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ケント・ナガノのブルックナー ブルックナー・ニュースへ戻る

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2013年7月24日 (水)


ブルックナー:交響曲第4・7・8番
第8番は演奏時間99分、第1稿の真価を問う驚異的演奏!
第4番も第1稿の魅力を満喫させる高音質な優秀演奏!
ケント・ナガノ&バイエルン国立管弦楽団


バイエルン国立管弦楽団とファラオ・レーベルのチームで録音し、SONY CLASSICALからリリースされていた第4番と第7番に加え、2009年にセッション録音され、2011年にソニーから発売が予告されながら中止されていた第8番をまとめたセットがドイツのファラオから登場することとなりました。高音質で定評のある「FARAO」が録音を手掛け、細部までこだわった充実のセッション録音による第4番と第8番、ベルギーのヘントのカテドラルで行われた第7番の録音では、教会ならではの美しい残響と自然な空気感が絶品です。

【第8番は演奏時間99分】
この演奏の最大の特徴は、第1楽章19分55秒、第2楽章17分9秒、第3楽章33分37秒、第4楽章28分44秒、トータル99分25秒もかかっているそのテンポにあります。第1稿を世に広めたインバルの演奏は75分だったので、24分も遅くなっているということになりますが、ケント・ナガノのことですから、単に遅くしているわけではありません。
 たとえば第4楽章冒頭や第2楽章スケルツォ主部などの速い部分では、緊迫した迫力を十分に感じさせるテンポをとっていますが、第3楽章アダージョでは、チェリビダッケを思わせるような遅いテンポと精妙さで、陶然とするような音楽をつくりあげています。
 こうした緩急の幅の大きな音楽が、ファラオ・レーベルならではの中低域の充実した密度の高いサウンドによって弾力に富む色彩豊かな音調につながり、遅い部分でも平板さとは無縁の情報量の多い音楽を確かな説得力で響かせることに成功しています。
 その結果、速いテンポで間接音の少ない演奏の場合に感じられた、ゴツゴツと素朴な印象は希薄になり、この第1稿ならではの饒舌な魅力と、作品の基底を貫く深い感動の両方を巨大な枠組みの中で味わうことが可能となったのです。ケント・ナガノの解釈、おそるべしです。

【第4番は第1稿による最高水準の録音】
ケント・ナガノが用いた楽譜は第1稿。通常親しまれている第2稿と比較すると、第3楽章スケルツォが全く別の音楽であったり、第4楽章に5連符が執拗に用いられ、ポリリズムをフル・オーケストラで処理するなど、ブルックナーのけっこうワイルドな原意のおかげで演奏困難な部分を多く含むのも特徴ですが、慣れてしまうと非常に面白い音楽であることも確か。
 近年は録音量が増える傾向にありますが、ケント・ナガノの演奏は中でも最高の音質と高水準な内容を持つもので、交響曲第4番第1稿がどのような音楽なのか、緻密で美しくしかも力強い響きによって細部まで徹底的に味わえるのは、優れたセッション録音の大きな強みでもあります。

【ヴァントとナガノ】
そうしたケント・ナガノの解釈の背景には、ナガノがブルックナーの権威であった故ギュンター・ヴァントに私淑し、ヴァントの演奏会やリハーサルを熱心に聴き、ヴァントとの対話を通して、ブルックナー作品の指揮に関する智慧を習得し消化していったという事実があげられるかもしれません(スケルツォ主題の歌わせ方などそっくりです)。

【ナガノのブルックナー】
ナガノはまずベルリン・ドイツ交響楽団とブルックナーの第3番(2003年)第6番(2005年)をフランス・ハルモニア・ムンディに録音、特に第3番は特に音質が良かったこともあって、重量級ながらも明晰さを失わない演奏により高い評価を獲得していました。
 続いてナガノはバイエルン国立管弦楽団と、第4番(2007年)、第8番(2009年)、および第7番(2010年)をファラオ・チームで録音、第4番と第7番についてはSONY CLASSICALからリリースして話題となったほか、DVDでベルリン・ドイツ交響楽団との第8番第2稿(2005年)を発売してもいました。(HMV)

【収録情報】
ブルックナー:
・交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』(1874年第1稿)
 21:07 + 20:14 + 13:17 + 20:03 = 74:41(実測値)
 録音時期:2007年
 録音場所:ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

・交響曲第7番ホ長調 WAB107
 20:06 + 21:53 + 09:43 + 12:27 = 64:09(実測値)
 録音時期:2010年
 録音場所:ベルギー、ゲント・カテドラル
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

・交響曲第8番ハ短調 WAB108(1887年第1稿)
 19:45 + 17:07 + 33:26 + 28:44 = 99:02(実測値)
 録音時期:2009年
 録音場所:ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 バイエルン国立管弦楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ
 編集:アンドレアス・ツェンメラー
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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