レジェンド、ロナルド・アイズレー待望の新作！

2013年7月16日 (火)

R&Bレジェンド、ロナルド・アイズレー、移籍第一弾

1950年代からアイズレー・ブラザーズの中心人物として、またソロアーティストとして、第一線で活躍している、まさに生きる伝説、ロナルド・アイズレーが、約2年半ぶりとなるソロ・アルバムをリリースします。既にトロイ・テイラーがプロデュースした先行シングル「Dinner And A Movie」を発表し、ラジオプレイも好調。これまで多くのソウル・ファンを腰砕けにしてきたセクシー＆シルキーなロン節は健在です！またアルバムにはKEMとトレイ・ソングスとのデュエットも収録。この夏はメイズとKEMと共にツアーで回るとか。そのまま日本に来てくれー！

「My Favorite Thing」試聴

「Dinner And A Movie」ミュージック・ビデオ

トラックリスト

1. This Song Is For You
2. Dinner And A Movie
3. My Favorite Thing (featuring Kem)
4. The Boss
5. Bed Time
6. Another Night
7. Lay you Down [intro]
8. Lay You Down (featuring Trey Songz)
9. Reunion
10. He Won’t Ever Love You
11. Better or Worse
12. Let’s Be Alone
13. Make Love To Your Soul

プロフィール

1959年の「SHOUT」でデビュー、62年に後にビートルズもカバーした「TWIST & SHOUT」を大ヒットさせて以来、60年代中期にはMOTOWNで一時代を築き、その後T-NECKという自身のレーベルを創設して立て続けにヒットを連発したアイズレー３兄弟からなるアイズレー・ブラザース。73年には二人の弟を含む3人を加えて"That Lady"のNo.1ヒットを放ってからその勢いを更に増した彼等は"Between The Sheets"のヒットに代表される80年代、R.ケリーの後押しを受けて時の人となった90年代とおよそ50年間にわたって第一線から一歩たりと後退することなくR&Bシーンを牽引してきたまさに「レジェンド中のレジェンド」である。ロナルドは言うまでもなく、そのアイズレー・ブラザースのリードを張ってきたまさに一大看板。

アイズレー・ブラザーズ、これだけは聴いておこう！

本当は全部聴いてもいいくらい！でも山のようにあるカタログを全部集めるのは大変！ってことで、アイズレー・ブラザーズの重要作を超ざっくり選んでみました。

『Shout!』(1959年)

見落とされがちだが、この時期のアイズレーが最も好きだというファンも多い。若さがはち切れんばかりに歌うダンスナンバーの「Shout」や「Respectable」などソウル期アイズレーの魅力がたっぷり詰まっている。ファンク期から遡って聴くもよし、この作品から時代を追って聴くもよし、時代時代で楽しめるのがアイズレーの魅力の一つである。
『This Old Heart of Mine』(1966年)

モータウンからリリースしたアイズレーの隠れ初期名盤。プロデュースはあのHolland=Dozier=Hollandで、モータウン・マナーの胸キュン・チューン「This Old Heart of Mine」はもちろん、シュープリームス「Stop! In The Name Of Love」、マーヴィン「Baby Don't Do It」のカバーなども秀逸。若い頃のロナルドの歌声はどこかジェネラル・ジョンソンにも通じるものもありH=D=Hとの相性の良さもうなずける。ジャケも素敵。
『3+3』(1973年)

3兄弟に弟のアーニーとマーヴィン、従兄弟のジャスパーが正式加入し、6人編成に。このアルバムから曲作りやプロデュース、演奏も全てメンバーがこなすようになった節目の1枚。初の全米トップ10ヒットとなったディスコ・タッチの「That Lady, Pt. 1 & 2」、ジェイムス・テイラー作のメロウで濃密なラヴ・バラード「Don't Let Me Be Lonely Tonight」他、ヴァラエティに富んだサウンド作りでソウル界に新風を吹き込んだ。
『Heat Is On』(1975年)

全米ナンバーワンを記録したT-Neck時代アイズレーの名作で、当時、LPのA面がファンク、B面がスロウという構成で発売された。ライヴでもお馴染みアイズレー・ファンクの真骨頂「Fight the Power」｣や、ホイットニー・ヒューストンをはじめ多くの名カバーを生んだ極上のメロウ・バラード「For the Love of You」収録。
『Harvest for the World』(1976年)

ロナルドの歌う美メロとアコギにつきる名曲「Harvest For The World」、ファンキーな「People Of Today」、アーニーの自由奔放なギターが堪能できる「Who Loves You Better」、アリーヤのカヴァーでも知られる極上スウィート・ソング「At Your Best (You Are Love)」、クリスの奏でるムーグの音色に酔いしれる「Let Me Down Easy」、爽やかメロウとファンク・ロックの中庸を行く隠れた名曲「So You Wanna Stay Down」など全体的なバランスはこのアルバムがピカ一！
『Between The Sheets』(1983年)

70年代を代表するファンク・グループとしての顔もさることながら、メロウな感覚も彼等にとっては必要不可欠な要素であった事は言うまでもない。そんな彼等が、出すべきして出したバラード・アルバムが本作であり、ここから生まれたタイトル・トラックは月日を経てもまったく色褪せることのない名曲中の名曲としてソウル史に刻まれている。以後、グループはスウィート・ソウル路線を歩み続け、アンジェラ・ウィンブッシュというロナルドにとっては人生の伴侶ともなるパートナーによってその世界を極める。
『Mission to Please』(1996年)

R.ケリー、ベイビーフェイス、キース・スウェット等、ロナルドを敬愛してやまないビッグ・ネーム達が参加して話題となった96年発表復活アルバム。グループを影で演出するロナルドの愛妻、アンジェラ・ウィンブッシュのその研ぎ澄まされた手腕にはただ脱帽するばかり。彼女がヴォーカルで加わる浮遊感漂う「Floatin' On Your Love」、切ないバラード「Tears」等、どれをとっても最上級の出来だ。