インディR&Bシンガー新譜まとめ

2012年6月5日 (火)

最近、インディR&Bシンガー/ソングライターを紹介する機会が増えてますが、正直、誰が誰だかよくわからん！という、R&Bファンの皆様のために入手しやすい注目の新譜をまるっとまとめてみました。自分好みのアーティストを厳選するも良し、一気に全タイトル大人買いしてR&Bオタク道を突っ走るも良し。お買い物のご参考にどうぞ～。

Jeff Bernat / Gentleman Approach

・6月11日発売/Big Tix(P-VINE)/PCD93548/国内盤
ネバダ州リノを拠点にしているアジア系アメリカ人シンガー・ソングライター。本国USのiTunesのR&Bアルバムチャートで5位を獲得したことがある人気者。日本上陸となる本作にはゲストにシアトルのヒップホップ・ユニット、The Blue Scholarsのメンバー、Geologicが参加。ノスタルジックでスタイリッシュなテイストのネオソウル風トラックをバックに絶妙な雰囲気ヴォーカルがなんとも魅力。ジャジー・ヒップホップ好きはぜひ。→ 「With Love feat. Mosaek」試聴
Congrez / Second Chance

・6月10日発売予定/EXECTIVE HITS/EHE250/輸入盤
昨年、DEEP 3を擁するオハイオのレーベルからデビューし、話題を呼んだシンガーの1年ぶりとなるセカンド・アルバム。打ち込みビートに青さ満点のスウィート・テナーと、やんちゃっぷりが隠しきれないスーツ姿ジャケといい、インディの醍醐味とも言うべき1枚となっております。こういう原石は、突如超大化けすることありますので要注意。→ 「Love Magic」PV
Jarrard Anthony / Ready To Live

・6月19日発売予定/Nia Records/6/輸入盤
インディ・ソウル/R＆Bファンから高い評価を得る、リッチモンドのR&Bシンガー、ミスター・インディペンデントことジャラード・アンソニーのニューアルバム。前作からスペーシーで官能的なエレクトロ・ソウルへアプローチしていた彼が今回もその独特の個性を生かしつつ、洗練された世界を表現。ロニー・リストン・スミスとパトリス・コヴィントンを迎えたウェルドン・アーヴィンの名曲リメイク収録。しかし、このアートワークは壮絶！ → 「Lucky Day」試聴
K Young / Keep Talkin About Love

・6月20日発売予定/Magic Ink/UMA1308/輸入盤
ベイビーフェイスの妻のトレイシーが見出し、99年にデビューさせたキッズ・グループ、3rd StoreeのメンバーのLil ManことK.Youngのニューアルバム。05年にソロアルバムを発表後、ロドニー・ジャーキンスの元、ソングライターとして活躍していた彼が久々表舞台に復帰。瑞々しく伸びやかな歌声は健在。シンセを多用した現行シーンを意識したトラック多めで、ピットブルのようなアゲ系「Do It」やラテン要素を取り入れた「Take That」等もあり、バラエティに富んだ内容。クリス・ブラウン好きにもおすすめ。 → 「Please Me」PV
Methrone / Sexual Content

・6月20日発売予定/Dynvi Entertainment/輸入盤
・6月27日発売/REWIND RECORDS/REW005/国内仕様盤
00年にデビューを果たし、これまで4枚のアルバムを発表済ながら、日本ではまだ無名のメスローン。ソングライティング・センスとセンシティヴなヴォーカルスタイルで第二のR.ケリー（！）との異名を取るアーティスト。確かに、趣としてはハスキーヴォイスのイナたいR.ケリーという感じで、この最新アルバムでも「Freak U」から、ケルズさん節（しかもスクリュード・ヴォイスのコーラス入り）炸裂。ついニヤニヤしつつ最後まで堪能してしまうはず。
Matt Palmer / Like The Ocean

・6月20日発売/Manhattan Records/EXCD12008/国内盤
2010年に発表した前作『Let Go』はここHMVオンラインでもスマッシュヒットを記録したNYを拠点に活動するSSW。当時、市場を席捲していたセツナ系R&Bというより、マットの場合は陽性が高く太陽のようにキラキラ輝くポップスR&Bが新鮮でしたが、今回のセカンドアルバムは、より清涼感はパワーアップし、カラフルでキャッチーなトラックが目白押し。またハートフルなバラードもまっすぐ伸びる歌声にピッタリ。ブルーノ・マーズやケイティ・ペリーのようなポップス寄りがお好みの方向け！
Mele / Memories Of Right Now

・6月27日発売予定/STAR BASE/PECF8001/国内盤
カンサス出身のシンガー・ソングライター。14歳からキャリアをスタートし、高校生の頃にはアヴァントやキーシャ・コールのフロントアクトを務めたこともある実力者。エピック傘下のレーベルと契約し、クリス・ブラウンのツアーに同行。その後、ラファエル・サディークに見出され、アトランティックで仕事。トレイ・ソングスの「Unsual」でソングライターとして注目された彼が遂にアーティスト・デビュー。オーガニックなポップスR&Bが基本で、ハイトーン・ヴォイスは魅力的。→ 「Unbelieveable」試聴
HomemadeSoul / Collection

・6月30日発売予定/Kih Ent./HMP006/輸入盤
アメリカ空軍の兵役経験があり、ここ日本にも滞在していたことのあるシンガー・ソングライター。YouTubeにアップされている、キーボードでの弾き語りパフォーマンスは味わい深いのでチェックされたし。作品は生楽器を主体としたアーバンでスムースなサウンドに、ハスキーなセクシーヴォイスでしっとりと歌い上げるムードたっぷりのミッド～スロウ中心。ブライアン・マックナイトやミュージック・ソウルチャイルド周辺好きはどうぞ。
Jermaine Riley / Hello Earth

・7月18日発売/Big Tix（P-VINE）PCD93566/国内盤
英のヴォーカル・グループ、ファンドメンタル03のフロントマン、ジャーメイン・ライリー。兼ねてから交流があったニーヨのCompoundに移籍、「Future In You」でペンを取り話題となった彼のソロ・デビュー・アルバムが世界初CD化。クリス・ブラウンの「Say It With Me」「Oh My Love」を手がけたハーモニーや、ジェシー・Jのデビュー曲をプロデュースしたパーカー＆ジェームスなど制作陣も豪華。佇まいもおしゃれでメジャーの雰囲気たっぷり。 USシーンのポップさにUKシーンならではのシックさがミックスされたスタイルは注目。 → 「Key To The City 」PV
Jamillions / 9

・7月11日発売/STAR BASE/PECF8002/国内盤
カリフォルニア出身。ブライアン・マイケル・コックスやエリック・ハドソンと仕事をしたことがあり、トゥー・ショートと共演経験もあるシンガー。2010年に1st『Almost Famous』を発表し、「Love You Like I Do」がiTunesチャートで3万DLを記録。2年ぶりに発表するセカンド・アルバムはファーストの路線を踏襲した甘めのメロディ・ラインと優しいハイトーンヴォイスが耳なじみの良さがポイントで、J-POPファンにもオススメ。5月30日に先行シングル「Fool In Love」を配信。 → 「Fool In Love」試聴試聴