[6月のドススメ] MASAmatix

2011年6月24日 (金)

6月のドススメ! matsui編

MASAmatix from AUDIO ACTIVE MOVIN' 『MOVIN'』
MASAmatix from AUDIO ACTIVE

[2011年06月15日発売]
01. THEM BELLY FULL (BUT WE HUNGRY) feat. LIKKLE MAI, THE K 〜 FORGET YOUR TROUBLES / 02. SAKI-MIDARE / 03. BONGO TANGO feat. icchie / 04. FLY HIGH 〜DUB SHAKES THE HIGHER GROUND / 05. SIESTA / 06. IN YOUR EYES feat. LIKKLE MAI / 07. ON THE MOVE / 08. DOG KNOWS / 09. DOKURO POLICE / 10. ERROR ERA / 11. ONE
 

いつもながら個人的な話。
葉族、HAPPERS、煙盤・・・注文書に踊るキーワードを目にしただけで変なアドレナリンが出てくるのは、どういうわけなんでしょ?
2000年9月15日(金/祝)代々木公園野外ステージで行われたフリーイベント『HAPPERS ALL STARS』に象徴される、確かなムーブメントを生で体感してしまった世代にとって、もはやトラウマ。
DRY & HEAVY、THA BLUE HERB、1945 (Kuranaka+Ari)らの出演した、その危ないイベントの首謀者は、葉族の帝王AUDIO ACTIVE。

そのAUDIO ACTIVEのフロントマンこそ、今回ドススメするMASAmatixというわけです。
ここ数年はAUDIO ACTIVEとしての活動も沈黙を続けていたわけですが、遂にたっぷり吸い込んだ煙を吐き出す時が来た感じでしょうか?

幸運にも昨年の朝霧JAMでのライブ/DJを目撃する事が出来た僕は、えもいわれぬ高揚感に包まれてズブズブズブ・・・日々の生活において少なからず感じるストレスを完全に忘れて、周りが見えなくなる程、俄然踊らされた訳です。

どちらかと言うとロックの文脈で語られる事も多いAUDIO ACTIVEのサウンドとは印象が違い、プリミティブなDUBサウンド、REGGAEの要素が色濃いのは意外と言えば意外かもしれませんね。
さらに、精神的な意味においてのダンスミュージックにフォーカスして制作されているので、ポジティブな高揚感を感じられる点においても突出しています。

ソロ作という事もあってか、参加アーティストも多彩。
まずは、「THEM BELLY FULL」「IN YOUR EYES」の2曲で力強いヴォーカルを聴かせるLIKKLE MAI。濃い〜REGGAE/DUBのリディムにこんなにもハマるシンガーはLIKKLE MAIをおいて他にいないですよね。改めてそう感じます。
そして同じく「THEM BELLY FULL」で硬質なギターを鳴らすTHE K。まさにこの曲は『HAPPERS ALL STARS』のあの時代を髣髴させますね。
で、「Bongo Tango」「On The Move」で管楽器を鳴らすのはicchie。
それから僕は存じ上げなかったのですが、「Fly high」でスモーキーなラップを聴かせる元MELONMANの斉藤功。収録楽曲の中でもこのラップ曲はかなりキーにっていると思います。

レゲエの持つコンシャスネスと「Siesta」などから感じ取れる独特のユーモアセンス。宇宙規模のサイケデリックトリップに導かれた多幸感。

MASAmatixにとって1曲目に収録したボブ・マーリーのカバー曲「Them Belly Full(But We Hungry)」が放つメッセージは、自身が音楽をやっていく上での信念に等しいのだと言います。


今後フジロックを初め、MASAmatixを目撃する機会も増える事と思われます。そう、このサウンドは重低音がこだまするフロアで聴いてこそふさわしい。

全てを忘れ、全身でMASAmatixによる最新サウンドトリップを吸い込んじゃって下さい!

2011年はDUB豊作過ぎ!

  • [特集] 日本のDUB

    [特集] 日本のDUB

    MASAmatix from AUDIO ACTIVE、LITTLE TEMPO、THE HEAVYMANNERS...2011年、再び煙たいDUBがクる!日本のDUBをこの辺でおさらいしましょう!あぁ名盤だらけ!

    詳細はコチラ!



葉族の歴史


葉族の歴史の始まり

8月8日(葉っぱの日)用

10月4日(樹脂の日)用

キメ聴き用

ジョイントが大気圏に!

『SPACE DOLLS』
 
AUDIO ACTIVE

廃盤・・・

ドススメ人 profile

matsui
主な担当ジャンル:
japanese hip hop/reggae
japanese indies

中学2年の春、たいして仲良くもないクラスメートからススメられた坂本龍一『HEARTBEAT』にヤられて以来、音楽の魔法にかけられ出口のないワンダーランドに迷い込む。ジャンル・国籍問わず、好きなものは好きのスタイル。
無類のフェス好き。


2011年のDUB

商品ページへ
THE HEAVYMANNERS
『SURVIVAL』

2011年07月20日発売

DRY&HEAVY、REBEL FAMILIA...と日本のDUB史、レベルミュージック史に確かな足跡を残し続けるベーシスト秋本“HEAVY”武士氏率いるTHE HEAVYMANNERSが、名盤『THE HEAVYMANNERS』以来、約3年ぶりに新作『SURVIVAL』をリリースする。もうそれだけで脳味噌ガツンの事件ですよね。全14曲中4曲で今最も熱い言葉を吐くラッパーの一人、RUMIをフィーチャー。THE HEAVYMANNERSの最近のLIVEでも既に披露しており、その邂逅の必然は証明済みだ。また、30 周年で俄然盛り上がるOh-U からはSamia Farahが参加。より凶暴に襲ってくるサウンドに酔いしれろ!更には先日急逝した二木崇氏に捧げるDUBも収録されている。(発売延期されていたのはおそらくこの楽曲を追加収録する為)どこまでも熱く人間臭いDUBが響き続ける。

 THE HEAVYMANNERSがドラヘビと対バン!?


商品ページへ
LITTLE TEMPO
『太陽の花嫁』

2011年06月22日発売

ここ数年LIVEバンドとしての定評も増すばかりのLITTLE TEMPO『山と海』以来3 年振りとなるNEW アルバムリリース決定!!根底にはREGGAE/DUB、アティチュードはパンク、さらにオーガニックなゆるさも纏い、もちろん最大の魅力スティールパン全開のトロピカルサウンド!血沸き肉踊るお祭り騒ぎと、ほっこりまったりの同居。9 人のメンバーそれぞれが演奏を楽しんでいる事がありありと伝わる極上リトテンオリジナルサウンドで昇天!どこまでもハイになっちゃってください。今作は、リトテンのアルバムでは初といっていい本格的な打ち込みのトラック(4 曲)も導入されちゃってます!何はともあれ“夏”はリトテンという事で宜しいんじゃないでしょうか?


商品ページへ
MUTE BEAT
『GLADDY meets MUTE BEAT』

2011年07月06日発売

日本のDUBオリジネーター MUTE BEAT 関連のリリース3タイトル、7月6日発売!!!激レア音源収録の新編集BEST盤、実質的なファースト・アルバム『STILL ECHO』のボートラ付き再発、そして最大のトピックがコレ!87年、青山スパイラルホールで行われた、ジャマイカ最高峰の鍵盤奏者GLADDYことGLADSTONE ANDERSONとMUTE BEATのライブ・セッションが奇跡のDVD化!こんな映像が残っていたとは・・・!このロスト映像を“宝”と呼ばずに何と呼ぶ?当時の様子に思いを馳せてきた僕のようなMUTE BEAT後追い世代にとって、嬉しすぎる作品。また当時のMUTE BEATを知るとんがった大人にとっても格別な作品でしょう。それにしても、オーガスタス・パブロやローランド・アルフォンソ、そしてこのグラディーというこの共演暦。改めてMUTE BEATって凄かったんだなぁ。



関連リンク






その他のメンバーの6月度ドススメはコチラ!