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2013年2月1日 (金)

無人島 〜俺の10枚〜 vol.183 【Hotel Mexico 編】

音楽好きには、超定番の企画『無人島 〜俺の10枚〜』!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!
今回のお客様は、海外でも話題となっている注目バンド・Hotel Mexico!

Hotel Mexico
【Hotel Mexico】
石神龍遊(Vo, Synth) / 水島次郎(Gt, Cho) / 伊東海(Ba, Cho) / 岩本真明(Dr) / 小林慈幸(Gt, Synth) / 菊池史(Gt, Synth, Perc)による京都発6人組バンド。
2010年2月にデビュー・シングル『3 SONGS E.P.』をカセット・リリース、3月にVHS+T-SHIRTSセットをリリースし即日完売。また4月には雑誌「SNOOZER」付録CDに楽曲が収録、5月にはUKバンドThe xx の来日京都公演のフロント・アクトも務める。8月には発売前からPitchfork やFADER といった海外ブログでも取り上げられ話題になったデビューミニアルバム『His Jewelled Letter Box』を限定店舗のみでリリース、2011年3月に全国流通&海外配信を開始。DIESEL:U:MUSIC 独占での新曲公開、Vice magazine がデルとインテルの協賛で始動させた音楽映像サイトnoisey にて密着取材を受けるなど話題を拡大する中、2012年夏UKレーベルDouble Denim から7インチ・アナログをリリース、レーベル・サイトにアップされた楽曲が3万回を超える試聴回数を記録。さらに8月にはアメリカで初の海外ライブを敢行するなど国内に留まらず活動を展開している。

[関連リンク]
  Hotel Mexico オフィシャルサイト
  Hotel Mexico facebook
  Hotel Mexico Twitter
  Hotel Mexico 「A.I. in Dreams」 Live at Home (Movie)



Hotel Mexico 『Her Decorated Post Love』  [2013年02月06日 発売]

海外でも話題となりUSツアーも成功するなど、ワールドワイドな広がりを見せる京都発の6人組バンド、Hotel Mexico。ニューウェイヴ/チルウェイヴ/ネオアコetc.な音像ながらも、SECOND ROYALらしいカラッと晴れた空気も併せ持つ摩訶不思議な彼らのサウンドは、この2ndアルバム『Her Decorated Post Love』でより一層ポップに。気がつくとユラユラと日常に滑り込んでくる、中毒性の高いHotel Mexico に要注目だ。



【先着特典】

Hotel Mexico 『Her Decorated Post Love』をお買い上げの方に先着で「ステッカー&未発表音源CD-R」をプレゼント!
※先着ですので、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
※特典の有無は商品ページにてご確認ください。
※店舗ではお付けしておりません。


収録曲

  • 01. Suicide of Pops
  • 02. A.I. in Dreams
  • 03. Wilson
  • 04. This Moon Down
  • 05. G for good
  • 06. A Palm House in the Sky
  • 07. boy
  ※商品ページに試聴あり。



Hotel Mexico が選んだ10枚

JONATHAN RICHMAN & MODERN LOVERS
『Jonathan Sings』 ※廃盤

廃盤 無人島だし、誰も見てない訳だから、思いっきり感傷に浸るのもいいかなと思ってこれにしました。このアルバムの中のThat Summer Feelingていうのが、淡い夏の思い出と人生を歌った最高の曲で、無人の砂浜で夕陽を眺めながら聴いているのを想像しただけでゾッとしますね。涙で脱水しちゃって、すぐ死んじゃうと思います。 これはとは別に元のソロバージョンもあるんですが、どちらを持って行くかなんて答えが出ないので、無人島は遠慮しときます。
【水島次郎】


A GRAVE WITH NO NAME
『CROWS』 ※廃盤

廃盤 無人島ってやっぱり一人なんですよね、誰もいないんですよね、熊とかいるんですかね、毒蛇なんかもいるんですかね、やだなー。あっ、でも新種の犬とか猫はいるかもしれないんですよね、それかすごくモフモフした動物とか、それだったらいいのにな。なんにせよ洞窟ですよね。寝泊まりするんならやっぱり。この曲いつも家で聴いててなんか違うなーって思ってたんですよ。狭すぎるんですよ僕の部屋が。全然響かないし。だから洞窟、すごく合うんじゃないかな。PVもいいんですよ。古い結婚式の映像使ってて。好きな人の事とか家族の事思いながら洞窟で寝泊まりなんて最高じゃないですか。そうでもないですかね。そうでもないかもね。
【菊池史】


TODD RUNDGREN
『Something/Anything?』

商品ページへ オールタイムベスト的なアレなので特に無人島じゃなくても持って行くと思います。浜辺に寝転がって聴くのもよし、釣りをしながら聴くのもよし、火をおこしながら聴くのもよし、熊と格闘しながら聴くのもよし、すごくモフモフした動物をすごくモフモフしながらすごくモフモフするのもよし、すごくよし。どんな場面でも側にいてくれるそんなアルバムです。全25曲というボリュームも無人島ビギナーの僕にはきっと心強い存在となってくれるでしょう。ひとつ残念なのはこのアルバムにはA Dream Goes On Forever が収録されてない事。その心残りが無人島を脱出するきっかけになってくれるかもしれません。
【菊池史】


EAST VILLAGE
『Drop Out』 ※廃盤

廃盤 言わずと知れてるであろうこの名盤、何といってもこのジャケです。思いつく中で一番好き。音源としてだけではなく写真も持っていくって意味では一挙両得。何年前か忘れたけど今のところ最初で最後のジャケ買いだったと思います(違うかも)。最後にハッピーエンドが待ってない感じも秀逸。独りで生死の境を彷徨ったとしても、これを見てると精神的には昼下がりのコーヒーブレイクを維持できるかも知れません。無人島に持っていくのにDrop Out っていうタイトルもいい。これを音源にする経緯の愛に溢れたドラマと内容の珠玉度数はここで僕が語らなくてもいいんじゃないですか、今更。それにしてもこのジャケ(ry
【小林慈幸】


SANDRO PERRI
『Impossible Spaces』

商品ページへ ジャケがいいです、やっぱり。南国 → 無人島ってイメージに引っ張られたのかも知れない。微妙に新しくもないけど。曲の構成はプログレ臭を放っているのに自然と噛み合うフォーク、エレクトロポップ、サイケ、そしてどこか古めかしく、ジャケを裏切らない南国の雰囲気。色んな要素が溶け込んでてお得感があります。ライブ映像を見た限りはフォークの要素だけが強く伝わったんですが、音源は洗練されてて素晴らしい。特にChanges が良い。個人的にはフォークの要素に学生の頃聴いたディベンドラ周辺の影が頭をよぎって、現代版ヒッピーってこんな感じなのかも、と。無人島も平成版フラワーピープルのユートピアになります。

【小林慈幸】


TOPS
『Tender Opposites』

商品ページへ 無人島生活にも慣れたころ、一人で腕立てをして横の飼いならした野犬に「たくましくなっただろ」とか言いながらポーズを決めている時、ふいにRings of Saturn が流れたら、そっと夜空を見上げてこうつぶやく、「なにやってるんだろう」。もしも飼いならした野犬と昼寝をしている時、ふいにEasy Friends が流れたらこうつぶやく、「お前しかいない」。もしも飼いならした野犬と一緒に砂浜を散歩している時、ふいにturn your love around が流れたらこうつぶやく、「お前じゃない」。そしてdiamond look が流れたら犬を置いて無人島をでる。
【岩本真明】


TWIN SHADOW
『confess』

商品ページへ 自分と正反対だとわかる。それだけに僕のGeorge Lewis Jr に対する憧れは強い。このジャケットを見るだけで、僕はサバイバルナイフ片手にやったこともない狩りに出かけられるだろうし、見たこともない雑草も食べられる、気がする。ジャケットでそれだけできれば、彼の声を聞けばきっと洗脳でもされたように素手で鹿にも殴りかかるだろう。当たらないけど。なによりFive seconds の映像があれば無人島で怖いものはなにもない。泳いでくる凶暴なウミガメの集団も砂浜で待ち伏せて、ワンパンでKO勝ち。まあ映像はさすがに持っていけないから今回はしょうがないけど。
【岩本真明】


BADLY DRAWN BOY
『The Hour of Bewilderbeast』 ※廃盤

廃盤 彼はPissing in the Wind という曲を無人島にいる時によく歌っていた。I'm pissing in the wind. と歌いながら、浜辺で歌詞の通り風に向かって小便をする。当然自分のズボンにかかるけども、街の暮らしじゃないからそんなことは気にしなかった。生活はサバイバルで食べ物を手に入れるのも大変だった。そんな中、時々ボーっとしながらGive me something. I take nothing. と歌ってみるのが大好きだった。「何かくれよ。オレは何も取らないから。」なんて言ってたら死んでしまう。そんな無人島ならではの冗談が彼は好きだった。「死んでまうわ」と一人でつっこみを入れてみる。街に帰ってきてからも時々歌ってみると、少しだけ自由になったようで楽しい気持ちになる。だけど手元にタバコがある今の方が良いと彼は言っていた。

【伊東海】


KING KRULE
『King Krule EP』

商品ページへ 「ねえ、目を閉じて!」

「え?なんで?」

「いいから閉じてってば。早く!」

僕は彼女に言われるままに目を閉じた。

「絶対にいいって言うまで開けちゃダメだからね!」

そういうと彼女はどこかへ走り去ってしまった。

どれくらい経っただろう。目を閉じることで今まで聴こえてこなかった小さな波の音や、鳥の鳴き声がとても間近で感じられた。

僕は目を閉じたまま彼女の帰りを待ち続けたがいくら待っても戻ってこない。

大声で「目を開けてもいい?」と叫んだが返事は無い。

薄目で遠くの海を眺めていると、豆粒程の一隻のボートが波の向こうへと消えていくのが見えた。

足下にはたくさんの木の実と彼女に渡した5万円もしたコートが置いてあった。
【石神龍遊】


SCOTT WALKER
『Bish Bosch』

商品ページへ 「じじいの気持ちなんてわかんねえよ。だから無人島に持っていっても聴かないし、聴いたら負けだと思ってる。」

「じゃあなんで持っていくの?」

「もし仮に無人島に漂流してきたやつがじじいだったらかわいそうでしょ?」

「じゃあもし流れてきた人が同じ年くらいの女の子だったらどうする?」

「そんなの…多分聴かないかな」

「あ、今多分って言った!ていうかさ、本当は好きなんでしょ?しかもなんでさっきからじじいとかいう言い方するの?そういう所が信じられない。」

「いや、言い方はまずかったかもしれないけど、今そういうことを話してるわけじゃなくて…」

「でもそういう言い方するのが私は嫌だ」

「ごめん、気をつけるよ。」
【石神龍遊】









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