Jazmine Sullivanインタビュー

2010年11月22日 (月)

interview

Jazmine Sullivan

実は『フィアレス』を書いていた時期は、とてもタフな失恋を経験していたの。悲しみとそして怒りに満ちていて、だから「バスト・ユア・ウィンドウズ」のような曲が出来上がったのね。それに比べると、今作はライトになったかな。いまだに試練は多いけれど、でもあの頃に比べると心も穏やかで、とても幸せな気分なの。

--- あなたはデビュー曲「ニード・ユー・バッド」で大型新人としてデビューしましたが、プレッシャーはありましたか?

周りからのプレッシャーというよりも、自分に課せたプレッシャーの方が大きかった。デビュー曲「ニード・ユー・バッド」をリリースするときは、本当に人々がこの曲を気に入ってくれるかとか、いろいろ考えてしまってナーバスになっていたの。でも、歌い込んでいくうちに、これだけ一生懸命作ったのだから、もうなるようになれ!って感じでネガティブなことを考えるのは止めたわ。結局のところ、私は私が作ったものしか歌えないのだから、それを人々が受け入れてくれるかどうか、そこだけをいつも願っているの。

--- それでは、今アーティストになってみてどんな気分ですか?

とても新鮮で素晴らしい気分よ。ただ、私はとてもシャイで内気な性格だから、そこをもっと克服しなくてはって思ってる。本当はフレンドリーで明るい性格なんだけど、なかなか初対面の人には自分を出せないの。でも、たくさんの人と出会う機会が増えて、もっともっと自分を出していかなきゃって思うようになって。だから最近では初対面の人には精いっぱいの笑顔で「私はフレンドリーなんですよ〜」ってアピールしているのよ(笑)。

--- シンガーを目指したきっかけは?

小さな頃から歌うことが大好きで、シンガーを目指したのはいつかはもう覚えていないわ。物心ついたときからシンガーを目指していた。歌をうたっている時のフィーリングが大好き、私の歌を聴いてくれる人々のフィーリングを感じるのも大好き。歌はいつだって私の居場所なの。シンガーになったのは本当に自然なことだわ。

--- 11歳でアポロ・シアターを経験した感想は?

とても素晴らしい経験ができたわ。でも当時は緊張して大変だった(笑)。いつも見ていた有名な番組だったし、学校のみんなも私が出場することを知っていたからね。でも、とても良い経験が出来たわ。

--- 21歳にしてグラミー7部門にノミネートした気分は?

いまだに信じられないわ。人って夢が叶った時や、予想していたより大きな喜びを感じると、とにかく「ありがとう、ありがとう」って言葉しか浮かんでこないものなんだと知ったわ。レーベル契約をしてデビューするまで、決して容易い道ではなかったけど、今となってはその全ての経験が今の結果に繋がっているんだと感謝しているわ。

--- ソングライティングのキャリアは?

初めて曲を書いたのは16歳の時。最初の頃はまだまだ未熟だったけど、成長するにつれていい詩が書けるようになってきたわ。母もおばあちゃんもソングライターだったから、自然に曲を書くことは覚えた感じね。

--- ソングラインティングはどのように進めていくのですか?

普通に生活していくなかで感じる感情や経験を書いていくのだけど、私の場合はその渦中にいることを書かない場合が多いわ。いろいろな経験をした後、その過去をもう一度振り返って、分析して、それから詩にしていく。きっとこういう経験は他の人もしているだろうなと思うことを、なるべく書くようにしてるわね。

--- アルバム・タイトル『ラヴ・ミー・バック』の意味は?

私はこれまでこの音楽という世界に私のすべてを捧げてきた。愛、時間、エネルギー、血、汗、そして涙・・・それらすべてを捧げて、この世界との関係をグッと深めてきたの。だから私がこれだけ愛している音楽、そしてファンのみんなにも私の作品を愛して欲しいと思ったの。そういう祈りを込めて『ラヴ・ミー・バック』というタイトルにしたのよ。

---デビュー作『フィアレス』と比べて、今作はどのようなアルバムになっていますか?

今作では私のソフトな一面を表現していると思う。実は『フィアレス』を書いていた時期は、とてもタフな失恋を経験していたの。悲しみとそして怒りに満ちていて、だから「バスト・ユア・ウィンドウズ」のような曲が出来上がったのね。それに比べると、今作はライトになったかな。いまだに試練は多いけれど、でもあの頃に比べると心も穏やかで、とても幸せな気分なの。そんなポジティヴな感情がアルバムにも反映されていると思うわ。

--- 『フィアレス』では失恋を歌った曲が多かったのですが、今作はどうですか?

今作には失恋以外の曲も入っているわ。恋愛には良い面も悪い面もあって、ひとつの結論を出すまでには、いろいろな理由と人間関係があって、そこに至るまでの経過を伝えていきたいと思うのよね。恋愛だけでなく、人生には楽しいことの裏に辛いこともある。もしかすると、辛いことや苦しいこと、悲しいことの方が多いかもしれない。だからこそ、人々は失恋の曲に感情移入しやすく、私の詩にも共感してくれるのかもしれない。私の曲に失恋曲が多いのも、必然的なことなんだと思うわ。失恋の曲はリスナーと一緒に悲しみを共有するために、そしてハッピーな恋愛の曲は、人々に勇気や幸せをまた思い出してもらうために書くって感じかしら!

シーンのトップランナーで、ヒップホップ、R&B界、最強のご意見番Zeebra氏より、絶賛コメントが到着!

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リリース前からこんなに騒がれているアルバムも珍しいってぐらい業界内の注目度がスゴい。 聴いてみた感想としては、表現力の豊かさが尋常じゃない。 これこそ完全なNEXT LEVEL。 シングルだけでなく、アルバムを通して聴く事をお薦めします。
Zeebra



プロフィール
伝説のヒップホップ・グループ、KING GIDDRAのフロントマンとして名を馳せたZeebra。日本語におけるラップを新たな次元へと引き上げ、ヒップホップ・シーンの拡大に貢献した立役者。97年のソロ・デビューからトップの座に君臨し続けるも、常に常に上のレベルを追求する姿勢に共感を覚えるリスナーも数知れず。音楽性の高さや技術、スマートなスタイルと存在感で男女問わずカリスマ的存在となっている。08年にはベスト・アルバム『The Anthology』を発表、自身初の武道館ワンマンを実現。今夏にはFUJI ROCK FESTIVALに出演、「KUROFUNE 〜FLOOR INVASION TOUR〜」と題した、DJツアーを全国各地で開催するなど幅広く活動。現在、洋楽曲中心で構成されているクラブのフロアを、日本語楽曲オンリーの選曲で構成するというコンセプトのもと、日本のクラブシーンへ新たなメッセージを発信し続けている。

Zeebra 最新シングル『Fly Away』発売中!
初回生産限定盤(CD+DVD) BVCL-135〜6
通常盤(CD) BVCL-137




MURO氏からもコメント到着

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ここ暫く自ら禁じ手にしていた90年代の口癖を、興奮冷めやらぬ今こそ解禁したい。こんな素晴らしいアルバムを届けてくれたジャズミン・サリヴァン、彼女こそ長らく出てこなかった<レディ・ソウル>の王冠の正統継承者だ。全ての音楽ファンは絶対に聴くべき!ハートを打ち抜かれること必至!マ・チ・ガ・イ・ナ・イ!
MURO(KING of DIGGIN')



プロフィール
80年代後半からKrush Possee、Microphone Pagerでの活動を経て99年にソロとしてメジャーデビュー。世界一のDigger=King Of Diggin'として、MCのみならず、プロ デュース/リミックス/DJでの活動の幅をワールドワイドに広げている。“歌モノ仕事”では、安室奈美恵のヴィダル・サスーンCMタイアップ曲「Rock Steady(70s)」(アレサ・フランクリンの同名曲へのオマージュ)のプロデュースや、MISIA「Yes Forever」のリミックス、同じくMISIAの、(ジャズミン・サリヴァンも参加した)FIFAワールドカップ2010のオフィシャル・アルバム『LISTEN UP!』提供曲「MAWARE MAWARE」のプロデュース、フィーチュアリングで“アジア代表”としての世界デビューした他、あのグールーの最期作でもフックアップされていたAISHAのデビューEPのリード曲「Fallin' 4 U feat.DMC」のリミックスも担当したばかり。

MURO最新MIX CD
・『Da Originator〜Sampling Renaissance
・12月15日発売予定
・TOCT-27007