トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > クラシック > 交響曲 > バルビローリ&南西ドイツ放響/幻想交響曲

バルビローリ&南西ドイツ放響/幻想交響曲

2013年8月15日 (木)

ベルリオーズ:幻想交響曲、ハイドン:『めんどり』
バルビローリ&南西ドイツ放送交響楽団
1969年放送用ステレオ録音


元の音源の状態により、玉石混淆な感じのICA CLASSICSですが、2013年2月に発売されたバルビローリ指揮ケルン放送響によるシベリウスの2番ほかのステレオ・アルバムは大当たりアイテムだっただけに、その2週間後の1969年2月に同じくドイツの放送オケである南西ドイツ放送交響楽団に客演した際の放送用録音である今回のアルバムにも期待が高まるところです。

【バルビローリの幻想交響曲とめんどり】
バルビローリの音楽は、濃厚な表情に特徴のあるロマンティックなもので、ロマン派や近代の作品を得意としており、ときに激しい情熱を示しながらも晩年はスケールの大きな音楽を志向することが多かったようです。
 アルバム冒頭に収録されたハイドンの交響曲第83番『めんどり』は、1949年にハレ管弦楽団とのモノラル録音があり、弦楽の扱いに秀でたバルビローリらしい表情豊かな美しい演奏として知られていただけに、それから20年を経た今回の演奏も期待できます。
 幻想交響曲はバルビローリの得意作品で、1947年のモノラル録音と1958年のステレオ録音という2種のハレ管弦楽団による録音が残されており、どちらも濃厚系の演奏で面白かっただけに晩年のステレオ録音の登場は歓迎されるところです。

【バルビローリ】
イタリア人の父とフランス人の母のもと、ロンドンに生まれたジョン・バルビローリ[1899-1970 本名:ジョヴァンニ・バッティスタ・バルビローリ]のスタイルは、その血筋もあってか、英国人指揮者の一般的なイメージとは大きく異なるものでした。そのアプローチの根幹を成すのは情熱的かつ情愛豊かなパーソナリティであり、ときに大胆なデフォルメも辞さずに思い切った表現を志向するその芸風は今も数多くのファンから愛されています。
 祖父も父もヴァイオリニストだったというバルビローリ一族ですが、ジョンはチェロを学び、チェリストとしてデビュー、オーケストラのほか、弦楽四重奏団でも活躍、やがて25歳のときには、みずから室内オケを組織して指揮者に転向し、以後、表現に工夫を凝らした「バルビローリ・サウンド」を武器に、指揮者としての名声を確立、やがて30代なかばでトスカニーニの後任としてニューヨーク・フィル首席指揮者に就任するほどの活躍をみせることとなります。(HMV)

【収録情報】
1. ハイドン:交響曲第83番ト短調 Hob.1:83『めんどり』
2. ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

 南西ドイツ放送交響楽団
 サー・ジョン・バルビローリ(指揮)

 録音時期:1969年2月24日(1)、1969年2月22-24日(2)
 録音場所:バーデン=バーデン、南西ドイツ放送ハンス・ロスバウト・スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/放送用)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

featured item

%%header%%閉じる

%%message%%

%%header%%閉じる

%%message%%