吹奏楽とチェロの一騎打ち

2012年4月13日 (金)

軌道に乗ったズヴェズドフカ
吹奏楽とチェロの一騎打ち
チェロとウィンド・バンドのための作品集
エルンスト・シモン・グラーセル(チェロ)
シルヴァイ&ノルウェー軍西部音楽隊


『軌道に乗ったズヴェズドフカ』は、ポピュラー音楽で育った世代のノルウェー作曲家のひとり、ヨン・オイヴィン・ネス[1968-]がグラーセルの委嘱により作曲。芸術音楽をポップスと対話させることに関心をもち、聴き手と自然なコミュニケーションのとれる作品を発表するネスの特色がはっきりと表れています。「ズヴェズドフカ」は「小さな星」を意味するロシア語で、旧ソ連が人工衛星スプートニク5号に乗せた犬の名。
 ピアニストとして高名なフリードリヒ・グルダが1980年に作曲したチェロ協奏曲は、「趣味の良さ」はそっちのけで「自分の音楽」に徹したとされる作品。ロック調の『序曲』、レントラーの『牧歌』、シュールなムードの『メヌエット』、街のバンドがスーザのマーチでも演奏しながらパレードする雰囲気の『行進曲風フィナーレ』。『牧歌』と『メヌエット』の間にチェロが名人芸を披露するカデンツァが挟まれます。クラシカル・ベースとジャズ・ベース各1本、ギター、ドラムを加えた編成のウィンド・オーケストラがチェロと共演します。
 ノルウェーの「今日」を代表する作曲家のひとり、オラヴ・アントン・トンメセン[1946-]の小協奏曲『光の幻影』は、チェロと2組の木管五重奏のためのもので、木管五重奏の1組は通常の編成、もう1組はオーボエの代りにコールアングレを加えた五重奏です。チェロは全音域を使い、「決して捕らえることのできない光」を追い求めます。
 エルンスト・シモン・グラーセル[1975-]は、トロンハイム響とノルウェー国立オペラ管の首席奏者を経て、現在、エーテボリ響の首席を務めています。ベルゲンに本拠を置くノルウェー軍西部音楽隊(FMKV)は、ノルウェー国軍に所属する5つのプロフェッショナル・バンドのひとつ。奏者たちの演奏と表現の技術水準は高く、オスロ、ベルゲン、スタヴァンゲル、トロンハイムのオーケストラとならぶ優れたアンサンブルと評価されています。マリス・ヤンソンスのアシスタント指揮者を3年務め、2010年にはノルウェー作曲家協会から「最優秀演奏家」に選ばれた、ヴィオラ奏者でもあるペーテル・シルヴァイ[1971-]が首席指揮者。ノルウェー海軍がベルゲンに移ってからは海軍の音楽隊となり、ノルウェー海軍軍楽隊(NNB)の名称も持ち、海軍の軍服姿で演奏するようになりました。(キングインターナショナル)

【収録情報】
1. ヨン・オイヴィン・ネス:軌道に乗ったズヴェズドフカ (2009)
2. フリードリヒ・グルダ:チェロとウィンド・オーケストラのための協奏曲 (1980)
3. イベール:チェロとウィンド・オーケストラのための協奏曲 (1925)
4. オラヴ・アントン・トンメセン:チェロと2組の木管五重奏のための小協奏曲『光の幻影』 (1990)

 エルンスト・シモン・グラーセル(チェロ)
 ノルウェー軍西部音楽隊
 ペーテル・シルヴァイ(指揮)

 録音時期:2010年4月(3,4)、11月(1)、2011年12月(2)
 録音場所:ノルウェー、ベルゲン
 録音方式:デジタル(ライヴ:1,3,4)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『軌道に乗ったズヴェズドフカ〜チェロとウィンド・バンドのための作品集』 グラーセル、シルヴァイ&ノルウェー軍西部音楽隊

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発売日:2012年05月10日
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