訃報：Ali Ollie Woodson

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2010年5月31日 (月)

伝説的ヴォーカル・グループ、テンプテーションズの歴代リード・ヴォーカリストの中でも1、2位を争う人気を誇り、数々のエモーショナルな名唱を残したアリオリことアリ・オリ・ウッドソン（Ali-Ollie Woodson）が5月30日に亡くなりました。享年58歳。ソウル界の巨星がまたひとつ、空に消えていきました・・・。

アリ・オリ・ウッドソンがテンプテーションズに加入したのは1984年でオリジナル･メンバーではありません。サイケ時代のテンプスを支えたデニス･エドワーズ脱退後、グループの救世主として登場したのがテンプスが所属していたモータウンの故郷デトロイト出身のアリオリでした。

グループにとって80年代最大のヒット曲となった「Treat Her Like A Lady」はアリオリとメンバーのオーティス・ウィリアムスの共作ということで制作面でもテンプスを支えた存在でした。

1996年にテンプスを脱退したアリオリはソロシンガーに転向。 The Temptations Reviewで活動するも、テンプスの名前を巡ってゴタゴタやメンバーとのいざこざなどにより、その後Emperors of Soul名義で活動。そして、2001年にはソロ・アルバム『Right Here All Along』を発表。

数年前からテンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ活動を続け、 2008年には来日。翌2009年も来日公演が企画されるも、体調不良によりキャンセルするなどファンの間で様態が心配されておりました。しかし、昨年には、ダウンロードのみで最新作『Never Give Up』を発表。完全復活が待たれていた中での突然の訃報でした。ご冥福を心よりお祈りいたします。