【連載】未来派野郎Aチーム 第13話 未来派野郎Aチームへ戻る

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2010年9月21日 (火)

未来派野郎Aチーム






約2ヶ月振りですね〜 長らくお待たせ致しました!
今年の夏は暑かったですね〜 9月中旬でも残暑は続きますが、これから素敵な季節がやってきます!
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋と言いますが、皆さんはどんな風に秋を楽しむのでしょうか。

秋直前の今回の[未来派野郎Aチーム]、テーマは「夏の終わりに聴きたい音楽」。
夏の思い出を浮かべながらでも
秋の匂いを感じながらでも
ずっと素晴らしい音楽と寄添っていきましょう!

そして、今月の一押し作品は、 ピアニストとしては勿論の事、作・編曲家として有名な中島ノブユキさんの新作『メランコリア』をご紹介!
中島さんと言えば、菊地成孔 諸作品に作/編曲、ゴンチチ、高木正勝、畠山美由紀、沖仁らの作品に編曲等で携わってることで有名ですが、ソロアルバムでは『エテパルマ〜夏の印象〜』(06)『パッサカイユ』(07)をリリースし、また2010年2月公開した映画「人間失格」の音楽を担当したことで、更にその動向に注目が集まっています。
3年振りの3作目ソロアルバムは、SPIRAL RECORDSよりリリースされ、参加ミュージシャンに畠山美由紀、伊藤ゴロー、高田蓮、北村聡、芳垣安洋、徳澤青弦と豪華な顔ぶれ! 言葉では言い表せない素晴らしい音楽の世界を肌で感じて頂きたいと思います。

さらに今回は、その中島ノブユキさんにもオススメセレクションにご参加いただきました!
中島さんが夏の終わりに聴きたい曲とは…?それではドウゾ!



(小原 優男)
未来派野郎Aチーム 「今月のイチオシ」
商品ページへ 【“忘れかけた面影”を辿る、遊歩の往還。】

  中島ノブユキ / メランコリア

    [ 2010年10月06日 発売 / 通常価格 ¥3,000(tax in) ]






1st『エテパルマ 〜夏の印象〜』(06) 、2nd『パッサカイユ』(07)の2枚のソロ・アルバムや、幾多のアーティストに提供してきたアレンジ・ワークスで、幅広いファン層はもとより音楽関係者からも高い評価を獲得。映画《人間失格》の音楽を担当した事で、更にその動向に注目が集まるピアニスト / 作編曲家、中島ノブユキの待望の3rdアルバム。多岐にわたる音楽的造詣に根ざしたオリジナル楽曲に加え、クラシック、ボサノヴァ、アイリッシュ・トラッド、オールド・スタイルなジャズなど、多彩な名曲の数々を独自の視点で取り上げ、彼の音楽に共鳴する豪華なゲスト陣(畠山美由紀、伊藤ゴロー、高田漣、北村聡など)と共に、エレガントなアレンジメントとアンサンブルにより、情感溢れる美しい世界を描き出している。


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Directed by Yusuke Kaida / 甲斐田祐輔

Nobuyuki Nakajima : selection


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なぜ夏の終わりに聴きたいかというと「想い出のサマーブリーズ」が入っているから...ではなく、「ジェット・コースター日和」が僕にとっては強烈に夏の狂騒を思い出させてくれるから。夏の残像の記録。

(中島ノブユキ)

Nobuyuki Nakajima : selection


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こちらは夏の残像ではなく、まもなく訪れる秋へのプレリュード。「The Nearness Of You」は夏から秋への橋渡し。ジョージ・シアリングの柔らかなピアノとナンシー・ウィルソンのつややかな声にうっとり。

(中島ノブユキ)




A TEAM selection 「夏の終わりに聴きたい音楽」
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実はこの作品でNujabesの存在を知りました。アニメ『サムライチャンプルー』のサウンドトラック。もはやNujabesとFat Jonのスプリットアルバムのよう。個人的な見解で、非常にアニメの印象が強いです。舞台の季節が夏で、最後に近づくにつれ切なくなっていくという、非常に日本らしい作品。夕暮れ時、夏の終わり、祭りの後と、日本人でないと分からない『切なさ』を感じられます。特に624 part1とpart2。そして最後に収録され、アニメのEDにもなっているMINMIの『四季の歌』。本当に切ない。この作品以外に『Impression』『Masta』『Playlist』と種類があるので、耳にして欲しいです。
(三好 浩平)
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  『Id』




Mice ParadeのAdam Pierceを共同プロデューサーとして迎えて制作された、クラムボン4枚目のアルバム。エレクトロニカや音響系という一面を見せ始める転機となった、大傑作アルバムです。特にエンディングの2曲に関しての流れは、完璧の一言。シンプルな曲の構成ながらも、真っ白で純白な空気感を併せ持った「ハレルヤ」から、何度この曲で涙を流し、何度この曲で勇気をもらったか、名曲「コントラスト」で大団円を迎える。夏の終わりのハーモニーとはまさにこの事。涼しさを感じ始めた今この頃、夕方〜夜に聴く事をオススメします。

(古屋 雄裕)
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タイトル通り2001〜2003年の間に行われた世界各地でのライブ音源を集めたアルバム。10年弱前のものだけあって最近の作品と違うところは違いますが、AOKI Takamasaのトレードマークともいえるひんやりしていて一見無機質だけど生きたリズムのあるサウンドは一貫していてさすが。「PARABOLICA」や最近の「Private Party」などのくっきりとわかりやすいビートに対しこのライブ音源では全体的にボワ〜ンとしていて瞑想的な雰囲気があり、夕方以降に部屋を暗くして聴くとよく雰囲気が出て気持ちが良いです。ちなみに近々廃盤になっていた旧作がリイシュー発売されるので要チェックです。
(鈴木 俊介)
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スペインのバルセロナ在住、Heine Christensenによるソロユニットghost and tapeのファーストアルバムがschole recordsから待望のリリース。思い出を懐かしむような音色が心を落ち着かせ身体に浸透していく。電子音と生楽器が気持ち良く調和し、音を紡ぎ出す。夏の終わりにピッタリなサウンド。akira kosemuraが鍵盤で参加!




(小原 優男)
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Madlibによるインストゥルメンタル・ジャズ・プロジェクトYesterdays New Quintet。構成メンバーの5人は全てMadlibの自作自演。収録曲全てがStevie Wonderの楽曲のカヴァー。いや、これはカヴァーと言うよりはStevieの楽曲を基にMadlibなりのStevieへのオマージュで、ジャズによる再構築を施した作品。このロウファイな質感と洒脱感、そしてメロウネス。Madlibの異端ぶりが発揮されたこのソウルフルな作品は、間違い無く音楽史に残るであろう作品。何だかこのタイミングで聴きたくなります。

(緑川 信宏)
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3月にアルバム『strangeness』をリリースし、海外でも高い評価を得るkazumasa hashimoto。今作は、アーティスト・金大偉による映像作品『水郷 紹興 I』のために彼が書き下ろしたサウンドトラック。 中国の古都・紹興を描き出したドキュメンタリー作品への音楽ではあるが、丹精でいてシンプル、中心に据えられた厳かなピアノの調べが、夏の終わりを告げ次第に澄んでいく空模様とリンクし、心地良く秋へと移行するのをサポートしてくれる。


(村崎 真佑)
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大沢伸一フルプロデュースによるbirdのファーストアルバム。もはや名盤中の名盤なので、選出するのに少し躊躇いましたが推薦します。夏の終わりから秋によく聴きます。『SOULS』〜『君の音が聴こえる場所へ』〜『満ちてゆく唇』で夏を思い出し、最後の『約束』〜『outro』で夏を愛おしく想う。そんな感じで去年の今頃も聴いていました。【夏の終わり=切なさ】というのが個人的に定義になっていて、どこか感傷的になってしまう、そんな人には是非、聴いていただきたいですね。


(三好 浩平)
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サニーデイ・サービス解散後の曽我部恵一、2枚目のソロアルバム。アルバムの先行シングルとして発表された、クラブミュージック的な「White Tipi」を始め、土着なブルース「Fire Engine」、ウッド・ベースが印象的な「瞬間と永遠」、「浜辺」など、実にバラエティに富んだアルバムに仕上がっている。そして特筆すべきは最終曲「道」。”一日の終わり”、”愛”、そして”黄昏”。それらをまさに今の時期、9月の道になぞらえて唄った大名曲。涼しさを感じ始めた今この頃、夕方〜夜に聴く事をオススメします。

(古屋 雄裕)
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以前秘密の小部屋でアトム・ハートと坂本昌己の共作「Alien Symphony」が紹介されましたがこちらは坂本昌己のアルバム。2人の交流はこのアルバムの時点であったようで、アレンジは多少異なりますが「Alien Symphony」の曲を本作にも2曲収録しています。アトムが関わった曲は相変わらずファンキーでユーモラスですが、その他の曲は静かで穏やかな曲もありエレクトロニカベースにジャズ〜フュージョンっぽい曲もあり(ピアノでジャズカルテットの経験もあるのだそう)曲ごとに変わっていく雰囲気も楽しめます。お洒落なんだけど渋いというか硬派な感じが魅力的。
(鈴木 俊介)
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細野晴臣絶賛!近年はハナレグミのプロデューサーやJ-POPシーンの女性ヴォーカリストを迎えロングセラーとなった、ビートルズのカヴァー集「りんごの子守唄」や「雪と花の子守唄 -バカラック・ララバイ集-」のプロデュースで知られる鈴木惣一朗率いる ワールドスタンダード25周年を祝福する待望の新作!南国風が奏でるように響くエキゾチックなサウンドに祈るようにポルトガル語で語りかける柔らかく優しい囁きは、言葉で表せないなんとも美しいサウンド。エレクトロニカ、音響系の新境地。全ての音楽ファンに聴いて頂きたい。

(小原 優男)
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ご存知、ジャズレーベルの名門、Blue Note音源のミックスシリーズ『Blue Note Trip』の5作目。ミックスを担当するのはシリーズ2回目の登場となるJazzanova。Disc1のScrambledはJazz、Fusion、Latinと、ムーディーな楽曲を収録。そしてDisc2のMashedには、Soul、HipHop、Bossa novaのグルーヴィーな楽曲を収録。作品全体のバランスが非常に◎で、良い意味でアゲ過ぎず、夏のテンションを柔らかーくクールダウンしてくれる、そんなミックスです。これで違和感なく秋へ突入できます。

(緑川 信宏)
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深夜3時、なかなか寝むれずradikoを付けると「よいすら」が。それまで僕の中の朝崎郁恵像は、失礼ながら「ちょっと取っ付きにくい土着的な島唄の人なんだろうな」程度に思っていた。ピアノと歌。前奏が鳴り終わる。初めて真正面から聴く朝崎郁恵の歌声は耳から一気に染み渡り、たしかにベッドの上で寝転んでいたはずの僕の意識は彼方にぶっ飛び、部屋の中に居ても夜のしんとした空気を感じていた。涙が出た。
御歳75歳、郁恵ちゃん素敵です。


(村崎 真佑)


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※次回更新は2011年!?




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