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2012年12月17日 (月)
今回のインタビューでは、その『We Laugh We Dance We Cry』の制作について、さまざまな点からお話を伺った。
-- 今回のアルバムのキーになっている要素や、インスピレーションのきっかけになったエピソードがあったら教えて下さい。
Rasmus Faber(以下、RF): これひとつということではないんだけど、ダンス・ミュージック自体のサウンドが非常に速い速度で変化していることは重要な要素かもしれないね。特にクラブでDJをしているとその変化を感じる。あと、僕のバンド、RaFa Orchestraでの活動でバンド向きの音楽性を表現できるようになったことで、個々の活動に、それぞれより深く入れるようになったり、例えばダンス・ミュージックであれば、新しいクラブ・サウンドを色々と試せるようになったんだ。
敢えて1曲を挙げるとすれば、メロがフィーチャーされている「We Own The Night」にアルバムへのインスピレーションが表現されていると思う。この曲は幾つかのパートから成り立っているんだけど、アルバムのサウンドのように、一つ一つのパートが別々の物語をもっているような作りになっていて、それでいてモダンなクラブ・サウンドがフィーチャーされている。
それと、トラックを作る中でもキーになったのは、第一に楽曲だった。勿論DJとしての自分を表現できるようなサウンドを目指して作っていたけども、僕がソングライターであることは変えられないし、だからこそ全曲において、作曲することからスタートしていたんだ。で、曲が出来たら、その曲に合うサウンドは何なのか?というプロセスに移ったんだよ。
その上で現在進行形のクラブ・サウンドをいかに自分の音楽性にマッチさせるか、というところも注意したポイントだったね。
-- アルバム『LOVE MIXED 2』ではこれまでとは異なりよりエレクトリックなサウンド、トランシーなトラックで構成されたミックスCDであると思います。今回のアルバムはまさにその延長線上にある作品だと思いますが、こうした方向性にハマっていった理由や流れを説明していただけますか?
RF: まさに『LOVE MIXED 2』の頃にターニングポイント(節目)があって、その頃プラチナジャズやRaFa Orchestraの活動もスタートしていたから、自分の音楽性をそれぞれの活動に分けて表現することも可能だなって思ったんだ。自分の音楽性を無理に一つの作品に詰め込まなくてもいいっていうか。以前はその手法が良い結果に繋がったと思っているんだけど、それをやり過ぎると、二兎を追えば一兎を得ずというか、色々なジャンルに向けて作品を作ろうとすると、どのジャンルにも当てはまらないときがあったりするよね。実際、DJとしては『LOVE…』以前から同じようなエレクトロニックなサウンドに触れていたんだけども、自分の作品ではなかなか表現できていなかった。でも今回は、他の活動があることで、自分のクラブ・サウンドをより発展させることができたと思うんだ
-- 今、シーンではEDMが主流に近いポジションを築き上げていますが、そうしたシーンの影響や反動は今作に活きていると思いますか?
RF: 勿論そうだね。EDMを聴いてて思うのは、最早クラブ・ミュージックとポップ・ミュージックを区別することは出来なくなっているってことなんだ。これがクラブ・サウンドで、これがポップ・サウンド、という風にサウンドでは分けられない。僕はこれは凄く良いことだと思っていて、クラブ・ミュージックを作っているアーティストも、歌心のある曲を書かなければいけない時代になったと思うし、EDMが大きくなる前から、最近のクラブ・ミュージックにはそれが欠けていたとも思うんだ。だから、これはクラブ・シーンにとても良いことだと思うし、色々なジャンルの人達を結びつけることでもあると思う。
-- 色々なジャンルの人を結びつけるという意味では、まさにコールドプレイ的なテイストを感じさせるシングルの「We Go Oh」や「We Laugh We Dance We Cry」のようないわゆるロックやポップスのエッセンスが際立ったトラックが象徴的ですよね。
RF: 今回より深く自分の音楽性を掘り下げることができたと思ってるんだけど、自分を音楽で表現する方法論というのが幾つか存在して、ダンス・ミュージックは色々な要素を入れる“入れ物”だと思っているんだ。僕がダンス・ミュージックを作り始めた頃は、サウンド的にはラテンやソウル、そしてジャズ的な要素が似合う入れ物だったんだよね。ただ、入れ物自体のサウンドも変わって来たことで、他の要素を入れられるようにもなった。
「We Go Oh」や「We Laugh We Dance We Cry」で歌ってくれているライナスとは10年前くらいに一緒にロックバンドをやっていて、僕自身ロックやポップスはずっと好きだったんだけど、自分のダンス・ミュージックに入れられる要素ではないと思っていたんだ。だから今作で、スタイルに変化が生まれたことで新しいアプローチもできるかもしれないと思って試してみたら、凄く自然にロックやポップスの要素が自分の音楽にマッチしたんだよ。
-- そして、アニメ『輪廻のラグランジェ』でプロデュースした中島愛さんを今度はご自身のユニバーサル・アルバム(世界でリリースされるアルバム)にも起用したのには驚きました。
RF: 僕は単純に彼女の歌声が大好きなんだ。日本人歌手の中で、ということではなくて世界的な視点からもね。今まで彼女に曲を提供させてもらう機会があったことはとても光栄だったし、好きな歌手だからこそ、僕のアルバムにフィーチャーされている他の歌手同様に、クリエイター同士として一緒に曲を作り上げたいと思った。だからお願いをしたんだ。そして、せっかく彼女に参加してもらうんだから、日本語で曲を作るというのも面白いと思った。日本以外の地域の僕のファンにとっても面白い体験になると思ってね。
-- 彼女の声の活かし方はどのように意識されていましたか?
RF: 特別なスキルを使ったということではないんだけども、彼女の歌声は、僕が今まで仕事をしてきた他の歌手と非常に似ている部分もあるんだよ。愛さんの声色に似た声色をもっている歌手と何度も仕事をしてきたし、だから、どういうエモーションを乗せたら声色の良い部分を引き出せるかなとか、作曲をしながらイメージすることが出来るんだ。でも、もしこれから更に愛さんと曲を作る機会があれば、更に良いものに出来るよう頑張りたいと思っているよ!
-- アルバム・タイトルでは非常に象徴的なキーワードが3つ散りばめられています。あなたがこのアルバムこの3つのキーワードを選んだのにはどのような理由があるのでしょうか?
RF: この曲を書いていた時、人間の条件についての本を読んで考えていて、僕らは特別な存在だと思いがちだけども、そんなことはなくて、絶えず努力して、成功して、失敗して、そしてまた努力して、成功して……終わりがない、車輪を廻っているような感じなんだなと思ったんだ。特別だと思っても、僕らは非常に短い時間しかこの世界にはいられないわけで、その中で常に幸せと悲しみを経験していく。
タイトルはLaugh, Dance, Cryとなっているけど、笑って、踊って、泣いてと順になっているのではなくて、絶えず幸せと悲しみが存在するということを表現したかったし、それを受け入れた上で人生を楽しむべきだと思ったから、danceというキーワードで、踊ったりして楽しもうじゃないかという意味合いを入れたんだよ。
-- 最後に、次に共作したいなど、日本で気になるアーティストがいたら教えてください。
RF: 中田ヤスタカさんだね。彼は素晴らしいプロデューサーで、素晴らしいサウンド・デザイナー、ソングライターだと思うよ。彼の作品には素晴らしいもの、例えば最近のCapsuleの作品とかがあるし、もし機会があったら一緒に曲を作れたらと思っているんだ。
Rasmus Faber 『We Laugh We Dance We Cry』
[2012年12月19日 発売]
参加ヴォーカリストはエミリー・マクイーワン、フリーダ、ベルディーナ、メロなど、ラスマスの代表曲にフィーチャーされているヴォーカリスト達が再集結。日本からは中島愛も参加。
■ CD+DVD(ストックホルム・ジャズ・フェスティヴァル時Live映像収録・約30分)
CD 収録曲
- 01. We Laugh We Dance We Cry feat. Linus Norda
- 02. Good Times Come Back feat. Beldina [RF's ageHa Arena Remix] ※bonus track for Japan
- 03. We Go Oh feat. Syke'n'Sugarstarr
- 04. Indian Summer feat. Frida Sundemo
- 05. No Surprises feat. Melo
- 06. I'll Wait for you feat. Emily McEwan
- 07. Ame (Rain) feat. Megumi Nakajima
- 08. Don't Come Any Closer feat. Jay Sebag
- 09. Clear Rain feat. Kirsty Hawkshaw
- 10. We Own The Night feat. Melo
- 11. Hunt You Down feat. Beldina
- 12. The Sound Of You feat. Polina Griffith
- 13. Survivor RaFa&Jenny
- 14. Hurricane feat. Rhianna Kenny
- 15. Be Kind with Stonebridge & Crystal Waters
- 16. Take Me Dreaming feat. Rhianna Kenny
DVD 収録内容 ※初回限定盤のみ
- 01. Are You Ready
- 02. Never Felt So Fly
- 03. Come With Me
- 04. Your Beat Sounds Like
- 05. Ever After
- 06. Oye
- 07. Get Over Here
- 08. The Rain
- 09. Get Over Jam
【Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー) プロフィール】
スウェーデン・グラミー賞も受賞している著名ジャズ・ミュージシャンの父の子として生まれた彼は、幼い頃からピアノを習い始め、10代の頃には地元ストックホルムにてジャズ・ピアニストとしてセッションするようになる。その後、本国のポップス/ジャズ系アーティストのプロデュースを手掛けるようになった彼は、やがてハウス系アーティストであった友人のレコーディングにキーボーディストとして参加依頼を受けたことをキッカケにその魅力に取り付かれ、自身でもハウス・ミュージックを制作するようになり、「Never Felt So Fly」を完成させる。そのデビュー・シングルはいきなり大ヒットを記録し、彼の名は世界各地のハウス・シーンに深く刻み込まれることに。
その後自身のレーベル“Farplane Records”を立ち上げ、レーベル第1弾であり未だ全く色褪せないビッグ・アンセム「Ever After」をリリース。その音楽的造詣の深さを内に秘めたゴージャスかつクールな美麗サウンドは、国内外問わず受け入れられ各地で大ヒットを記録し、ヨーロッパ/北米にて数多くのハウス・コンピに収録された。続いて自身のレーベルから「Divided/United」「Get Over Here」「Come With Me」等のヒットを連発し、そして彼のシングルを収録した日本編集企画盤『So Far』が04年に日本でハウス・シーンの枠を超えて大ブレイク。そして08年には待望のファースト・アーティスト・アルバム『Where We Belong』をリリースし、シングル「Are You Ready」共に大ヒットを記録。
また09年から自身のルーツであるジャズと、共感してやまない日本のアニメを融合させた『Rasmus Faber pres. Platina Jazz』企画をスタートさせ、本格派のジャパニメーション・ファンを巻き込んで話題になったことから大ヒットし、現在ハウス・ファンのみならずアニメ・ファン、ジャズ・ファンをも魅了する稀有なアイコンとなっている。
最近ではTVアニメ「輪廻のラグランジェ」のオープニング・テーマの作曲・プロデュースをも手掛け、オリコン初登場11位をマークするなど大ヒットに導いている。
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ハウス/クラブミュージック最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
初回限定盤
We Laugh We Dance We Cry
Rasmus Faber
価格(税込) :
¥2,934
会員価格(税込) :
¥2,640
まとめ買い価格(税込) :
¥2,494
入荷日未定
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通常盤
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We Laugh We Dance We Cry
Rasmus Faber
価格(税込) : ¥2,420
会員価格(税込) : ¥2,226
まとめ買い価格(税込) : ¥2,057発売日:2012年12月19日
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販売終了
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