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2011年1月31日 (月)

無人島

無人島 〜俺の10枚〜 【ワダマコト(カセットコンロス) 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様は日本が誇るカリプソバンド、カセットコンロスからワダマコト氏!!

 無人島 〜俺の10枚〜 過去のArchiveseはこちら!

カセットコンロス

カセットコンロス吾妻光良、森雅樹(EGO-WRAPPIN')、塚本功(SLY MONGOOSE)からも絶賛される日本が誇るカリプソ・バンド。2001年リリースの『CASSETTE CON-LOS』以来、マイペースに作品をリリース。リリースしたアルバム『カプリソ』『パラボラ』の他に、05年には元デタミネーションズのアルトSAXプレイヤー・巽朗とTatsumi Akira and the CaSSETTE CON-LOS名義で『KING goes CALYPSO』をリリース。カリプソはもちろん、ラテン・アフリカ・ファンク等様々な要素をコンロス流に調理したサウンドを展開中。2011年2月2日、実に5年ぶりとなるアルバム、その名も『Calypso A Go-Go』をリリース!前作からの間に辻コースケ(percussion)とTana-army Daisuke(bass)という最高のリズムセクションが正式加入。よりパワーアップしたゴキゲンなライブサウンドを聴かせてくれる。現在のメンバーは、ワダマコト(Vo&guitar)、ANDOW KENJI-LOW(saxophone, clarinet)、Fuke Toshio(drums)の5名。

Seven Days Six Nights
『Calypso A Go-Go』 / カセットコンロス
2011年02月02日発売

日本が誇るカリプソ・バンド、カセットコンロス!5年ぶりのニューアルバム!
随分待たされましたね(笑)コンロスのニューアルバムが届きました!辻コースケ(percussion)とTana-army Daisuke(bass)という最高のリズムセクションをメンバーに迎えて、最高にゴキゲンなアルバムです!とにかく楽しくて、踊れて、ちょっと泣けて・・・そのスジの期待を遥かに超える出来栄えです!!!イナタいギターに吠えるサックス、リズムも最強!トロピカルなカリビアンビートにアフロもソウルもごった煮で!これぞコンロスサウンド全開!生ナマしいライブサウンドが気持ちいい!気候が良くなってきたら野外でね!EGO-WRAPPIN'や吾妻光良、小島麻由美や塚本功あたりが好きな人はドンぴしゃ!聴かなきゃソンしますよ!




Seven Days Six Nights
『from 2003 to 2004』 / カセットコンロス
2011年02月02日発売

こちらは同時発売!コンロスの名盤リイシュー!
中古盤で探していた人も多いはず!入手困難となっていたカセットコンロスの2nd『カリプソ』と3rd『パラボラ』という名盤2作品をを丸ごとパッケージ!2枚組み20曲収録で2500円だっていうんだから、これは買うしかないでしょう!!!ライブでも人気の高い「キミのせいだよ」「メロディ」「いつまでも」「ラヴソング」などなど名曲ギッシリ過ぎて最高です!コンロスの側へようこそ〜!



ワダマコト(カセットコンロス) が選んだ10枚!

    01.『West Indian Rhythm: Trinidad Calypsos 1938-1940』

10枚選べ、と言われて、いきなり10枚組ボックスというのは反則かも知れませんが...。無人島の生活を考えるとね、鞄に忍ばせたい。保険は掛けておきたい派です。そんな戦前カリプソ詰め合わせボックスです。ブックレットも百科事典みたいで活字に飢えたときも大丈夫。去年、盛岡のライブに行く道すがら往復のクルマの中で全曲制覇しました。あれは達成感あったな。

 

    02.『Calypso Fever 〜From Trinidad To London〜』

1950年代にトリニダードのカリプソニアンたちがロンドンに渡って残した名曲群。バックの演奏にちょっぴりジャイヴ的なエッセンスを感じたりして、けれども歌は戦前カリプソのイナタさ満点で。この折衷具合が最高なのです。なによりタイトルが良いじゃないですか。カリプソ・フィーヴァーですからね。『Calypso A Go-Go』もタイトルじゃ負けませんが。
 

    03.Andy Narell / 『University Of Calypso』

『カリプソ大学』です。無人島にいるあいだは、留学したつもりでカリプソ学に勤しみます。ここ数年の新録カリプソの中では一番良く聴いた1枚。歌とギターを聴かせるロード・リレイターの、古き良きカリプソを愛する姿勢が素晴らしいのです。泥臭さの中にエスプリを感じさせる、田舎の紳士といった風情、これ理想的ですね。バックもみなさん真面目でよいです。真面目が一番です。
 

    04.Lynn Taitt & The Jets / 『Hold Me Tight』

ロックステディの立役者にして、問答無用の名ギタリストですね。コロコロと転がるようなミュート・ギターのフレーズと音色には、カリプソ・バンドでも聴ける、アノ感じが脈々と受け継がれているのです。どこから聴いても、何度聴いてもカッコイイ。繰り返し聴きます。これで三日は過ごせることでしょう。
 

    05.Franco & Ok Jazz (フランコ) / 『1961-1962』

このジャケットだけでもグッときます。キューバやトリニダードのエッセンスをまぶしながら、圧倒的にオリジナルなアフリカン・ルンバ。ここにザイールの意地というか、プライドというか、曲がらない何かを感じて、それがロマンですね。アフリカのポップスの基盤となる名演だと思います。
 

    06.Marc Ribot / 『Marc Ribot Y Los Cubanos Postizos』

このアルバムと、映画『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』の衝撃は凄かったですね。98年ですか。あの頃、いきなり自分のなかのワールド・ミュージック感がグッとリアルになりました。全てがどうでもよくなって、やっとわかった気がした。いまだに聴くたびに勇気と希望を与えてくれる音です。立ち上がることができない朝に。
 

    07.吾妻光良 & Swinging Boppers / 『Hepcats Jump Again』

ジャンプ&ジャイヴ日本代表。歌もギターも歌詞も顔も素晴らしすぎますね。20代の頃は本当に時間と金が許す限り吾妻さんのライブに通うブルース小僧でした。ジャンプは"ロックな心"であり、ジャイヴは"粋さ"であるということを勝手に学んだ気がします。そして道を踏み外した。そんな僕のバイブル。
 

    08.Cats & Fiddle / 『Killin'Jive : Complete Recordings, Vol.1 (1939-1940)』

無人島ですから、エレキ・ギターよりは生楽器を携えて行くべきでしょう。そんなときに聴きたいのは、ティプレとテナー・ギターの響き、アコースティックだからこその怒涛のドライヴ感に酔いしれたいです。タイニー・グライムスも在籍した名ジャイヴ・グループ。小気味良いリズムとハーモニーで夜通しジャイヴです。無人島に一人だったとしても、です。
 

    09.Joseph Spence / 『Bahamian Guitarist』

こんな風に歌えたら、ギターを弾けたら最高だと思うのです。うる覚えの歌詞なのか、スキャットなのか、ギターのフレーズなのか、それとも口ずさみたかっただけなのか。身近な距離の音楽だけど極太で自由。カリプソだのブルースだのバハマだの、そんな知識なくても、なんかしっかり伝わってしまうこの感じが無敵だと思うのです。永遠のアイドルです。

 

    10.Olu Dara / 『Neighborhoods』

ブルース、ジャズ、カリブ、アフリカ...全て等しく繋がっていたことを、ややこしい言葉じゃなく、音だけで教えてくれたのがこのひと。渋谷クアトロの来日公演を観に行ったとき、「お前は間違ってないよ」と、優しく言ってくれた気がした。そんな夢見がちな若者でした。太く、黒く、大きく、柔らかい音に包まれて無人島で。もう誰も迎えに来てくれなくても良いかも知れません。

 

さらにインタビューも掲載中!

インタビュー ワダマコト カセットコンロス