メンケマイヤー・トリオ／ヴィオラ三重奏曲！

2013年8月19日 (月)

ヴィオラ、チェロ、ピアノのための編曲集
メンケマイヤー、ホルヌング、リンマー

ドイツ気鋭の若手奏者が集った室内楽アルバムの登場です。
　ニルス・メンケマイヤーは、1978年ブレーメンに生まれのヴィオラ奏者。バシュメットやゲルハルト・シュルツも高く評価する逸材で、2006年のドイツ音楽コンクールの他、2005年ORF国際ヴィオラ・コンクールでも優勝、2005年カール・フレッシュ賞、プリムローズ・ヴィオラ・コンクールなどで優勝を成し遂げています。すでにソニー・クラシカルから５枚のソロ・アルバムを発表しています。
　マクシミリアン・ホルヌングは、1986年アウクスブルク生まれ。1995年よりエルダー・イサカッゼのもとで学び、T.グロッセンバウアー、D.ゲリンガスにも師事。2005年にドイツ音楽コンクールに優勝。ベルリンのフィルハーモニーや、アムステルダム、ライプツィヒ、チューリッヒ、ロンドンのウィグモア・ホールなどヨーロッパ各音楽都市の一流コンサート・ホールでの演奏やオーケストラとの共演を行っています。現在バイエルン放送響の第一首席チェリストをつとめながら、アンネ＝ゾフィー・ムター財団より強力な支援を得ており、室内楽演奏でも高い評価を得ています。ソニー・クラシカルからはすでに２枚のソロ・アルバムをリリース。
　ニコラス・リンマーは、イーストボーン管弦楽団コンクール第１位、カール・ベルゲマン・コンクール第１位、BBCヤング・ミュージック賞ファイナリスト、ケンブリッジ大学ドナルド・ワート賞を受賞するなど、幼少の頃より、その才能を発揮しているピアニストです。2005年に、ロンドン、ウィグモア・ホールにてソロ・デビュー。ドイツ国内におけるヤング・ミュージシャン・ベスト50の中の一人に選ばれています。
　ここに収録された作品は、ヴィオラの渋い魅力が生かされるようなピアノ三重奏（ヴィオラ、チェロ、ピアノ）のために編曲された形で演奏されています。渋めなヴィオラの音、それを支えるしまったチェロの美音、他のパートが奏でる主旋律を包み込み全体の響きを豊かするピアノなど、３人の若手アーティスト達によるフレッシュさが表れた印象的な演奏です。（SONY）

【収録情報】
・ベートーヴェン：ピアノ三重奏曲変ロ長調 Op.11『街の歌』
・フンメル：モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』の主題による幻想曲
・ブラームス：間奏曲 Op.117-1
・ブラームス：小さな可愛らしい鳥が Op.52-6
・チャイコフスキー：『白鳥の湖』より「情景」
・チャイコフスキー：感傷的なワルツ Op.51-6
・ドヴォルザーク：スラヴ舞曲 Op.72-2
・ドリゴ：瞑想
・フンパーディンク／ギュスターヴ・サンドレ編：『ヘンゼルとグレーテル』組曲
・スタニスラス・ガスタルドン：禁じられた歌

　ニルス・メンケマイヤー（ヴィオラ）
　マクシミリアン・ホルヌング（チェロ）
　ニコラス・リンマー（ピアノ）

　録音時期：2013年
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）