巨大自動オルガンで聴くワーグナー ワーグナー・ニュースへ戻る

2013年2月19日 (火)

ブリタニック・オルガン第５集〜ワーグナー作品集（２ＣＤ）
巨大自動オルガンで聴くユニークな世界

ワーグナー生誕２００年記念リリース。タイタニック号の同型豪華客船として建造されたものの、戦争で「病院船」として改装転用されたため、ドイツ軍の餌食となってしまった「ブリタニック号」に当初客船装備として備え付けられていた巨大な自動オルガンを復活させ、その音響を楽しむシリーズ、「ブリタニック・オルガン」の第５集。
　リストの弟子であったピアニスト、エミール・パウルを始めとした音楽家たちが編曲したワーグナー作品の、自動オルガン用ヴェルテ・ロールによる演奏となります。

【ヴェルテ＝フィルハーモニー＝オルガン】
スイスのバーゼル近郊にある「自動演奏楽器博物館」には、バーゼルで印刷業で成功を収めたハインリヒ・ヴァイス氏が自ら蒐集してきたオルゴールなどの自動演奏楽器が収蔵されており、その中でも目玉とされるのが「ヴェルテ＝フィルハーモニー＝オルガン」です。 　この自動演奏楽器は、タイタニック号の姉妹船「ブリタニック号」に豪華な娯楽設備として備え付けられていたと推測されるもので、2006年から修復作業がおこなわれ、2007年10月に一般公開し、大きな話題を呼んだというものです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1
・『タンホイザー』序曲（ヴェルテ・ロール636）
・『ラインの黄金』〜ヴァルハラへの神々の入城（ヴェルテ・ロール788）
・『ワルキューレ』〜ヴォータンの告別と魔の炎の音楽（ヴェルテ・ロール1093）
・『パルジファル』〜クリングゾルの魔法の庭と花の乙女たち（ヴェルテ・ロール921）
・『ローエングリン』〜婚礼の合唱（ヴェルテ・ロール1667）
・ヴェーゼンドンク歌曲集〜『夢』（ヴェルテ・ロール1357）
・『ローエングリン』第1幕への前奏曲（ヴェルテ・ロール1668）
・バイエルン王ルートヴィヒ2世のための表敬の行進曲（ヴェルテ・ロール1500）

Disc2
・『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲（ヴェルテ・ロール1270）
・使徒の愛餐（ヴェルテ・ロール1876）
・『神々の黄昏』〜ジークフリートの葬送行進曲（ヴェルテ・ロール1189）
・『タンホイザー』〜巡礼の合唱（ヴェルテ・ロール1499）
・『ローエングリン』第1幕への前奏曲（ヴェルテ・ロール1032）
・『ローエングリン』〜ローエングリンの忠告（ヴェルテ・ロール792）
・『トリスタンとイゾルデ』〜イゾルデの愛の死（ヴェルテ・ロール1724）
・『リエンツィ』序曲（ヴェルテ・ロール643）

　演奏：ヴェルテ＝フィルハーモニー＝オルガン

　録音時期：2012年3月
　録音場所：スイス、ゼーヴェン、自動演奏楽器博物館
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　Musical Direction: David Rumsey
　Technical Direction: Daniel Debrunner
　Recording Supervision, Editing and Mastering: Andre Scheurer