!
…いやいや、手抜きではないのですよ!あくまで昨今の配信サイトから生まれた新進気鋭のアーティストを紹介するためのちょっとした手抜き…いやっ「リアルタイムメディアミックス」を慣行!
ちょっと今までに無いネットラジオの可能性を、少しテストしてみたいなと思っています。
さあ、いってみましょうか!!





【MMMRadio Psychedelic 2010 Vol.13】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介

   MASONNA
ejaculation Generator
※現在廃盤

1st set   MASONNA / ejaculation Generator


非常階段が『蔵六の奇病』を発表し、MERZBOWが『Material Action 2:N.A.M.』を発表した1982年。 ここからいわゆる日本の、ひいては世界の【ノイズ】というシーンは始まった。 それまでにあったアーティフィシャルなノイズ的音楽(ことアートへの接近としてロックの未来を展望していた世界的有名ミュージシャン)への絶対的なアンチと衝撃と破壊力を以て、この日本のノイズ・ミュージックは全てに於いて頂点を極めていたと行っても過言ではない。その2つのアーティストの表現を究極までに磨いていったの が、このMASONNAである。当時も今も言葉として曖昧であり、「純化されたノイズ」という意味で使われる【ハーシュノイズ】という呼称を認められるのは、何十年も命を懸けてノイズ・ミュージックを「磨いて」いった彼にこそふさわしいと僕は思う。 まず彼のライヴがあるのを知った日には、この世の全ての音楽を犠牲にしてでも観に行ってほしい。 一生に一度味わえるか分からない「衝撃」を知ったあと、貴方はどんな音楽を聴くことができるだろうか?

解説 by mito

mito 「たぶん『パン蜜』かなんかを僕らが出した時に、大阪のバナナホールって所でやったライヴのオープニングSEでコレかけました(笑)。みんなビックリしてましたけど」
MMMatsumoto 「(笑)。そうそう、クラムボンの初期は結構過激なんだよ。今だとそういうイメージないかもしんないけど」
mito 「僕が(MASONNAを)最初に観たのは忘れもしない1997年、当時恵比寿にあったMILKというクラブに行って。始まるよっつって4〜5分ぐらいして階段から人が降りてきて。“あっ、この人だ”と思って。で、おもむろにアンプにカチャッって繋いでヴォオオオアアアア!!って(笑)。あの時のマゾさんの転げ回ってる映像っていうのが、自分にとっての悪のイメージみたいな(笑)」
MMMatsumoto 「トラウマじゃないですか(笑)」
mito 「(笑)。でもね、ライヴでトラウマにさせるってのは凄いなぁっていうか、究極のハードコアだなって思って」

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   MAGMA
Köhntarkösz

2nd set   MAGMA / Köhntarkösz


フランスのプログレッシヴ、ロック・シーンに必ず連ねていなくてはならない存在。 そして数多の世界的先鋭バンドに過去の影響を与えつつも、2004年に若手を差し置いて歴史的な名盤『Köhntarkösz Anteria』を発表し、その存在を全ての音楽愛好者たちに知らしめた、まさに怪物的であり奇跡のようなバンド。 これがリーダー兼超絶ドラマー「クリスチャン・ヴァンデ」率いる『MAGMA』である。 ループする変拍子コードを主体とし、徐々に重厚に展開するコーラス、そこに最盛期のMOTOWNレーベルにいたリズム隊を想起させるような強靭で張りのあるリズム、そして究極に綿密に構成された長尺の楽曲…活動している年月から仮想する「妥協と常套」を徹底的に拒否し、己の道(未知)をひた走り続ける彼らをよもや『究極のロックバンド』と言わずして、誰を指すのだろうかと疑問に思うくらい素晴らしいバンドだ! Fujiでの勇姿が楽しみで仕方が無い!!


解説 by mito

mito 「僕はね、もう4回ぐらい観てるんですよ」
MMMatsumoto 「そんなに来てるの?」
mito 「はい。僕もうだってその時の物販である、MAGMAの“マグマカップ”っていうマグカップとか、 MAGMAの傘とかMAGMAの旗とか…」
MMMatsumoto 「それあのカブトガニみたいなの付いてるの(笑)?」
mito 「ええ(笑)。その旗とか持ってライヴに行ったりしてましたよ。しかも子供連れて行ったりもしましたね」
MMMatsumoto 「マニアックだなぁ(笑)」


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3rd set   オシリペンペンズ / 猫が見たライブ


正直、最初『ゼロ世代』という言葉にはほとほと疲弊し、混乱した。 たしかに幾つかのジェネレーション・ブレイクの片鱗は見えていたのかもしれないのだが、その「新しさ」というもののコーディネートをあまりにもインディーズに関係がない(もしくは関係していても金銭的、メディア露出的)アプローチを、アーティストではないチームがプレゼンしているようでいて、僕はそこに括られたバンドの幾つかを、当時かなり意識的に距離を置いていた。 それでも良いものは届くもので、『Limited Express (has gone?)』の1stは僕に軽いノックダウンを喰らわせた数少ないバンドでもあったし、他にも幾つかは興味を持つことができた。 でも、この「オシリペンペンズ」は、まさにそのカテゴラリーにあって全く意味を成さない、まさに唯一無比のバン ドであることを、ライヴを観て初めて知る! この人たちのライヴは、僕にとって究極の理想っ。 カオスとアンサンブルとサイケとミニマルと萎えと萌えの複合表現、感動します!!


解説 by mito

mito 「すごいポジティヴに、ぶっ壊れるって感じをゼロ世代ってやっていたと思うんですよ。 なんかこう、暗くないっていうか」
MMMatsumoto 「そうだね」
mito 「そのエネルギーは今の世代とは違う、まだ壊せるモノをいっぱい壊せていけるっていう」
MMMatsumoto 「そうそう、壊せる部分がまだあったんだよね」
mito 「そうそうそう。だからもう、壊すモノがないと感じる心を壊す、みたいな(笑)。 壊すモノを探しに行くみたいな感じじゃないですか、
今って。ソレとは違うエモーショナルがあるなぁと。パフォーマンス見てても思うんですけど、こういうバンドで歌うのって楽しいだろうなぁって」


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SKIN
※現在廃盤

4th set   BONDAGE FRUIT / SKIN


いま僕が日本で好きなギタリストを挙げるとすると、まず最初に鈴木茂さんが浮かぶ。 非常にスタンダードなギターテクニックを持っていながら、生で聴けば瞬時にわかる「妖艶で異質過ぎる音」を出すあの存在を幼少から聴いている僕は、実はギター・プレーヤーにはちょっとした厳しい選別がある。 この理由は、恐らく自分の父親がギタリストだったということもあるのだろうが、でもそんな偏った僕のギター 趣向を何の抵抗も無く受け入れてしまったのがこのバンドのリーダーである鬼怒無月さん、その人だ。 彼のバンドであるこのBONDAGE FRUITには、僕の聴きたいギターのフレーズと、関わりアンサンブルする意味のあるギターの音が聴こえる。 そして素晴らしいのは、決してメロディをおろそかにせず、決して安全で無難なことをしないその「武士道」のよ うなストイックな姿勢と意識だ。 このアルバムは、まさにその鬼怒さんのストイックさとメロディに対しての執着さを徹底したものが究極の純度を以て存在する。 これをライヴで実際観れた僕の高揚感は、いまでも自分の作品に色濃く反映されている…

解説 by mito

mito 「僕のソロであるMicromicrophoneでもいつもギターを弾いていただいている、鬼怒無月さんがメインでやっているバンドですけれども。メンバーはROVOチームで有名な人達ばかりですね」
MMMatsumoto 「そうですね」
mito 「僕はライヴは2〜3回観てるのかな?もう、“上手い”っていうのはもうちょっと下手な人のことを言うってぐらい上手い(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)」
mito 「ホントにもうここら辺までくると、もうマッチョというか、“音楽マッスルの極致”みたいな人達だなぁと。ライヴ観ると口が開きますね(笑)」


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5th set   神聖かまってちゃん / 友だちを殺してまで


友だち、殺しすぎだろ!(違うか)。 ま、今そんくらい勢いある彼等。オルタナ感触のメロ強め+歌詞ストレートで、ネットに閉じ込められていた膨大無数の本音をギュッと代弁し一挙吐露。これが大受け。 最新シングルで繰り返される“死ねよ、佐藤”の絶叫も、カッターナイフで切り付けも、ギャグになってしまえるのは、の子のキャラゆえ。お得だ。スキャンダラスな話題で有名なんじゃない。 の子のピュアな内面性が人の心を打ってリピーターも増大中。そこを誤解なきよう。 そして暗黙の了解として今まで言えなかった事をスッカーンと言いのける後腐れ無しの爽快感が人気の秘訣。





解説 by MMMatsumoto

mito 「(かまってちゃんの)ライヴを観てないんでアレなんですけど、ある1人の人物を思い出すんですよ、この人(の子)を見てると」
MMMatsumoto 「それは?」
mito 「それはね、“どんと”なんですよ」
MMMatsumoto 「どんとさんかぁ」
mito 「ボ・ガンボスの初期の頃のどんとさんが着てるものだったりとか動き方だったりとか。 基本的に出所とか音楽性は全然違いますけど…顔つきなのかな?目つきなのかな?すっごいどんとさんに似てる時があるんですよね。 どんとさんのあのカリスマ性っていうのはホントに僕にとっては究極だったし…、だから(の子は)とっつきやすいっていうか親しみやすいというか」


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    ゆらゆら帝国
1998-2004

6th set   ゆらゆら帝国 / 午前3時のファズギター


最後まで言っときますが、歴史神格化しジミヘンに興奮してるくらいなら、それと同等のものを目の前で体感できたのだから、絶対あなたはゆらゆら帝国のライヴを観るべきだった。 だから観なかった人を、オレは許さない。あの時代の熱量過多でコアな求心力に相当するものを唯一持っていたバンド。もう観れないかと思うと本当に残念。 歴史の損失くらい残念! 全部をやり尽くしゼロになったのだから本当に綺麗なくらい見事な解散なんだけど、生が観れないというのが、もったいなくてもったいなくて。 体の芯から価値観揺るがすライヴが今あるんなら教えてほしい。





解説 by MMMatsumoto

MMMatsumoto 「キレイな解散の仕方だと思ったんだけど、解散するっていうのを正式に聞いて思ったことは“あぁ二度とライヴが観れないのか”っていう」
mito 「同じこと考えました僕も」
MMMatsumoto 「それはね、多くの人がそう思ったみたいですよ」
mito 「やっぱりそうなんだ。(活動期間は)20ウン年でしたっけ?ちょっとね、まだ窺い知れないですね、僕らにとって」
MMMatsumoto 「『空洞です』をやって、次ぎのコンセプトが見つからないっていう。“これ以上やることがない”っていうのは、坂本君たちもやりたいのかもしれないけど、全部やり終えちゃった、っていうさ。何にもないっていう感じなのかもしれないね。だからやっててもしょうがないっていうか」

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今月のMARQUEE

商品ページへ

    MARQUEE Vol.79(通常版)

    [ 2010年6月10日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]






今回は特集の連続!

第一特集:HIGE(17ページ)。
コンセプチュアルに撮り下ろし+全員インタビュー2セット+ツーマンライヴ・レポ+個人インタビュー+恒例!“HiGEの間違いさがし”。
第二特集:やくしまるえつこ(20ページ)。
6ページ撮り下ろし+100の直筆質問&回答+全活動歴+全WORKS+各ユニット詳細(インタビュー:いしわたり淳治&砂原良徳、冨永監督、新房監督)。

巻頭特集:黒猫チェルシー。
巻末特集:残響レコード。連続特集:YouTube世代(感性)の台頭。
HMV・タワーレコード・amazon限定2010枚CD付き特集クラムボン(60分の『2010』全員インタビュー+『2010』未発表曲1曲を収録)。
※限定版は完売致しました。

ポップアイコン×クラブポップ特集(SAWA 綴込み&撮り下ろし10ページ、immi 綴込み6ページ、MEG、HALCALI、Sweet Vacation、Mizca、他)。その他、ART-SCHOOL、your gold, my pink、serial TV drama、土岐麻子も。

今号は充実。正直発言も多数。撮り下ろしも多数。 黒猫→HiGE→やくしまるえつこ→YouTube世代を貫通する感性の話が、きっとおもしろいです。

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