J･ディラが手がけたお蔵入りアルバム

2013年2月12日 (火)

J Dillaプロデュースの『48 Hours』が遂に解禁！

不世出のプロデューサー、J・ディラの命日である2月10日、そして誕生日の2月7日の期間はディラ･ウィークとも言われてます。彼の地元デトロイトでは今年もDilla Dayとしてトリビュート・ライブが2月9日に行われ、タリブ・クウェリやミゲル・アトウッド・ファーガソンらが出演。

その追悼イベントのホストを務め、J・ディラの秘蔵っ子として知られるヒップホップ･デュオ、フランクン・ダンク（Frank Nitt & Dankery Harv）の片割れであり、 J・ディラの死後にファミリーが発足した団体Yancey Media Groupが所有する音源カタログの管理者でもあるフランク・ニットが自ら発起し、自身も所属する老舗レーベルDelicious Vinylの協力のもと、’03年制作のあのお蔵入りアルバム『48 Hours』がオフィシャル復刻。

『48 Hours』は、全曲J･ディラ・プロデュースで、メジャーのMCAからのリリースが当時予定されていましたが、結局お蔵入りとなった作品。その原因は「サンプリング・クリアランスの問題」が通説とされており、またその「対策」として2通りのバージョンが本アルバムには存在すると言われてましたが、フランク・ニットはこの説を否定。「アルバムの80％が出来上がった時点で、J・ディラが自らの意思でビートを差し替えた」と述べており、また「担当するA&Rが代わった」こともお蔵入りの原因のひとつだとコメント。少量のブート盤が出回ったとは言え、10年も公式発売されていなかったこのアルバムが陽の目を見るというこは、ヒップホップ･ファンにとっては嬉しい限り。

また今年は Delicious VinylとJ・ディラの母のモーリーンが立ち上げたRuff Draftが組んで、J・ディラの『The Lost Scrolls』が発表される予定で、先日、J・ディラの実弟、イラ・Jのヤンシー・ボーイズとフランク・ニットによる「The Throwaway」のミュージック･ビデオも公開されたばかり。そちらも楽しみですね。

『48 Hours』トラックリスト

DISC1（THE ALBUM）
01. Intro
02. Get Cha B%^ch
03. Marijuana
04. Rite Bites
05. Street Life
06. Pimp Strut
07. Where The Parties At?
08. Y'all Don't Want It
09. Sex on the Beach
10. All Seasons
11. Alright
12. Afterparty
13. Ma Dukes (feat. Tammy Lucas)
14. Keep It Coming (feat. J Dilla)

DISC2
INSTRUMENTALS