人生の嵐〜シューベルト連弾曲の室内楽編曲

2013年3月5日 (火)

人生の嵐〜４手ピアノ作品の室内楽編曲集
スイス八重奏団

シューベルトの４手のためのピアノ曲を、スイス八重奏団（シュヴァイツァー・オクテット）が八重奏ヴァージョンで披露。編曲はドイツ舞曲がフローリアン・ヴァルザーで、ほかがパウル・シャーフによるもの。
　これらのピアノ連弾曲は、後期に書かれており、同じく後期の室内楽作品にもどこか通じる美しさや暗さ、激しさといった面が見られるのが印象的。ここではヴァイオリン２本とヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンという８つの楽器により、そうした複雑な要素が、色彩的かつ声部ごとの存在感が増した状態で示されているのがポイントです。
　スイス八重奏団は1990年に創設されたスイスの室内楽アンサンブルで、創設時よりロマン派音楽の開拓者シューベルトの作品の編曲演奏に力を入れてきました。以後、シューベルトを重要なレパートリーとして中核に据えながら、古楽から現代まで幅広い楽曲を演奏してきました。創設20年を過ぎ、ますます磨きのかかったアンサンブルによるユニークなシューベルト・アルバムの登場です。（ＨＭＶ）

【収録情報】
シューベルト：
・幻想曲 へ短調 Op.103, D.940（八重奏版）[19:06]
・ロンド イ長調 Op.107, D.951（八重奏版）[12:16]
・ドイツ舞曲 Op.33, D.783（六重奏版）[09:46]
・アレグロ イ短調『人生の嵐』（八重奏版）[18:15]

　スイス八重奏団

　録音時期：2012年2月18-20日
　録音場所：チューリッヒ、ノイミュンスター教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）