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2011年1月25日 (火)

無人島

無人島 〜俺の10枚〜 【鈴木慶一 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様は鈴木慶一!

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鈴木慶一

1972年はちみつぱい、1975年ムーンライダーズ結成。1976年には“鈴木慶一とムーンライダース”名義で名盤『火の玉ボーイ』発売。ムーンライダーズでの活動と並行してアイドルから演歌まで楽曲提供、『MOTHER』をはじめとするゲーム音楽やCM、北野武監督『座頭市』『OUTRAGE』、2010年公開『ゲゲゲの女房』など映画音楽も多数制作。2008年発売ソロ『ヘイト船長とラヴ航海士』で第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞。

Seven Days Six Nights
『ヘイト船長回顧録』 / 鈴木慶一
2011年01月26日発売


『火の玉ボーイ』から35年 自らのルーツを辿って制作されたNEW ALBUM
2008年『ヘイト船長とラヴ航海士』、2009年『シーシック・セイラーズ登場』に続く曽我部恵一(ex.サニーデイ・サービス、曽我部恵一BAND)プロデュースによるソロ三部作の完結編NEW ALBUM『ヘイト船長回顧録』。今回のアルバムは、現在の視点で自らの音楽的ルーツを辿り、タイトル通り回顧録的に制作されたコンセプチュアルな内容であり、サイケあり、カントリーあり、バーバンクから「かんかんのう」まで、まさに「鈴木慶一の頭の中」といった趣き。あがた森魚、遠藤賢司、スリー・グレイセス、高橋幸宏、PANTA、ボニー・ジャックス、ムーンライダーズ、ホーコン・コルンスタ、シッツェル・アンドレセンほかゲスト多数参加。




鈴木慶一 が選んだ10枚!

    01.ビートルズ / 『ホワイトアルバム』

これは、飽きが来ないでしょう。朝起きてからおやすみなさい、まで聴いててもいい。飛行機の音なんかで始まって、おっ、助けが来たかなんて思ったりして、あわてて狼煙上げたりして。日々忙しい。豚の鳴き声も入ってておっとイノシシ現るか、とビビったり。ああ忙しい無人島の日々。

 

    02.The Asylum Choir / 『Look Inside』

ファーストのほうですね。これは聴いてて笑い転げる。ガラスが割れたり大騒ぎ。ふっと都会を思い出し、寂しい気持ちになるかもしれない。でも、楽しいからいいやと思えるかもしれない。ジャケットも見れば見るほど、いろいろあって面白がれるでしょう。ああ楽しき無人島の日々。
 

    03.『ロリータ オリジナルサウンドトラック』

キューブリックのほうです。ネルソン・リドルの美しい音楽。モリコーネヴァージョンのリメイクよりこちら。ちょっとエッチな気持ちになる時もあるでしょう、無人島でも。そんな時はジャケットのハート型のサングラスを見たり、スー・リオンを思い出したりしてしのぎましょう。ちょっとムラムラ無人島の日々
 

    04.ジャック・ボーナス / 『Jack Bonus』

腹が減ったら、このジャケットを見てダイナーズを思い出し、草を食ってもハンバーガーと思う。ジェファーソン・エアプレインのレーベルからの作品。出鱈目ヒッピーサウンドは心を満たしてくれるはず。お腹もね。ああ腹が減る無人島の日々。
 

    05.エリック・アイドル&ニール・イネス / 『ラトランド・ウィークエンド・ソングブック』

これはもう無人島にぴったり。カレンダーも持って行けば楽しく暮らせること間違いなし。パロディに次ぐパロディに恐怖を忘れる。痛みも忘れる。木から落ちたりした時もばっちり治療になります。強力な二人組。私は今後、こういうアルバムしか作りません。と嘘宣言。ああ恐怖も痛みも忘れる無人島の日々。
 

    06.The Ditty Bops / 『Summer Rains』

L.A出身の女性二人組。毎年ビキニカレンダーを販売してたのに、数年前からやめちゃいましたね。 エリック・アイドルのカレンダーとこのカレンダーを並べて、暮らしたい無人島で。彼女たちの音楽は 無人島仲間な感じで救われますよ、きっと。ほんとはチャリンコマニア。ツアーもチャリンコで。 ああ仲間と一緒の無人島の日々。
 

    07.V.A. / 『Telstarmania』

夜空を見上げて満天の星、だったらこのテルスターマニアを聴きたい。すべてテルスター。 まだテルスターは空を飛んでるのかわかりませんが、トーネドーズに始まり、シャドウス、ヴェンチャーズ、エレキインストバンド目白押し。不幸だったジョー・ミークも草葉の陰で喜んでくれるかな。ああ人工衛星を探す無人島の夜。
 

    08.イタリア・フィルム・シンフォニック楽団 / 『パペーテの夜明け 南海の楽園より』

この曲は子供の頃、大人が口笛で吹いていたのが印象的でした。メロディは覚えていたけど、 なにがなんだかまったくわからない。数年前のある日、マエストロ細野晴臣さんに、口笛の曲 なんですけど知ってますか?と尋ねたら、吹いてみてと言われ、口笛吹いたらすぐ答えが返ってきました。 驚いたのと感激したのとごちゃごちゃで、さっそく探したけど無い。友人の元サントラ専門店の店長さんに 探し出していただきました。持つべきモノは音楽の知識人。ありがたかった。毎朝天気のいい無人島の日にはこれを聴きたい。ああ今日も灼熱の無人島の日々の始まり。
 

    09.Martin Mull / 『Days Of Wine And Neuroses』

マーティン・マルは映画出演やコメディアンとしてのほうが有名かな。でもいいアルバムたくさん出してます。特にこのアルバム、我らのバンドで大流行したものです。まあ、無人島で酒は期待できないけど、そんな時の慰みに、このアルバムを聴きたい。ますますノイローゼの日々になるかもしれません。酒飲みたくて。どうやったら酒を造れるんだろう。なんて考えて工夫する毎日でしょうね。 ああ酒の無い無人島の日々こそもっとも辛い。

 

    10.ピンクフロイド / 『モア』

私はピンクフロイドは、このアルバムとファーストしか好きじゃないんです。特にこのサントラ、パーカッションが多用されてていいんです。小さいお祭り騒ぎしたくなります。映画も島が出て来て、ちょいエロでいいんです。ああちょっと騒ぎたい無人島の日々。