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2012年10月17日 (水)

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毎度お馴染み兄弟仁義のお時間です。更新が随分滞ってしまいましたが…その分今回はいつも以上に濃密な内容でお届けしたいと思います。

今回は、世界中のソウルマニア達が驚愕するであろう、史上最高のモダンソウル/ブギー・コンピレーション『BOOGIE DOWN TO THE FLOOR』の発売を記念して、本作品の制作&MIXを担当したTHEMさんにゲスト出演して頂きました!!マニアックすぎる(?)オススメ盤紹介に加え、インタビューもさせて頂きましたので、時間が許す限り、ごゆるりとご覧下さいませぇぇぇ・・・。

インタビュー編

-- このサイトをはじめてご覧になる方もいるかも知れませんので、入門編として「モダンソウルとは何か?」を簡単に教えて下さい。

THEM: お定まりでいえば、1970年代イギリス北部のノーザンソウルシーンでDJ達がクラッシクスやオールディーズの狭間に新譜を取り入れ始めて…ということになりますが、そういうお勉強はとりあえず後回しにして、まずは自分なりのモダンソウルな音というのを追求していけばいいと思います。モダンソウルという言葉を聞いたことがあるということは、すでに何かしらのイメージを持っているでしょうから、その線で掘り下げてもらうのが一番です。

 ただ、これはモダンソウル以外のレアグルーヴやブギーについても言えますが、これらの用語は大別のスタイルであるソウル、ファンク、ディスコ、あるいはエレクトロなどからちょっとはみ出たものに当てはめた方が分かりやすい。過去3、40年の膨大な数のレコードの中に埋もれた取るに足らない一曲も、こういう用語を使ってスポットライトを当てることによって「俄然輝きを増す」、そんな使い方ができれば楽しいですね。

 もちろん「歌良し」「曲良し」「サウンド良し」、というような完璧な曲である必要は全くありません。むしろ、「どこか欠けている方が面白い」、そんな不完全さを愛せる人に向いている聴き方だと思います。建前では何でもモダンソウルになり得ますが、実際には1970年代半ばから1980年代半ばの約10年に生まれた楽曲に集約されています。

 この10年も前半のディスコ期と後半のブギー期でそれぞれ良さがありますね。これは生音と、打ち込みという風にも分けられると思います。今の市場や現場では70'sや生音の方が重宝されているようですが、以前僕がはまり始めた頃は80'sや打ち込みが主流でした。そんな事情を踏まえて、各人が自分の中で折り合いをつけて自由に楽しめばいいと思います。

-- 坂本さんがソウルにはまったきっかけは?もしくは、ハマるきっかけになった作品は?

THEM:ソウルにはまるきっかけの作品というのはよく憶えてないのですが、廃盤レコードにはまった理由ははっきりしていて、Alton McClain の「Crazy Love」という曲を探し求めてでした。その曲が欲しくなって、いつも通っていた新譜屋さんのシスコやタワー、あとその頃できたばかりのHMV渋谷店のレコード売り場を探したのですが、まったく見当たらない。これは何か違うんじゃないかと…。斯々云々、いわゆる廃盤屋に通うようになったのですが、それでも全然出てこない。そんなこんなでレコードタウンの渋谷から世田谷の桜上水にあったWAX TRAXというお店まで足を延ばしたんですが、それが良くなかった(笑)。

結果的にそのレコードを手にするのはだいぶ後になったのですが、その間いろいろ聴いたり買ったりするうちに、ダンクラやディスコを経て結局ソウルに行きつくことになりました。サウンドやグルーヴだけでなくヴォーカルにも耳がいくようになると、今度はスローバラードも聴けるようになって、そこからは早かった。あとそのお店は、当時は珍しかったインディソウルを豊富に扱っていて、その影響も大きいですね。クラブ通いするようになってレコードを買い始めて一、二年でソウルに浸かったことになります。その頃は金曜、土曜の夜はクラブに行ってハウスやディスコ、日曜は半日レコード屋に入り浸ってスウィートとモダンソウル、今思い返しても相当に奇妙な、しかし濃密な数年でした。

-- Alton McClainにハマって…というのは意外ですね(笑)。かく言う自分も一時期相当ハマりました(笑)。「It Must Be Love」も凄く良い曲ですよね。この曲が入ったアルバムを見つけたときは自分も本当嬉しかった! レコードを買い始めた頃は全然気づかなかったんですが、1stプレスと、2ndプレスでジャケが違う…ということに後々気づいたのですが、何がどう違うのか?疑問に思ったものです。

THEM:あくまで廃盤店に通うようになったきっかけですので…(笑)。「Crazy Love」関連はとりあえず米盤LP二種類と日本盤LP、12インチ、7インチ、一通り持っていますね、今はあまり聴かないですが…。思い入れが強過ぎて、想像しただけで口の中が甘酸っぱくなってしまいます…(笑)。

-- LP二種類と日本盤LP、12インチ、7インチ…ってどれだけ好きだったんですか(笑)でもその甘酸っぱくなるのはわかるような気がします。 ところで、「桜上水のWAX TRAXというお店に通っていた」とありましたが、どんなレコード屋さんだったのですか?噂でしか聞いたことがなくて…。思い出話などがあれば教えて下さい。

THEM:通い始めて一年もしないうちに日曜日にバイト、大学四年生の頃ほとんど行かなくなってからは、ほぼフルタイムで働いていましたから、今となってはお客としてよりはお店に立ってからの思い出ばかりで・・・。そんなんでよく卒業できたなという感じです(笑)。Alton McClainを探しに行って一年足らずでソウルの世界に沈められたわけですから、ハマる人には相当吸引力の強い店だったと思います。

そのお店のオーナーは当時ブラック・ミュージック・レヴューUSブラック・ディスクガイドに執筆があった、その筋では有名な人だったんですが、オーナーとは別に普段お店に立っている店長がいて、その人がまた凄く味のある人物で、今はああいったソウル奉行というか指南役はなかなかいないと思いますね。蟻地獄のようにソウルとお店の魅力に引き込まれていき、じきに毎週日曜日は午後の三時くらいに行って閉店の九時までそこで過ごすようになっていました。自分で言うのもなんですが、今も昔も廃盤店に来るのは一風変わった人が多いような気がしますが、それでもそこまでしつこい奴はいなかったと思います(笑)。そんなこんなで、時折人手が足りないとかで、裏の倉庫で軽作業の手伝いをしたのが働き始めたきっかけです。

-- うわぁ〜、USブラックディスクガイドに執筆している方がオーナーのお店だったんですね!!実は、自分がソウルの世界にハマるきっかけになったのはこの本の影響でした。渋谷店時代に先輩から「この本を読まずにソウルは語れないから」って言われまして…。手垢で真っ黒になるまで熟読した結果、今の自分がいる感じです(笑)。 こうやって話を伺っていると、目に見えないつながりみたいなのを凄く感じますね。ちなみに当時、レコードを購入していて、「この曲は将来化けるだろうなぁ…」とか、「のちのちびっくりするような高値がついた」とか、「この作品がきっかけであんな人と仲良くなった」などなど、衝撃的、不思議な事件などありましたか?

THEM:具体的なタイトルは思いつきませんが、そういうのは沢山ありますね。その頃千円のレコードが今は一万円とか、一万円のレコードが五万円や十万円というのはあります。ただその逆も多いですね。当時五千円の名盤が今では千円でも売れないとか…。無作為に百枚のレコードをサンプリングしたら、その内十枚の値段は上がっても九十枚は下がっている、そんな感じでしょうか。年数が経っているわけですから値段が上がるのなら分かりますが、時代が変わったとはいえ、少しさみしいですね。そんな状況を踏まえると、総体的にはレコードの値段は安くなっているので、レコード好きの人は本当にチャンスだと思います。

今回付録として対談が付きますが、出演者の葛原とはその当時桜上水のお店で知り合いました。彼が「ソウル虎の穴」というミニコミ誌を出したのが1992年の暮れ近くですので、今年でちょうど二十年の付き合いになります。本屋さんで売っている唯一のディープファンク専門書「FUNK 45‘S」の仕掛け人で、かつてKeb Dargeを日本に定着させたのも、現在展開中のSadar Baharを初めて来日させたのも彼です。ノーザン、ディープファンクを経て、今度は日本のディスコシーンのあり方に一石を投じると息巻いている、鼻息の荒い人です(笑)。

ちなみにもう一人“HARSOUL”こと池田君は、以前本邦初のダンスソウル専門サイト「SOUL45.ORG」を運営していた人で、今現在も、これまた唯一無二のディスコブギーサイト、その名も「DISCOBOOGIE.COM」を主宰しています。今僕たちがこだわる「音楽的なディスコ」とは何か、その答えが彼のサイトにあります。興味のある人はググってみて頂ければびっくりすると思いますよ。 そんなわけで事件らしい事件は特にありませんが、たまに会えばソウルやレコードで語り合える御仁と何人も出会いましたので、それが一番の財産だと思っています。

-- それでは、肝心のCDについて伺います。この作品を作るきっかけ、作ろうとしたきっかけは何だったんですか?

THEM:PushFamily Undergroundを世に広めてくれた<BBQ>が国内配給するレーベル、例えば<Joey Negroの<Z Records>などから良質の未発表やコンピレーションが相次いで出されています。内容も良いしバラエティにも富んでいるので、自分で聴く用に<BBQ>関連の楽曲だけでミックスして何本か録ってみたんですが、それがかなり良かった。そんな話を懇意にしていただいている清水さんとしていて、「他社の良質な再発や、発掘モノも吟味して加え、究極のミックスにしてはどうか?」という風に発展していきました。ただ最初は自分がやることになるとは思ってなかったので、そう聞いたときはだいぶ焦りました(笑)。

-- 本作の制作時に特にこだわったところは?

THEM:収録曲のうち、初CD化は約三分の一以上あるのですが、逆に言うと残りの三分の二はCDとして既に市場にあったわけです。ただしミックスを市販するとなると、ライセンスの問題とかいろんな制約が出てくるのは仕方のないことで、そんな中あえて普段着感覚で「やろうと思えば誰でもできる」、でも「誰も今までやらなかった」、そんなところを目指して制作しました。先のモダンソウルとは?の項でも話した通り、あくまで趣味の世界なので、みんなが自由に楽しむべきだと思うんです。だからといって、何でもいいかというとちょっと違う。やはりこのCDを聴いた人に、ブギーとは、モダンソウルとは、もっと言えば「これが最先端のディスコだ」、そんなイメージを強烈に与えたかった。もしこの手のパーティーがあったら実際にそこで鳴っていそうで、なおかつズバ抜けている。かといってマニアックに終わらず、各方面のクラシックもさらっと押さえながら、なぜかゴスペルまで収録している…。コアな人にちゃんと満足してもらいつつ、ジャケ買いしてくれるような新しいリスナーの人にも、何だかよく分からないけど凄いものを見つけちゃった、そんなドキドキ感を持ってもらえたら嬉しいですね。

-- 皆様より一足先に、本作を聴かせて頂きましたが、充分すぎるほどドキドキ感を味あわせて頂きました(笑)。仕事柄、一日に何十枚という数の作品を聞きますが、ここまで衝撃的な作品に出会えたのは久々です。お世辞でなく、この作品に出会えたこと、こんな素晴らしい作品を制作して頂いて、ありがとうございます。 話は戻りますが、レアグルーヴ系のミックスCD全部という訳ではありませんが、大抵の作品はサンプラーなどをたくさん使い、普段のプレイではできないミックスばかりでリアリティがない作品が多いんですよね。 その点、今回の作品をはじめて聞いたときは、まさしく普段感覚といいますか、生々しいとでもいいますか、今、この場でDJをしてもらっているような感じを味わえる…。ワクワク、ドキドキする、高揚感の溢れた作品だなぁ...と感じました。

THEM:恥ずかしながら、その手のミックスCDというのをほとんど聴いたことがないので何とも言えませんが、要するに、指が、手が、倍無いとライヴで再現できないとか、そんな感じでしょうか(笑)。 ぼく自身はここ五年以上ディスコミックスにこだわっていて、以前のようにモダンソウルをモダンソウルとして聴くというより、いわゆるディスコプレイのようにしっかり曲同士をブレンドしてがっちりEQをかけてという具合に、曲をそのまま聴かないことを楽しみにやっていますが、今回のミックスCDはモダンソウル寄りの選曲で尚且つ市販されるということもあって、昔取った杵柄ではないですが、モダンソウル命だった頃の心境に戻ってカットイン重視でやってみました。とはいえ前曲の終わり際に次曲をかぶせるという単純なものではないので、その辺も含めて要チェックです。

-- 上手く言えないんですが、自分、名曲と言えどもJames Masonの曲ってあまり好きではなかったんですよね。なんでこの作品(7inchもLPも)が、ん〜万円もするんだろうって。でも今回CDに収録されている「Sweet Power Your Embrance」を聞いたとき、あれ?この曲ってこんなにかっこよかったっけ?!って本当びっくりしました。「これぞDJプレイの巧」とでもいいましょうか。オリジナルとは違うピッチ、前後の曲の流れ、そして絶妙なミックス具合…曲と曲、お互いがお互いを引き立て合っている。純粋にそう感じました。 もしJames Mason本人に会う機会があれば「お前、意外にかっこよかったんだな。見直したよ」って言ってやりたいですね(笑)。多分、自分なんかに言われたくないと思いますけどね。

THEM:James Masonの件、分かるような気がします。良さは理解できるんだけど、なぜか好きになれない…。きっとそんな感じでしょうか。 正直に言えば、僕も本CD収録の20組の中でいくつかそういう曲はありました(笑)。今まで馴染みがなかった曲はもちろん、逆に聴きすぎて最近は距離を置いていた曲、あるいは原盤がウン万ウン十万するレコード等々・・・。 ただ、例えば既にCDで発売済のJames Masonにしても、目玉曲の一つと言えるROKKのロングヴァージョンにしても、廃盤としてのマニア価格はどうであれ、CD化されるということは定価で平等に行き渡るということですから、自分の中の悲喜こもごもの気持ちを整理して、この20枚のレコードがあったらどうかけるかということだけ考えて、ピュアな気持ちで臨みました。 それと「DJプレイの功」云々というのは、すなわち「DJミックスの功」だと思います。それこそ今回の基本理念で、曲そのものの良さは当然ですが、ミックスのメリットというのをもっと伝えたいというのがありました。ミックスというのは本来もっと自由であっていいと思うんですけど、売られているCDを見るとわりとコンサバと言いますか、ダンクラ一辺倒や往年のディスコヒットメドレー的なのが多いような気がします。 しかしそれは買い手の事情でもあって、その方が分かりやすいというか安心して買えるという心情も理解できます。そこをあえてモダンソウルを中心にブギーやレアグルーヴの人気曲をミックスで提供することによって新たなディスコ観を示そうと思いました。個人的にはずっと取り組んでいることですが、市販品としてはかつてないことだと自負しています。というか、清水さんがそう言っていました(笑)。

-- 先ほど「他社の良質な再発や発掘モノも吟味して加えて究極のミックス」とおっしゃってましたが、清水さんと本作を作る上で色々と楽曲をピックアップしていった中で、二人の意見が一致した「この曲だけは絶対に入れたかった」、もしくは、坂本さんが絶対に入れたかったキラーチューンなどありますか?

THEM:市販するには権利関係の実務が伴いますから、もちろん交渉が成立したら使わないわけにはいきません。しかし交渉するにはミックスに使うことが前提になるわけで、そのバランスというかタイミングの調整が大変だったと思います。こちらが恐縮するような大物に限って即決OKだったり、毎回言うことが違って時間がかかる人、もちろんボツになった案件もあるようです。 僕はダメだったら別の曲でいいや位の気持ちでいますが、清水さん他BBQのスタッフの方々はご苦労されたと思います。 選曲に関しては、<BBQ>関連の音源だけでも高品質なのは分かっていました(笑)。例えば<Soul-Cal>は全曲使えますし、PushやFamily Undergroundから一曲ずつ拾えば、大体のカラーというか方向性が見えます。その他、既存の他社CD音源から(メジャーレーベルの作品は泣く泣く外しながら)、使えそうな良い曲を再点検していった結果、今回のラインナップの大枠が決まりました。あとは必要な場面で良いレコードを思いついたら、その都度交渉してもらい追加していきました。 絶対に入れたかったというのと逆の例ですが、Kevin Burroughs-Neeleyは僕自身ここ二、三年、誰の何という曲か分からなくて、今年やっと判明して手に入れたばかりのレコードでした。しばらくは自分だけで楽しみたいという気持ちもありましたが、ここは世のため人のため(嘘です)。今しかないと思って提案したところ、清水さんにも気にいってもらえました。

-- 清水さんからも色々お話を伺っています。凄く大変だったと(笑)。アーティスト本人がFacebook上にいて(Facebookをやっていることに自分はびっくりしましたが…)、駄目もとでコンタクトをとったら心よくOKをもらえたとか、逆にもの凄い嫌みを言われたとか…。でも話を伺っていて、そのコンタクトがきっかけで未発表音源と出会うことになったり、違うアーティストとの新たなる出会いが生まれたり、いちソウルファンとしては、もの凄くロマンのある話だなぁ…と感動したんですけどね(笑)。 坂本さんも、本作に収録されているFamily Undergroundや、Pushとの出会いはネットで繋がったんですか?

THEM:相手は外国人ですので、きっかけはもちろんネットです。Family Undergroundに関しては、マスターテープを掘り当ててアルバム化したTENYU HAMAKI氏とその数年前から知り合いでした。もちろんネットを通じてです。米日のハーフなので、日本人であるぼくに興味がわいたのかもしれませんね。 まだ若くてビギナーだったので、ソウルやレコードのことをいろいろ教えてあげていたら、ある日こういう発掘があったんだけど…と言って、Family Undergroundのことを知らされました。LPをリリースする直前にテンユウが家族三人で初めて日本に来たことがあって、その時会ってプロモ盤をもらいました。 実際にLPがリリースされたのは、2006年の晩秋ですが、その前年八月のハリケーン・カトリーナより前から進捗はいろいろ聞いていました。その他はCDで書いたとおりです。Pushについても同様で、全てはCDのライナーのとおりです 。

-- ちなみに、まさかだとは思いますが、本作すべてオリジナル盤(7inch、12inch、LP)でのプレイですか?

THEM:一応半数位は原盤で持っていますが、最初のコンセプトで「市販されているCDから選ぼう」というのがあったので、ミックス製作にはCDもしくはWAV音源を使いました。そもそも当時アナログとしては未発表という曲もいくつかあるので・・・(笑)。

-- 今後、この作品、もしくは、このレーベルの音源を再発したい、もしくはして欲しいなどありますか? 原盤が高くて買えない…とか、いつかはこの曲を聴いてみたい…などなど。

THEM:系統立てて編集するほどの知識や経験がないので、暖めている事案は特にありません。過去にFamily UndergroundやPush、そして今回のミックスと関わらせて頂きましたが、本当にたまたまです。例えば<Soul-Cal>や、<Now-Again>と比べると、やはり向こうの方が本国人同士というか、地の利があってうらやましいですね。出てくる音はともかく、ライナーや資料の充実度では比較にならないです。ただそんな本国人が知らなかったり、手を出さなかったところを、コツコツ拾っていければいいとは思っています。今は十年以上前と違って、高根の花と言われるようなレコードもそのうちにネットに上がりますから、聴くだけならそのうちに耳にすることはできますね。個人的には未だにレコードありきで、買えないものはしょうがないという思考回路ですが(笑)。ただ未発表音源は別で、どんどん出てきてほしいし、もし自分の手元に来たら、世に広めたいという気持ちはあります

-- 長々とありがとうございました。では最後に、何か一言いただけますか?

THEM:今回取り上げられた曲はすべて30年、40年前の楽曲ですが、ここにきてやっと時代が変わりつつあるというか、小さい世界ですが表と裏が逆転しつつある、実に興味深い場面だと思います。セールス的にいえば当時すべて失敗しているわけで、中にはお蔵入りだった曲もあるほどです。では内容が良くないかといえば、とんでもない最高じゃないか、となる。本当に紙一重の差だったんでしょう。それがここ数年で以前はマニアしか知らないような音源が未発表も含めて、アーティストやレーベル単位でどんどん発掘されてきた。まるでオセロの色が変わるように。アーティスト当人はどう感じているか分かりませんが、ヴィンテージな音に目がない僕たちリスナーにとってはとても良い時代になっていると思います。今回のミックスCDを機に、この手の音に興味を持つリスナーがもっと増えてくれれば何より嬉しいですね。以上です、有難うございました。



Interviewed by 堀内(HMVアトレ目黒)
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※まだまだモダンソウル/ブギー道は続きます!
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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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