【連載】 Suck a Stew Dry 『シチューを啜れ』 （第2回） Suck a Stew Dry 『シチューを啜れ』へ戻る

【連載コラム】
Suck a Stew Dry・篠山コウセイ（Vo/Gt） 『シチューを啜れ』（第2回）

コラムが二回目になりました。いかがお過ごしでしょうか。
今回も、Suck a Stew Dry からソングライターの篠山コウセイがお届けします。
2nd mini Album「ラブレスレター」の発売も、来週10/17に迫ってきました。
今からでもご予約していただけたら嬉しいです。
前回に引き続き、2nd収録の楽曲解説を続けていきます。
飽きたら飛ばして下さいね。


03. Normalism
高校時代の僕にとってとてもショックだったことが一つあって、それは学年末の通知表が一つを除き全て3だったことだった。（確か美術が2。） 僕という人間は所詮普通ぐらいの人間なんだろうなと、それを思い悩んでいて。

バンドを始めてから段々と、「普通じゃなくみせる為にはこうすればいいんだ」というのが身について、気付いたら誰と接する時もその感じを出すのが癖になってしまった。 そのうちに本当の自分っていうのがどこにあるのかわかんなくなっちゃって、普通でいたい自分と、普通ではいたくない自分が融合して、訳のわからない状態に襲われるようになった。
でもそんなときに、簡単なきっかけでそれが全て整っていくことがあって。 「毒ガスと花束」でもそう言ったんだけど、結局は、穏やかに日々を暮らしていきたい。 そこにおいては、自分自身が普通だとか普通じゃないんだとか、どっちでもよくて、ただ単純にそこにいるあなたや、もう居ないあの人、第三者の幸せを祈ったりすることがある。
難しく考えずに、シンプルにそうやって生きていくことは、普通と言ってしまっても良いんじゃないかなと。
そんな感じの曲です。


04. ないものねだり
テーマは「片づけ」と「エイプリルフール」。
気取るのが嫌いなくせに、あまりみんながテーマにしないようなことを書きたくなるんだけど、そういった意味では、上手にかけたなと思う。
片づけは苦手なんだけど、それはそもそも片づけができないってのと、片づけすぎちゃって物がなくなるってのがある。 物がなくなると「ああ、またなくなったな」って少しセンチメンタルになったりして、何でそれが上手にできないんだろうと、自分に対しての怒りを覚える。 その辺の憤りを感じてくれたら、良いなぁと。
この曲は主観的に、一番ひねくれている曲になりました。


読んで頂いてありがとうございます。
これらの楽曲が入った「ラブレスレター」の発売は、自分としてもとても楽しみです。
ではまた次回、よろしくお願いします！


[イラスト：フクモト エミ]

Suck a Stew Dry 『ラブレスレター』　[2012年10月17日 発売]

「傘」PV
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収録曲