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2012年12月25日 (火)
-- ウー・ブロック結成の経緯について教えてください。
Ghostface Killa (以下、G): このプロジェクトはマジでヤバイよ。去年から計画を立て始めて、去年の暮れまでには作品を完成させたんだ。アルバムを聴いたら気に入ってもらえるに違いない。
シークがもともと俺と、ゴリラズ・イン・ザ・ミストというプロジェクトをやりたいと言ってたんだ。でもそれが実現しなかったんだ。「Fishscale」を出したあとだったんだよ。それで昨年の頭に俺たちが同じツアーで廻ることになったんだ。11月にも彼と一緒にツアーして、彼が「コラボレーションのプロジェクトを実現させようぜ」とまた言い始めたんだ。それで彼が、“ウー・ブロック”という名前も提案したんだ。シークは、彼と俺だけのコラボレーションというアイデアを提案していたんだけど、そこで俺が「俺ら二人だけじゃなくて、レイクォン、カパドナとかも参加させて、彼がジェイダキスとスタイルズPを参加させたらどうだ」って提案したんだ。ウータンはたくさんのファンがいるから、もっと大規模なプロジェクトにしようって提案したわけだよ。
これが大きなムーヴメントだっていうことをみんなに知らせたかったんだ。そこからどんどん大きなプロジェクトに拡大していって、ウータン・クランとDブロックが全員参加したウー・ブロックが実現したわけだよ。
Sheek Louch (以下、S): 俺とゴーストフェイスのエネルギーが似ているんだよ。一緒にラップすると、お互いのリリックが補い合ってるんだ。彼が俺のアイデアに賛成してくれて、その後は両方のクルーのメンバーが全員参加したビジョンを提案してくれたんだ。だから俺ら二人よりも大規模なプロジェクトなんだよ。最終的に上手くいったし、傑作が完成したよ。
-- ウータン・クランとザ・ロックスはなぜここまで相性がいいのでしょうか?
S: 俺たちは本物のリリシストをリスペクトしてるわけだし、ウータン・クランのリリックは昔からマジでヤバイ。この間もゴーストフェイスとスタジオに入ったとき、ザ・ロックスのメンバーが彼の仲間に似ていると言ってたんだ。クルーが違っても、ケミストリーがぴったりなんだ。音楽以外でも気が合うんだ。
G: 間違いない。昔から友達のような感覚なんだよ。空気が似てるんだよ。リアルな連中は、リアルな連中を引きつけるんだよ。暗黙の了解で分かり合えるんだ。俺がヨンカーズ出身でもおかしくないくらいだよ(笑)。
-- 90年代からもともとお互いの音楽のファンだったのでしょうか?
S: 俺とジェイダキスとスタイルズは昔からウータンのファンだよ。彼らがやっていた音楽は俺らにとってアートだったんだ。そのあとに俺たちもシーンに入っていったんだ。
G: 彼らがシーンに入ってきて、シーンを変えたんだんだ。彼らが出てきたとき、「こいつらはスゴイことになる」って思ったよ。彼らはヒップホップの歴史を変えたし、彼らは今も進み続けてる。だから間違いなくお互いのファンだったよ。
前にも言ったように、両方のクルーのケミストリーは自然にあるんだ。ナチュラルなんだよ。別に深く考えなくても、息がぴったり合ってるんだよ。仲間と音楽を作ってる感覚さ。お互いのことをリスペクトしてるから、自然に一緒に音楽が作れるんだ。
-- MCが大勢スタジオにいると、健全な競争心が生まれるものですか?先にレコーディングしたMCよりも更にいいリリックを書いてやろう、という気持ちになるのでしょうか?
S: 俺とジェイダキスとスタイルズはスタジオに入るときはいつもそうなんだ。ゴーストフェイスとスタジオに入ったときは、彼がクレイジーなリリックを先にレコーディングすると、「俺も頑張ってすごいリリックを書かなきゃ!」って掻き立てられるよ(笑)。
G: ラッパーというのは常にそういうことを考えてるものさ。ラッパーなら、誰も曲の中で最下位で終わりたくない。だからベストを尽くすんだ。でもいつも勝てるわけじゃない。スポーツと同じだよ。バスケットボールの選手が試合で46ポイント入れることもあれば、次の試合では16ポイントしか入れられないかもしれない。でもベストを尽くしてれば、他のラッパーはリスペクトする。そういうことさ。
-- 今回はRZAはプロデューサーとして参加してますか?また、他に参加してるプロデューサーは?
G: いや、RZAはプロデューサーとして参加してない。色々なプロデューサーが参加してるよ。俺の場合は、いくつかのプロデューサーにCDを渡されて、例えば30曲の中から1曲選ぶことがあった。
S: そういうことさ。レッド・スパイダ、エリック・サーモン、ヴィニー・アイドルも参加してるけど、ホットなビートを提供してくれるプロデューサーのビートなら何でも使った。
G: そう、身の回りにいたホットなプロデューサーのビートなら使ったよ。俺らのツアーが終わって、シークはすぐに制作に取りかかったんだ。彼から10曲くらいトラックが送られてきて、それを聴きながらとにかくリリックを書き始めたんだ。そこからアルバムの骨格を作っていったんだ。
-- 他に参加しているゲストはいますか?エリカ・バドゥが参加しているみたいですね。
S: エリカ・バドゥは確かに参加してるよ。
G: でもゲスト・ボーカリストは彼女だけだよ。
S: ラッパーが既にたくさん参加してるから、他にゲストは必要なかったんだ(笑)。
-- アルバムのコンセプト、またはストーリーはありますか?
S: コンセプトがあるかって?いや、決まったコンセプトはなかった。グッド・ミュージックを作りたかっただけだよ。だからといって、色々な曲を寄せ集めただけじゃない。ゴーストフェイスはストーリーテリングが得意だから、そういう曲はやるようにした。それぞれのラッパーの得意分野を活かすようにしたんだ。だから、全体的にバランスのとれた作品になってるよ。
G: ダークなラップが得意な連中もいるから、そういう曲もやった。いいアルバムに仕上がってるよ。
-- 今回はどんなテーマのリリックを書いてますか?
S: 俺とジェイダキスとシェフ(レイクォン)がスタジオで、ハスリングをしていた頃を振り返って会話していたんだ。当時がどんな感じだったかをリリックで表現した曲もある。その曲にはバドゥが参加してるけど、ゴーストフェイスが当時のスタテン・アイランドがどんな感じだったかをラップしてる。“Stick Up Kids”では強盗についてストーリーとか、アルバムでは色々なストーリーを題材にしてるよ。クレイジーな作品に仕上がってるぜ。
G: 銃を題材にした曲では、ダチのように銃に話しかけたり、抱きしめることについてラップしてるんだ(笑)。銃が頼れる友達なんだよ。銃は守ってくれる存在であり、ダチなんだ。
-- 二人とも一緒にツアーしてるみたいですが、どうですか?
S: マジで楽しいよ。スタジオに一緒に立つだけで楽しいんだ。ゴーストフェイスがラップしてるときは、お菓子屋さんにいる子供みたいに俺は興奮してるよ(笑)。ウータンという伝説的なラッパーとステージを共に出来るのは最高だよ。今も俺はウータンの大ファンなんだ。だから楽しいね。
G: 俺も同じ気持ちだね。俺たちはパフォーマンスをすることが大好きなんだ。情熱があって大好きなことをやってれば、必ず楽しいよ。全国のステージを盛り上げて、飛行機に乗って、また次の場所に移動するだけさ。
-- あなた方がやっている音楽は、80年代と90年代のヒップホップの美学を保ちながらも、レトロではないですよね。今のヒップホップについてはどう思いますか?
S: 今の若いラッパーたちは、ヒップホップに自分たちのひねりを加えてやってるんだ。ベテランのラッパーたちも、自分たちのひねりを加えてヒップホップをやってきたんだ。新しいヒップホップがいいか悪いかは分からないけど、今の若い世代が作り出したヒップホップのバージョンなんだ。彼らの視点からやってるんだ。
G: そういうことさ。若い連中は自分らしくやってるし、俺たちも自分らしくやるしかない。DJたちがプレイしたくなるような曲を作ることが大事なんだ。数え切れないアーティストが今はいるけど、DJが曲をプレイしたくなれば問題ないさ。
今の18歳の連中は、身近にある音楽を聴いてるんだよ。俺たちが18歳、19歳だった頃は、アトランタからヒップホップをやってる連中はいなかった。2ライヴ・クルーはフロリダにいたけど、当時のヒップホップと言えばビッグ・ダディ・ケインやLLクールJが主流だった。当時の18歳と19歳の連中はみんな同じヒップホップを聴いてた。今の若い10代の連中は、今あるヒップホップを聴いてるけど、大半の連中はビッグ・ダディ・ケインやLLクールJの存在を知らない。
-- 今のところ聴かせてもらった2曲は90年代のヴァイブスがありますが、レトロではないです。レトロではなく、新しいサウンドを提供することは意識していますか?
S: いや、特に意識はしていない。俺たちにとってしっくりくるサウンドをやっただけだよ。“キープ・イット・リアル”とか、そんなことは意識してない(笑)。クール・ハークが俺たちの曲を気に入ってくれるかどうかは考えてないよ(笑)。
G: シークが言ったように、俺たちにとって気持ちがいい音楽を作っただけだよ。ヤバイビートを聴いたら、それにライムをのせていったんだ。いいビートがたくさんあったから、アルバムで使わなかったものもたくさんあったんだ。だからしっくりくる曲をやっただけだよ。無理矢理何かをやるっていうことはなかった。80年代の角刈りを復活させる必要なんてないんだ(笑)。自分のやり方を貫き通せば、必ずリスペクトされるものだよ。それだけさ。アルバムを聴いてもらえれば納得してもらえるよ。
-- 日本のファンにメッセージをお願いします。
S: 俺たちを日本に呼んでくれ!すぐにでも呼んでくれ!ゴーストフェイスは何度も行ってるけど、俺たちはまだ行ったことがない。俺たちの音楽は日本で人気があるらしいけど、まだ呼ばれたことがない。だから日本に呼んでくれ!
G: シークが言ったように、ファンは日本のプロモーターに、俺たちを呼ぶように言ってくれ。ここ2年間は日本では色々な辛いことがあったから、俺たちの愛を送るよ。とにかく俺たちを日本に呼んでくれ。ファンがプロモーターに連絡をして、プロモーターが俺たちのマネージャーに連絡してくれれば、俺たちはすぐに飛行機に乗るよ。日本をロックして、ヒット曲を全部披露するよ。だから実現させようぜ!
WU-BLOCK 『WU-BLOCK』(国内盤) [2012年12月26日 発売]
Jadakiss / Method Man / Styles P / Raekwon / Sheek Louch / Gostface Killah Inspectah Deck / Cappadonna / Masta Killa / Gza and Erykah Badu
収録曲
- 01. Crack Spot Stories feat. Ghostface Killah, Sheek Louch, Raekwon and Jadakiss
- 02. Pour Tha Martini feat. Ghostface Killah, Sheek Louch, Cappadonna
- 03. Pull Tha Cars Out feat. Sheek Louch, Ghostface Killah and Method Man
- 04. Guns for Life feat. Ghostface Killah, Sheek Louch and Styles P
- 05. Comin for Ya Head feat. Sheek, Ghostface Killah, Styles P and Raekwon
- 06. Cocaine Central feat. Ghostface Killah, Sheek Louch and Styles P
- 07. Take Notice feat. Ghostface Killah, Sheek Louch
- 08. Drivin Round feat. Sheek Louch, Masta Killa, Gza and Erykah Badu
- 09. Different Times Zones feat. Ghostface Killah, Sheek Louch and Inspectah Deck
- 10. Stick up Kids feat. Ghostface Killah, Sheek Louch and Jadakiss
- 11. All in Together feat. Ghostface Killah, Sheek Louch, Styles P and Jadakiss
- 12. Do It Like Us feat. Sheek Louch, Ghostface Killah, Raekwon
- 13. Stella feat. Ghostface Killah, Sheek Louch and Method Man
- 14. Been Robbed feat. Sheek Louch and Ghostface Killah
- 15. Bust Shots (Andrew Kelley Remix) ※日本盤ボーナストラック
【WU-BLOCK(ウー・ブロック) プロフィール】
WU-TANGとD-BLOCKというともにNYを代表するヒップホップ・クルーが結成した夢のコラボ・ユニット。
【WU-TANG】
実力と人気を兼ね備えた個性派集団。実質的なリーダーであるRZAを中心にした血縁関係にあるメンバーたちが、それぞれのキャラクター、フロウ、ライミングをたたみかけることで人気を得たNYはスタテン島出身の最強グループ。1993年に発表されたアルバム『Enter The Wu-Tang(36 Chambers)』は紛れもなくクラシックHIPHOPアルバムとしての金字塔的作品。その後1997年大作セカンド『Wu-Tang Forever』、2000年のサード『The W』、2001年『Iron Flag』と充実した作品をリリース、その後も様々なレーベルからメンバーそれぞれの作品をコンスタントにリリースしている。
【D-BLOCK】
ジェイダキス、スタイルズP、シーク・ロウチの3人組によるラップ・グループ、THE LOXの構成員を中心に結成されたNYを代表するヒップホップ・グループ。元々The LoxとしてBad Boyよりデビューした後、メンバーにJ・フッド、ティーム・アーリス、T・ウォーターズの3名を加えD-BLOCKとして活動している。
ヒップホップ/ラップ最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
国内盤
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