【4月のドススメ】（mura編）

2011年4月15日 (金)

4月のドススメ！ mura編

矢野顕子 　『ピヤノアキコ。』
[2003年10月01日発売]

[収録曲]
01. 中央線
02. 在広東少年
03. しようよ
04. SUPER FOLK SONG
05. 恋は桃色
06. NEW SONG
07. 椰子の実
08. 雷が鳴る前に

09. さようなら
10. 愛について
11. HOW CAN I BE SURE
12. ニットキャップマン
13. PRAYER
14. ばらの花
15. 電話線
16. あしたてんきになれ～雨ふり～相合傘

HMV ONLINE 邦楽担当による新企画『担当者今月のドススメ(仮)』！
我々が毎月1枚ずつ、ジャンルを問わずイチオシ作品をご紹介してまいります。
第5回目にワタクシが選んだのはコチラ！

矢野顕子『ピヤノアキコ。』

これまで新譜作品をご紹介してきましたが、今回は初の旧譜作品をオススメです（何故最新の弾き語りアルバム『音楽堂』ではなくこの『ピヤノアキコ。』なのかというと、ソレは単に僕が最近よく聴いていたからです）。
本作は、矢野顕子が過去リリースしたピアノ弾き語りアルバム『Super Folk Song』『Piano Nightly』『Home Girl Journey』から選りすぐりの楽曲を集めた、2003年発表のベスト盤。自身の楽曲の他、THE BOOM「中央線」、SMAP「しようよ」、細野晴臣「恋は桃色」、槇原敬之「雷が鳴る前に」、DiVa「さようなら」、友部正人「愛について」、ムーンライダース「ニットキャップマン」、くるり「ばらの花」、洋楽ではThe Young Rascals「HOW CAN I BE SURE」のカヴァーを収録。

矢野顕子の凄さについてよく語られるコトですが、「矢野顕子が歌うとなんでも矢野顕子の曲になってしまう」というのがはっきりくっきり分かるのがこの盤だと思います。一番端的に現れているのがSMAPの「しようよ」。初めて聴いた時にはまるでSMAPの曲だとは気付かず純粋にイイ曲として聴いていましたが、ソレが判った瞬間の驚き、逆に言えばこの「しようよ」という楽曲の本質的な良き所を“SMAPの曲”というフィルター（悪い意味ではなく）を鮮やかに外して見せてくれたことにハッとしたものです。

その他の楽曲も非常に素晴らしく、「中央線」「SUPER FOLK SONG」辺りは1人で公園などを散歩しながら聴いているとうっかり泣きそうになるので要注意。また、このベストには収録されていませんが、山下達郎「Paper Doll」のカヴァーも秀逸（『Home Girl Journey』収録）。ひりひりとした時間を過ごしている方は、アッコちゃんのエモくてやわらかな弾き語りで気分を変えてみるのはいかがでしょうか。

THE BOOM 『89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009』

※各商品ページに試聴があるモノもありますんで、聴き比べてみるのも面白いと思います。

矢野顕子弾き語り関連作品

矢野顕子『Super Folk Song』　1992年06月01日発売	矢野顕子『Piano Nightly』　1995年10月21日発売	矢野顕子『Home Girl Journey』　2000年11月01日発売
矢野顕子『音楽堂』　2010年02月10日発売	矢野顕子『Super Folk Song ピアノが愛した女』　2003年11月19日発売	矢野顕子『ピヤノアキコ。』　2003年10月01日発売