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2010年11月15日 (月)



NINI TOUNUMA selection
NINI TOUNUMA、大坪加奈。
Spangle call Lilli lineのヴォーカルでもある大坪さんが普段どんな音楽を聴きどんな本を読んでいるのか。 それらが楽曲制作、そしてリリックに見るあの独特の言語感覚にどのようにフィードバックされているのか。 かねてより興味を惹かれたそのレコ棚・本棚の一部を、『woolgatheringを作成中に出会いBGMとして流れていた、心の支えとなった曲達&本達』というテーマのもと、ご紹介していただきました。
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  NINI TOUNUMA / woolgathering

    [ 2010年11月17日 発売 / 通常価格 ¥2,300(tax in) ]





限りなく空気と宇宙に近い、センセーション・ミュージック
このまま重力を忘れてしまえばいい

大好評の2枚のフル・アルバム、相対性理論永井聖一とのコラボ・シングル、即ソールドのリキッド・ルームでのワンマン・ライブ、そして突然のライヴ活動休止発表。激動の、そして熱狂に包まれたSpangle call Lilli lineの2010年が一段落したところで届けられたヴォーカル大坪加奈によるソロ・プロジェクト、セカンド・アルバム。「ホニャララ語」とも評される彼女オリジナルの言語感覚はここでも健在…どころか、奔放なそのセンスがサウンドをも支配。背景に見えるのはハウス/ダンス・ミュージックだが、彼女はそれを積み上げるのでも解体するのでもなく、文脈を身軽に飛び越え、分類の眼差しをすり抜ける。まさに「NINI TOUNUMAの音」としか評し得ない世界を築きあげた。さらに今作には彼女のリクエストに応えSPANOVAがミックス/共同サウンド・プロデューサーで参加、NINI TOUNUMAの世界を見事にトリートメントしている。アートワークも自ら手がけ、まさに大坪加奈の分身のような作品に仕上がった。そして、そのクールな音像の中、彼女のつややかなイマジネーションが無邪気な子供のように駆け巡っている。







NINI TOUNUMA selection
[woolgatheringを作成中に出会いBGMとして流れていた、心の支えとなった曲達&本達]
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     『Letherette EP』




今回の2ndアルバムを本格的に作り始めながら、そういえば最近全然新しい曲に出会ってないなあと感じ、ネットで探し始めて。自身の音を作ってる時って他の人の音が無性に聞きたくなるんですね。作業に没頭出来ないタチ。で、今回最初に出会ったのがUKビートメイカーのこの人達。BibioのLovers' CarvingsのRemixでやられました。今までそういったリミックスやコンピ等でちょこちょこ出ていただけらしく、まとまっての彼らの音源は初。とても良い感じです。DJしたくなります。
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自宅で籠って作業していると、たまに出て吸う外の空気や、動いている人や物が鮮明に感じられるのは体にいいんだか悪いんだか。こちらもLetherette同様、作業のさなかCDショップで出会った一枚。結構有名だったのねと後から気付きました。ジャケが渋くていいなあと。メタルのようなギターの曲もクール!と思いましたが、気に入ったのはMmmHmm (feat. Thundercat)ですね。ビートに色々な音がくっついていて。そんでもって、ついつい一緒に歌っちゃう。
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テンポの良い踊れる音を沢山探し&聞きすぎて、ちょい癒し系なゆったりしたのも欲しいかもと思い見つけた一枚。音が温かい。一筋縄では行かないこういうポジションのジャズ(と言う括りでいいのか)とても良いです。9.11事件をきっかけに結成された様ですね。Carlos Nino率いる、いったいメンバーどんだけいるの?という素敵な集団。色んな種類の音が入ってますが、私はWorld Peace Nowが一番のお気に入りです。楽器を奏でるって良いなと改めて思います。
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SPANOVAさんの曲達は、五感に触れます。エレクトロ的な音は沢山あるけれど、そこにブラックのsoulやHipHopの要素が入り、クール、だけど温かい、そして歌ものである、という感じ日本にあまりない気がします。そのため今回のミックスはSPANOVAさんでなければ、と思っていました。ケンさんとシンさんのバランスが絶妙で、そしてゆっくりと時間をかけて納得のいく音作りをしていくスタンスが素敵です。新しい音源をリリースするたび、音が(声も)どんどん艶を増していってる。これからの動きに目が離せません。
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SPANOVAさんと打ち合わせをしに、彼らの家に出向いた際「大坪さん好きだと思うよ」とさらりと教えてくれた、このナレッジ。アーティスト表記がknXwl3dG3となっていて最初どう読むか分かりませんでした。あまりにも好みの音だったので勢いで、凄く好きなので何か一緒にやりたいですと本人に伝えたら予想以上に良い反応が返ってきて。今後何か形に出来たらと思います。独特なビートのもたり感や、様々に変わる心地よいレイヤードな音の色。センスという一言で片付けられない気がするこの感覚、最高だなあと思います。
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   『Titiyo』
   (現在廃盤)



この中のMan in the Moonという曲は随分昔にラジオでかかっていたのをカセットテープに録音し、断片でよく聞いてました。でも誰だか不明、色々人に聞いたけれど分からず。で、ふとSPANOVA兄さんに、この曲好きなんですけど知ってたらいいなあと送ったら、あーTitiyo、良いですよね。別のアルバムだけど良く聞いてましたよと。えっ!!?なんですぐ分かるの!と倒れました。私の持っていた音源は凄い劣化していて、きっと古い人達なんだろうなと思ってたら全然違った。という訳でワインのように時を経てTitiyoの存在を確認。90年代辺りの作品が好きですね。
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言わずと知れたエリカ先生。今まで彼女の音楽は正直あまりひっかからなかったのですが、このアルバムでめちゃくちゃファンになりました。アルバム作業も終盤、ヘタッていたところ旦那からいいアルバムなので購入しませんかと申し出があり(別に申し出なくても良いのですが)、検討しましょうと試聴したところ、すごくいいじゃん!通過です、と購入。歌ものなのにサラリとカッコいい。Gone Baby, Don't Be Longが最高に好きです。何度ループした事か。聞いていて、ものすごく切なくなる私的に胸キュンミュージック。
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音のイマジネーションを膨らましていくのに、絵やグラフィックだけでなく文字のヴィジュアルもほしいと思って探し、手に取りました。そういえば学生の頃にこの映画「うたかたの日々」やってたなあと思い出し。フライヤーの色が綺麗だったんですよね。でも実際に映画は見た事はなかったので本を読んでみようと。パラッとめくって一気に、これは好きだわと思いました。「13」での小さな薔薇色の雲が降りて来て、コランとクロエを包み込むシーン。何だかいい。読むのを終わらせたくない、そんな小説です。
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こちらは昔に読んでいたのですが、ボリスを読んで思い出したんですね。この不思議感覚、そういえばクノーで感じた、と。久々に読み返してみてやっぱり文体がおもしろい。主人公のザジしかり脇役も個性的な魅力ある存在感で、会話の嵐。ノンストップで一気に読むのもいいし、小気味よい会話をあえてゆっくり堪能するのも良いかと。彼の絶版になってる他作品も読みたいです。何でもそうなのですが、非日常感が気付かぬうちに漂っていることが私の中では重要で、彼らの文体はそれに合致するゆえ好きなのだなと思います。
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こちらも音楽漬けからガバっと気分を切り替えるのに、「地球はグラスのふちを回る」をちょくちょく切り込んで読んでいました。彼の食を題材にした本が好きですが、この文学論はこれから読みたいと思ってます。開高さんの「言葉、文章」に対する意識や心のあり方。楽しみです。開高さんの本を読むと、湧水のごとく溢れ出る知識に飲み込まれ、また記憶力も相当いいので体験話が次から次へと出てくる、右脳左脳共にやられる感じです。読み終わった後、さっき私何してたっけ?と。人生を豊かにする経験と出会いを。沢山したくなります。




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