ドッペルオルガンで聴くワーグナー

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2013年3月17日 (日)

ドッペルオルガンで聴くワーグナー
組曲仕立てで聴く序曲・前奏曲集
ハンスイェルク・アルブレヒト

2006年に発売され話題となった『指環』オルガン版に続くアルブレヒトの注目盤。今回は、ワーグナーのオペラから５つの序曲・前奏曲を選び、それぞれの作品の雰囲気から組曲として曲順を考えて構成したものとなっており、欧文ブックレットの解説には、「ワーグナーとアルブレヒトの対談」という意表を突く文章が掲載されているのも面白いところです。
　使用楽器は、北ドイツのキールにある聖ニコライ教会のドッペルオルガンで、２台のオルガンを１人の奏者が同時に鳴らすことができるという仕組みにより、ワーグナーの管弦楽をオルガンで表現力豊かに再現することが可能となっています。
　演奏のハンスイェルク・アルブレヒトは、『惑星』や『ゴルトベルク変奏曲』『展覧会の絵』『指環』などのオルガン演奏で話題になったオルガニスト。バッハの対位法音楽での描き分けや、オルガン２台を使用するフルオケ編曲版などで、演奏面だけで無く音響面でも実績を積み重ねてきたアルブレヒトだけに、今回のレコーディングも期待されるところです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ワーグナー／エドウィン・ヘンリー・ルメア＆アーヴィン・ホルン：オルガン編曲：
序：『タンホイザー』序曲 WWV70
アダージョ：『パルジファル』前奏曲 WWV111
スケルツォ：『さまよえるオランダ人』序曲 WWV63
間奏曲：『トリスタンとイゾルデ』前奏曲 WWV90
終曲：『ニュルンベルクのマイスタージンガー』前奏曲 WWV96

　ハンスイェルク・アルブレヒト（聖ニコライ教会のドッペルオルガン）

　録音時期：2012年4月24-29日
　録音場所：キール、聖ニコライ教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　Recording Producer, Editing & Mastering: Martin Fischer, Horos
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND