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ヤノフスキ/ブルックナー交響曲第2番 ブルックナー・ニュースへ戻る

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2013年4月22日 (月)

ブルックナー:交響曲第2番(第2稿)
ヤノフスキ&スイス・ロマンド管弦楽団
キャラガン校訂版使用!


ヤノフスキ&スイス・ロマンド管によるブルックナー・シリーズ第8弾は、美しい旋律に彩られた初期の名作、交響曲第2番。しかもあまり録音のない第2稿キャラガン版を用いての演奏というのも注目されるところです。

【第2番のヴァージョン】
1872年に書かれた交響曲第2番の第1稿は、オットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルによって試演されたヴァージョンですが、演奏後、デッソフの「長すぎる」という発言と、ヨハン・ヘルベックの「聴衆に合わせるべき」という助言を受けて、スケルツォの反復を省略、終楽章56小節短縮、一部差し替えという形に改訂して1873年に正式に初演され(第1稿初演版:アイヒホルン盤あり)、その後、さらに大規模なカットや差し替え、休符の削除といったさまざまな変更やミックスを経て1877年には、第2稿といわれる、現在一般的なヴァージョンが誕生します。
 第2稿には3つの校訂譜があります。ひとつは1877年版を中心に、1872年版の要素も取り込まれた折衷的なハース版で、朝比奈、バレンボイム&CSO、シャイー、エッシェンバッハ、ハイティンク、コンヴィチュニー、マズア、スクロヴァチェフスキ、シュタイン、ヴァント、ツェンダー、アンドレーエなどが録音しています。
 もうひとつは1877年版に従ったノヴァーク版で、これには、ジュリーニ、カラヤン、ヨッフム、インバル、D.R.デイヴィス、ロジェストヴェンスキー、ショルティ、マンデアル、若杉、スイトナー、ダウスゴー、ズヴェーデン、マゼール、パーテルノストロといった指揮者達の録音があります。
 そしてそのノヴァーク版をさらに校訂したキャラガン版には、バレンボイム&BPO、ヴェンツァーゴという録音が存在していました。
 ちなみに、最近は、ノヴァークの依頼を受けてキャラガンが校訂した第1稿による演奏も増え、ブロムシュテット、シモーネ・ヤング、マルクス・ボッシュ、ゲルト・シャラー、ゲオルク・ティントナーなどの録音が続いていましたが、今回はブルックナーの結論である第2稿のキャラガン校訂版を使用しての演奏ということで、このヴァージョンの録音が少ないだけに期待されるところです。

【ヤノフスキ】
コンサート・ファンにはホットな情感を湛えた演奏で人気の高いドイツの指揮者、ヤノフスキ(ヤノウスキー)は、1939年2月18日にワルシャワで生まれますが、ほどなく第二次世界大戦が勃発したため、すぐに母親の両親の住むドイツのヴッパータールに移住し、ドイツで暮らすこととなります。最初数学を専攻したヤノフスキですが、やがて音楽の道に進むことを決意、ケルン音楽大学に進んで指揮を学び、さらにウィーンやシエナでも研鑽を積みます。
 そうした事情もあってか、ヤノフスキのCDには独墺系レパートリーが多いようですが、レパートリーそのものは、オペラとコンサートの両面で近現代音楽やフランス物までカバーしていてかなり広く、ヤノフスキの多彩な才能が十分に窺えるものとなっています。
 その緻密な仕上げと隙の無い解釈は、地元ドイツでもファンの心を着実に掴んでおり、激戦区ベルリンにあって、手兵ベルリン放送響の聴衆動員率アップに大いに貢献し、2011年まで契約が延長されるという栄誉にも浴しています。
 ヤノフスキは ドイツ育ちの指揮者という割にはフランス音楽が得意で、よくとりあげもしますが、それには1984年から20年近くに渡って深く関わったフランス国立放送フィルでの仕事の影響もあるのでしょう。この頃の実績により、ヤノフスキはメシアンの権威として高く評価されてもいました。
 一方でヤノフスキはドイツの歌劇場叩き上げタイプのオペラ統率ができる人物でもあり、シュターツカペレ・ドレスデンを指揮した『指環』では、歌手の持ち味と美しいオーケストラ・サウンドを堪能させつつ、引き締まったドラマ展開を創出していたものです。

【スイス・ロマンド管弦楽団】
アンセルメが創設したオーケストラで、かつてはヤノフスキの師でもあったサヴァリッシュが11年間に渡って首席指揮者を務めていたオーケストラでもあります。そのサウンドはドイツ物もフランス物も無理なくこなしてしまう ニュートラルな性格を持った機能的なもので、優秀録音で聴くとその高度な表現力よくわかります。

【PentaTone classics】
高音質で人気のSACDレーベル「ペンタトーン・クラシックス」は、2002年に活動を開始したオランダのレーベルで、元フィリップスのスタッフを中心に設立されています。同レーベルはこれまで着実に実績を重ねてきており、すでにオーディオ・マニア御用達レーベルとなった感もあります。
 「ペンタトーン」には、新録音シリーズと、PHILIPS音源のリマスター発売シリーズがありますが、今回は、レーベルの看板指揮者でもあるヤノフスキによる新録音シリーズということで、最新のDSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の高音質ハイブリッドSACD仕様となっています。(HMV)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第2番ハ短調(1877年稿、キャラガン校訂)

 スイス・ロマンド管弦楽団
 マレク・ヤノフスキ(指揮)

 録音時期:2012年10月
 録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
 録音方式:ステレオ(DSD)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第2番 ヤノフスキ&スイス・ロマンド管弦楽団

SACD 輸入盤

交響曲第2番 ヤノフスキ&スイス・ロマンド管弦楽団

ブルックナー (1824-1896)

ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥3,399
会員価格(税込) : ¥2,958
まとめ買い価格(税込) : ¥2,550

発売日:2013年05月15日
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