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2011年10月14日 (金)
テクノポップの歌姫・小川美潮を擁するチャクラのデビュー作『チャクラ』、そして細野晴臣プロデュース/ゲストに松武秀樹 参加の2nd『さてこそ』が、貴重なボーナストラックを満載、小川美潮による完全監修(選曲・マスタリング)、インタビュー&解説なども掲載しての再CD化!
そして、ピチカート・ファイヴ前夜の野宮真貴が所属していたテクノポップ・グループ、ポータブル・ロックの初期音源集『ビギニングス』、コチラもボーナス音源を追加し再CD化!
さらに、ニューウェイヴの重要バンド・楽曲を収録したコンピレーション・アルバム『KING ソングス オブ ニューウェイヴ』もリリース!
これら“ニューウェイヴほぼ30周年祭”作品の発売を記念し、上記作品同梱ブックレット内のインタビュアー&解説も努める、『電子音楽in JAPAN』でもおなじみの田中雄二 氏による特別寄稿文を掲載致します。
ページ後半には、“「ニューウェイヴほぼ30周年」とその周辺レビュー”と題し、同じく田中氏によるニューウェイヴ重要盤の解説もアリ。じっくりとお楽しみください!
チャクラ 『チャクラ+5』 『さてこそ+5』、ポータブル・ロック 『ビギニングス+5』 をHMV ONLINEでお買い上げの方の中から抽選で、なんと「直筆サイン色紙」をプレゼント!詳しくはコチラ!
ニューウェイヴほぼ30周年
ニュー・ミュージック勢の台頭で、70年代末に『ザ・ベストテン』などの歌番組はフォーク、ロック勢が主役に。「ロックが市民権を得た」と讃えた雑誌もあったが、実のところは「ロック風味の歌謡曲」の流行に過ぎず、いわば保守化の時代の始まりだった。欧米でもAORなどのメロウサウンドが流行り、ロック本来の荒々しさが失われていたこの時代。そこに楔を打つように、ロンドンから起こったのがパンク・ムーヴメントだった。そうした海外の動きに刺激されて、78年に日本でも革命的な音楽ムーヴメントが起こる。それがニューウェイヴだった。
セックス・ピストルズらに挑発され、楽器の弾けないアマチュアが結成した、エネルギッシュなバンドが数多く登場。インディー流通がほとんど整備されてなかった日本では、多くのパンクグループをメジャー会社が配給していた痛快な時代だった。特にエレクトロニク大国日本のお家芸、シンセサイザーを使った一群はニューウェイヴと呼ばれ、パンクから派生したジャンルでありながら、ポップでひねくれたサウンドが圧倒的な支持を受けることとなる。テレビ文化を批判したロック、「テレビに出ない」と宣言したニュー・ミュージック一派と違い、日本のニューウェイヴは積極的にテレビ、雑誌などのマスメディアに“寄生”して、ファン層を全国に広げた。NHK日曜日の人気歌番組『レッツゴーヤング』に、田原俊彦、松田聖子らサンデーズと並んで、プラスチックス、ビブラトーンズ、ジューシィ・フルーツ、ビジネスなどがごく普通に出演していたのが80年代なのだ。
そんなカオスな時代を知っている、当時ブームの渦中にいた一人、元ハルメンズのサエキけんぞうが、78〜84年をニューウェイヴ時代と定義。そこからほぼ30年の歴史を振り返り、過去の名盤再発、オムニバス、カヴァーアルバムのプロデュース、イベント主催などでオマージュを捧げているのが、今秋より始動した「ニューウェイヴほぼ30周年祭」である。その第1弾として10月19日にウルトラ・ヴァイヴから、チャクラ『チャクラ』、『さてこそ』、ポータブル・ロック『ビギニングス』がボーナストラック入りで復刻。10月26日にビクターエンタテインメントから、重要バンドを網羅したオムニバス『KING ソングス オブ ニューウェイヴ』が発売される。
サントリーがクラフトワーク、ウルトラヴォックスの音楽を使い、パルコCMにディーヴォ、ゲイリー・ニューマンが出演していた、お茶の間もニューウェイヴ一色だったアーリー80's。日本でブームを牽引していたのが、細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏の3人が結成したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)だった。ゲーム音楽のようなサウンドや赤い人民服のコスチュームなど、わかりやすいキャッチーさで、小学生、中学生の人気を集め、ブームは一躍全国区へと広がった。
しかし反抗期で無頼を気取りたい年頃の高校生、大学生らが当時心酔していたのは、ライヴハウスを主戦場として活動していた、プラスチックス、ヒカシュー、P-MODELなどのストリートに根付いたグループだった。YMO結成のヒントにもなった、クラフトワーク、ディーヴォらの存在に近いのはむしろこちらの一群で、安価な小型シンセサイザー、リズム・ボックスを駆使して繰り広げられる奇天烈なサウンドは、洋楽好きも魅了。YMOのような高価なレンタル楽器が使えないのを逆手に、手作りの電子装置で、独自解釈のテクノ・サウンドを生み出していた、アイデア勝負のグループも多かった。
立花ハジメ、中西俊夫、佐久間正英を擁したプラスチックス、巻上公一のヒカシュー、平沢進率いるP-MODELの3組は、「テクノ御三家」と呼ばれるほど大衆的人気に。ここに、細野晴臣のように過去のキャリアを精算して、パンク・スタイルに生まれ変わったムーンライダーズらが参戦して、当時はオムニバス形式のライヴなどで火花を散らした。
監修者のサエキけんぞうによれば、80年代のテクノポップ・ブームは、YMO『増殖』がリリースされてオリコン1位となった80年夏、ロンドンからツートーンブーム(スカ・リバイバル)が上陸したころにはすでに終焉を迎えていたという。その年の11月、遅れてデビューしたハルメンズはブーム終焉の煽りを食らい、わずか2枚のアルバムを残して解散を遂げる。メンバーだった泉水敏郎はヒカシューに、上野耕路はスパイに加入して散り散りとなるが、こうしたメンバーの流動性に富んでいたのが、ニューウェイヴ世代の面白さ。最終作『ハルメンズの20世紀』にゲスト参加していたコーラス隊からも、野宮真貴がポータブル・ロック、戸川純はゲルニカで、その後デビューを果たした。
ブーム終焉と入れ替わりに、YMOも『BGM』という問題作を81年にリリース。海外のニューウェイヴの模倣ではない、独自のサウンドを世に問うて、それまで無関心だった洋楽評論家からも高い評価を受けた。ブームの終焉は、つまり成熟期の始まりだったのだ。細野晴臣のYMOでの成功は、同世代の70年代アーティストを刺激することになったのだろう。あがた森魚のヴァージンVS、元大橋純子と美乃屋セントラルステイションの土屋昌巳が結成した一風堂、元サディスティック・ミカ・バンドの今井裕のイミテーション、佐藤奈々子のSPY、小林泉美のバックバンドだったフライング・ミミ・バンドが発展したマライアなど、70年代からのキャリア組もニューウェイヴ路線で再デビュー。遠藤賢司まで先陣を切ってテクノ化していたのには驚くが、ニール・ヤングだってディーヴォを絶賛し、ピコピコしていたのが80年代なのである。
アイデア一発で消えていった海外のニューウェイヴ組と違い、成熟したプレイヤーの参加で日本独自の成熟期を迎えていたのが、このポスト・テクノ、第二期ニューウェイヴ期である。70年代からオーディションの常連だったチャクラもその一組で、フュージョン風のサウンドが180度生まれ変わって、テクノポップ路線でデビューしたのには旧来のファンもビックリ。大手芸能事務所、渡辺プロダクションからのデビューというプロフィールは、当時の芸能界のニューウェイヴへの関心を伺わせるものがある。しかしこうした旧世代や芸能事務所組の参入は「商業ニューウェイヴ」なる蔑称で呼ばれ、正当な評価を得ることなく解散したグループも多い。海外のXTC、トーキング・ヘッズらの影響を受けた、多くの傑作アルバムが発表されながら、「ジェニーはご機嫌ななめ」のジューシィ・フルーツを除けば、大きなヒットに恵まれなかった。
チャクラ、ポータブル・ロック復刻から始まる、第二期ニューウェイヴに初めてスポットを当てたこのシリーズ。イギリスの60年代グループの復刻のように、デモテープやアルタネイト・トラックを満載した、考古学的視差が伺えるものになっている。原曲のホームデモが、当時のエレクトロニクス技術とスタジオの魔法によって、どのように変化して完成ヴァージョンが誕生したのか。「音のドキュメント」として、当時のファンの関心を集めることになるだろう。
- 田中雄二 -
田中雄二 プロフィール
編集者、ライター、CDリイシュー監修、ライターなど。著書に『電子音楽 in JAPAN』、『電子音楽 in the (lost)world』(ともにアスペクト)、『吹替洋画大事典』(三一書房/共著)、編著に『イエロー・マジック・オーケストラ』(アスペクト)、音楽仕事に、ベルギーのテクノポップバンド、テレックス『イズ・リリース・ア・ユーモア?』(アルファレコード)のプロデュース、VA『イエローマジック歌謡曲』、『テクノマジック歌謡曲』、『テクノ歌謡アルティメット・コレクション』、『for winter music Lovers~TECHNOPOP Xmas』、一風堂『ESSENCE:THE BEST OF IPPU-DO』、土屋昌巳『ESSENCE:THE BEST OF MASAMI TSUCHIYA』(以上、ソニー・ミュージックダイレクト)の選曲・解説、TPO『TPO1』、TAO『FAR EAST』、大野雄二『24時間テレビ 愛は地球を救う』、『生命潮流』、清水信之『エニシング・ゴーズ』(以上、ブリッジ)、フィルムス『ミスプリント』、ビジネス『ビジネス』、『クライシア』(以上、ウルトラ・ヴァイヴ)ほか復刻タイトルの監修などを手がける。
「ニューウェイヴほぼ30周年」とその周辺レビュー (text by 田中雄二)
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Live情報
ニューウェイヴほぼ30周年祭 オープニング!
〜ヒカシュー & サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース sings ハルメンズ〜
2011年10月28日(金)東京都 渋谷STAR LOUNGE
OPEN 18:00 / START 18:30(予定)
【出演者】
ヒカシュー / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
スペシャルゲスト:野宮真貴
司会:加藤賢崇
料金:前売 3000円 / 当日 3500円(ドリンク代別)
一般発売:2011年9月10日(土)(予定)
ニューウェイヴほぼ30周年祭 オープニングツアー!
〜祝!野宮真貴デビュー30周年 幻のユニット ポータブル・ロック再結成 & サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース sings ハルメンズ〜
・2011年11月5日(土)愛知県 名古屋TOKUZO
OPEN 17:00 / START 18:00(予定)
・2011年11月6日(日)京都府 京都CLUB METRO
OPEN 15:00 / START 15:30(予定)
【出演者】
野宮真貴 / ポータブル・ロック(野宮真貴、鈴木智文、中原信雄)/ サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース / ぶどう÷グレープ / and more
DJ:グルーヴあんちゃん
料金:前売 3000円 / 当日 3500円(ドリンク代別)
一般発売:2011年9月17日(土)(予定)
その他オススメ情報はコチラから!
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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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さてこそ +5
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価格(税込) :
¥2,750
会員価格(税込) :
¥2,530
まとめ買い価格(税込) :
¥2,337
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定
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