ハンプソン／シモン・ボッカネグラ ヴェルディ・ニュースへ戻る

2013年8月27日 (火)

ヴェルディ：『シモン・ボッカネグラ』（２ＣＤ）
ハンプソン、コロンバーラ、ピサローニ、カレヤ、オポライス
ウィーン、コンツェルトハウスでの演奏会形式上演をライヴ収録

元海賊で初代ジェノヴァ共和国総督であるシモン・ボッカネグラを軸に、貴族と平民派の対立、認められぬ愛、さらに家族の絆などが絡み合った重厚なドラマ『シモン・ボッカネグラ』は、主役級登場人物群が、異例の低音歌手陣で構成されており、低音の魅力が楽しめる作品としても有名。その低音歌唱を効果的に支えるため、オーケストレーションも緊密な仕上がりとなっているのも特徴です。
　今回登場する全曲盤は、ウィーンのコンツェルトハウスでおこなわれた演奏会形式上演のライヴ録音。舞台上演のライヴ録音と違って、オーケストラが情報量豊富に聴こえるのと、歌手とマイクの位置関係が適切なため、歌手の音量にムラができないなど、セッション録音に近い条件で収録できるのがポイントとなっています。
　主役には名バリトンのトーマス・ハンプソン、情熱的なガブリエーレ役には勢いのあるジョセフ・カレヤ、そしてヒロインにはラトヴィアの人気ソプラノ、クリスティーネ・オポライスが起用されるなど豪華な面々による声の饗宴を楽しめる内容となっています。 　オーケストラはブレゲンツ音楽祭などでオペラ経験豊富なウィーン交響楽団、指揮はオペラとコンサートの双方で活躍し、来日公演でもおなじみのマッシモ・ザネッティが受け持っています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・ヴェルディ：歌劇『シモン・ボッカネグラ』全曲

　トーマス・ハンプソン（シモン・ボッカネグラ）
　クリスティーネ・オポライス（アメーリア）
　カルロ・コロンバーラ（フィエスコ）
　ジョセフ・カレヤ（ガブリエーレ）
　ルカ・ピサローニ（パオロ）、他
　ウィーン・ジングアカデミー
　ウィーン交響楽団
　マッシモ・ザネッティ(指揮)

　録音時期：2013年4月
　録音場所：ウィーン、コンツェルトハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）
　演奏会形式上演の実況録音