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ラモー:オペラ・ボックス(11DVD)

2011年3月11日 (金)

ラモー:オペラ・ボックス(11DVD)
クリスティ&レザール・フロリサン、ルセ&レ・タラン・リリク、他


オーパス・アルテ社が世に送り出した、ラモーの傑作歌劇の映像をまとめたボックス・セットが登場。クリスティ指揮レザール・フロリサン、ルセ指揮レ・タラン・リリクによる、高水準の舞台を取り揃えた決定盤。(COLUMBIA)

【収録情報】


『レ・ボレアド』
パリ・オペラ座 2003年
ウィリアム・クリスティ指揮
ロバート・カーセン演出


1990年代以降に欧州を席巻したバロック・オペラ・ブーム。その火付け役となったのがフランス・バロック期の大作曲家ラモーのオペラ作品でした。『レ・ボレアド』は、そんなラモーの最後の、そして最高傑作と言われる大作オペラです。
 ガーディナーやラトル、ミンコフスキなど、多くの名指揮者達が魅了され、好んで取り上げた作品。名旋律に彩られたアリア、生き生きとした合唱曲、そしてラモ-お得意の舞曲の数々・・・。大家ラモーの天才が隅々まで行き届いた作品です。
 ピットに入るのはバロック演奏集団の最高峰、クリスティ&レザール・フロリサン。ラモー・ルネッサンスの仕掛人である名コンビが溌剌とした演奏を繰り広げます。
 世界トップレベルの実力と絶大な人気を誇る知性派ソプラノ、バーバラ・ボニーがバロック・オペラの主役を演じるところにも注目。また、アグニューやスペンス、ナウリなど、実力派歌手陣が脇を固める理想的なキャスティング。
 「たとえ18世紀のオペラであっても、その全てを再創造する事ができる。我々は、現代の聴衆のために仕事をしているのだ」欧州演出界の大御所カーセンは、200年以上前のこの作品を現代的視点で再構築し、音楽+モダン・ダンス+アートが融合したスタイリッシュな舞台を作り上げました。
 「バロック・オペラなんて古くさくて退屈・・・」と思っている人にこそ観てもらいたい、鮮やかで瑞々しい新感覚のオペラ体験!
 ダンスを担当しているのは、日本にも度々来日し、2008年7月の来日公演でも大好評を博したモダン・ダンスの人気グループ「ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス」。
 140人のキャストは、往年のファッション界の革命児ディオールの1940年代後半のデザインにインスパイアされた、レトロ・モダンな衣裳に身を包みます。

・ラモー:歌劇『レ・ボレアド』全曲

 アルフィーズ:バーバラ・ボニー
 アバリス:ポール・アグニュー
 カリシス:トビー・スペンス
 ボリレ:ステファーヌ・ドグー
 ボレ:ロラン・ナウリ
 アダマス/アポロン:ニコラ・リヴァンク
 ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス(ダンス)
 レザール・フロリサン(管弦楽・合唱)
 ウィリアム・クリスティ(指揮)

 演出:ロバート・カーセン
 振付:エドゥアール・ロック

 収録時期:2003年4月
 収録場所:パリ、オペラ座(ガルニエ宮)ライヴ

・特典映像:ドキュメンタリー『愛の勝利』

 収録時間:218分(本編161分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、ドルビー・デジタル 5.1
 字幕:英・独・仏・西語
『カストールとポリュックス』
ネーデルランド・オペラ2008年
ルセ指揮
オーディ演出


双子座の由来を語るギリシャ神話を題材とする『カストールとポリュックス』は、「オペラ作曲家ラモー」の名を後世に印象付けることとなった作品です。その類まれなる完成度の高さは、のちにかのドビュッシーを感激させたとも言われています。オーディの演出は、「星座」をイメージさせる幾何学的な舞台のうちに、登場人物の心情を鮮やかにあぶりだします。バロック・オペラのお楽しみ、舞踊のシーンは、『ゾロアストル』同様、シャープな動きの中に「意味」を雄弁に埋め込んだホセインプールのモダンな振付に差し替えられました。歌手と対になったダンサーが「双子性」を強調して物語を補完します。

・ラモー:歌劇『カストールとポリュックス』全曲

 テライール:アンナ・マリア・パンツァレッラ
 フェベ:ヴェロニク・ジャンス
 クレオーヌ:ユディット・ヴァン・ワンロイ
 カストール:フィンヌル・ビャルナソン
 ポリュックス:ヘンク・ネヴェン
 闘技者&メルキュール:アンデシュ・J.ダーリン
 ジュピテル:ニコラス・テステ、他
 ネーデルラント・オペラ合唱団
 レ・タラン・リリク
 クリストフ・ルセ(指揮)

 演出:ピエール・オーディ
 装置・衣裳:パトリック・キンモント
 照明:ジャン・カルマン
 振付:アミール・フセインプール

 収録時期:2008年1月21、25日
 収録場所:アムステルダム音楽劇場(ライヴ)

・特典映像:ドキュメンタリー『この巨大スペクタクルのために』

 収録時間:全プログラム155分(本編133分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:英・仏・独・西・伊・蘭

『優雅なインドの国々』
パリ、オペラ座2003年
クリスティ指揮
シェルバン演出


クリスティ&レザール・フロリサンが、パリのガルニエ宮との共同プロジェクトで上演したラモーの代表作。アンドレイ・シェルバン演出による、原色を生かしたステージ・デザイン(やや「ライオンキング」風の印象も)、象徴的なコスチューム、異国と言うよりも無国籍的なイメージのステージですが、バロック・オペラの持つアート性を最高の状態で見せてくれる内容です。
 第一部の「寛大なトルコ人」では、トルコの太守オスマンが、思いを寄せるエミリーを、彼女の元の恋人ヴァレールと再会するために解放させてあげるという話です。
 第二部の「ペルーのインカ人」は、インカ人ユアスカルとスペイン人ドン・カルロスの二人が、インカ人のファニ王女をめぐって繰り広げる恋の鞘当てです。
 第三部の「花々」は、ペルシア人の不倫物語で、スルタン妃ファティムが、夫タクマスが愛らしいアタリードに色目を使っているかどうかを調べさせるお話です。
 第四部の「未開人たち」は、北米大陸で、スペイン人とフランス人が、インディアンの酋長の娘ジーマ(実は同じ部族の一人に気がある)の愛をめぐって争うという筋書きです。

・ラモー:歌劇『優雅なインドの国々』全曲

 ダニエレ・デ・ニエーゼ
 ホアオ・フェルナンデス
 ヴァレリー・ガバイユ
 ニコラ・カヴァリエ
 アンナ・マリア・パンツァレッラ
 ポール・アグニュー
 ネイサン・バーグ
 ジャエル・アッツァレッティ
 フランソワ・ピオリーノ
 リチャード・クロフト
 ゲール・ル・ロワ
 マリン・ハルテリウス
 ニコラ・リヴァンク
 クリストフ・ストレール
 クリストフ・フェル
 パトリシア・プティボン
 レザール・フロリサン(管弦楽・合唱)
 ウィリアム・クリスティ(指揮)

 ブランカ・リー(振付)
 アンドレイ・シェルバン(演出)

 収録時期:2003年9月22,24,25日
 収録場所:パリ、オペラ座(ガルニエ宮)ライヴ

・特典映像:ドキュメンタリー『 スウィンギング・ラモー』

 収録時間:244分(本編189分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:英・独・仏・西・伊

『レ・パラダン(遍歴騎士)』
パリ、シャトレ座、2004年


「パラダン Paladin」とは、「特定の騎士団に属せず、名声を求めて各地を旅して回る遍歴の騎士」を指し、ここでは遍歴の騎士アティスが、老いた元老院議員アンセルムの城に幽閉される、恋人アルジを救い出して、遂に二人が結ばれるまでの騒動を描きます。
 フランスを席巻したラモー・ルネッサンス、その最良の成果のひとつとして挙げられるこのシャトレ座の『パラダン』は、クリスティをはじめとする当代最高の演奏陣による鮮烈な演奏に、CGやコンテンポラリーダンスを融合するという進取の精神に溢れた名舞台です。
 演出・振付は、ヴィジュアル・アートとコンテンポラリー・ダンスの融合を斬新かつユーモラスなセンスをもって展開するフランスの鬼才モンタルヴォ&エルヴュ。類稀なる想像力・創造力を併せ持つこの二人は、CGによる騙し絵的効果で視覚をかく乱しながら、ラモーの印象的な舞曲のリズムに、クラシック・ダンス+コンテンポラリー・ダンス、ヒップホップを合わせ、時空を超えた普遍の身体性を抽出することに成功しました。舞台から漲るその若々しい生命力はオペラ・ファンに限らずジャンルを超えた幅広い層の感動をよぶことでしょう。
 ドゥストラック、レティプーをはじめとするキャスト陣も、時に軽快に体を動かしながら感情豊かに歌い上げる熱演を展開。この斬新な演出の 意図を充分に汲みとっていることがわかります。また、実力派のピオー、ヴェテランのナウリとシレールらが、コミカルな表情も交えつつ、安定した歌唱を聴かせるなど、磐石の布陣。
 音楽を牽引するのは、フランス・バロック・ブームの火付け役である重鎮クリスティ。手勢レザール・フロリサンを鼓舞し、特に舞曲のシーンなどでは松ヤニが飛び散るほど勢いある演奏を展開することで、舞台のダンスとの見事な融合を実現しました。まさに「ロックなバロック」であることをまざまざと見せつけてくれる熱演です。

・ラモー:歌劇『レ・パラダン(遍歴騎士)』全曲

 アティス:トピ・レティプー
 アルジ:ステファニー・ドゥストラック
 オルカン:ロラン・ナウリ
 ネリーヌ:サンドリーヌ・ピオー
 アンセルム:ルネ・シレール
 マント:フランソワ・ピオリーノ
 レザール・フロリサン
 ウィリアム・クリスティ(指揮)

 振付:ジョゼ・モンタルヴォ、ドミニク・エルヴュ
 演出:ジョゼ・モンタルヴォ

 収録時期:2004年
 収録場所:パリ、シャトレ座、パリ音楽劇場(ライヴ)

・特典映像:ドキュメンタリー『ロックなバロック』

 収録時間:全プログラム204分(本編144分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:英・独・仏・西・伊

『ゾロアストル』
ドロットニングホルム宮廷劇場、2006年
ルセ指揮
オーディ演出


『ゾロアストル』は拝火教の教祖ゾロアストル(=ゾロアスター)をめぐる権力と恋を描いた物語。作品にはフリーメーソン思想が色濃く反映されています。
 上演の舞台となっているドロットニングホルム宮廷劇場は、世界遺産にも登録されている、18世紀バロック時代に建てられた現存する世界最古の歌劇場です。場内には当時の舞台装置がほぼそのままの形で残されており、その機構を使ってオペラやバレエが上演される、他に類をみない劇場です。世界最古の歌劇場という趣きある空間と、出演者が伝統的な衣裳をまとっていることもあり、一見すると古典的舞台の忠実な再現を目指しているように思えますが、そこにスペインの気鋭振付家フセインプールによる現代的な舞踏が加わることにより、古典と現代が絶妙にブレンドされた、類いまれなる舞台となりました。
 ヒロインを演じるのは、バロック・オペラの常連、アンナ・マリア・パンツァレッラ。見るものを圧倒する渾身の熱演で見事にこの難役を歌いきっています。また、アレクシエフやブンゴードなど、実力派歌手たちが脇を固めます。
 ピットに入るのはバロック演奏団体の雄、ルセ&レ・タラン・リリク。ドロットニングホルム宮廷歌劇場管との混成によりメンバー増強されたオケで、凝縮力に満ちた演奏を展開します。ことに、ラモーのオペラのお楽しみ、途中に差し挟まれる舞曲における切れ味鋭いリズムと艶やかな音色には耳を奪われます。
 果敢なカメラワークも見所。舞台上方や裏側にもカメラを配置し、舞台を360度全方位から収録。歌劇場の歴史的内部と舞台を多面的に捉えた秀逸な収録です。

・ラモー:歌劇『ゾロアストル』全曲

 ゾロアストル:アンデルス・J・ダーリン
 アブラマーヌ:エフゲニー・アレクシエフ
 アメリート:シーネ・ブンゴード
 エリニース:アンナ・マリア・パンツァレッラ
 ゾピール/復讐の神:ラーシュ・アルヴィドソン
 ナルバノール:マルクス・シュヴァルツ
 セフィー:ディッテ・アンデルセン、他
 ドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団&合唱団
 レ・タラン・リリク
 クリストフ・ルセ(指揮)
 
 演出:ピエール・オーディ

 収録時期:2006年7月、19、21、23日
 収録場所:ドロットニングホルム宮廷劇場(ライヴ)

・特典映像:ドキュメンタリー『ゾロアストル−オペラの発見』

 収録時間:227分(本編162分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:仏・独・西・伊

・ラモー:モテット、コンセール用のクラヴサン曲集&ドキュメンタリー

美しい教会での収録映像。ドキュメンタリーは、なかなかこの作曲家の実像へと迫るチャンスがないだけに貴重。

・ラモー:モテット『主がシオンの繁栄を回復したもうとき』

 ニコラ・リヴァンク
 ソフィー・デイヌマン
 ジェフリー・トンプソン
 オルガ・ピターチ
 レザール・フロリサン(管弦楽、合唱)
 ウィリアム・クリスティ(指揮)

・ラモー:コンセール用のクラヴサン曲集
 コンセール第3番〜内気
 コンセール第3番〜ラ・ラ・プープリニエール
 コンセール第4番〜ラモー

 ベアトリス・マルタン(クラヴサン)
 パトリック・コーエン=アケニヌ(ヴァイオリン)
 ニマ・ベン・ダヴィド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 セルジュ・サイッタ(フルート)

 収録時期:2004年
 収録場所:パリ、アンヴァリッド、サン・ルイ教会

・ドキュメンタリー『ラモーの実像』

 収録時間:97分(演奏39分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1
 字幕:英・仏・独・西・伊

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