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ステンメの『西部の娘』(映像)

2013年10月8日 (火)


スウェーデンの『西部の娘』!
ステンメ、アントネンコ、ルンドグレン!
西部劇へのオマージュに満ちたロイの演出も優れもの!
日本語字幕付き


ストックホルム王立歌劇場は実はヨーロッパの屈指の名歌劇場なのですが、録音にしろ映像にしろ発信が少なく、その高い実力があまり広く知られていませんでした。今回映像で発売されるプッチーニの『西部の娘』は、この歌劇場とスウェーデンのオペラ界の高い実力を示すものとして要注目です。
 ヒロインのミニーは、当代最高のブリュンヒルデと言って間違いないワーグナー・ソプラノ、ニーナ・ステンメ。力強く充実した声でありながら瑞々しさと柔軟性に飛んだステンメの歌はプッチーニでも絶大な威力を発揮しており、イタリア・オペラのプリマドンナが歌うミニーとは異なった、情の深さを感じさせるミニーになっています。ディック・ジョンソンはラトヴィアのドラマティック・テノール、アレクサンドルス・アントネンコ。リッカルド・ムーティが2008年のザルツブルク音楽祭でのヴェルディ『オテロ』のタイトルロールに大抜擢したことで知られる若き逸材ですが、それから3年半経ったここでのディック・ジョンソンはちょっとびっくりする程目覚しい成長を遂げており、持ち前の逞しい声に重厚な表現力が加わってたいへん聞き応えがあります。ジャック・ランスのヨン・ルンドグレンは地元スウェーデンのバリトン。現在デンマークのコペンハーゲン歌劇場で活躍しています。悪役を得意としており、新国立劇場で『トスカ』のスカルピアを歌ったこともあります。また近年はワーグナーのオペラでも活躍しています。その他の歌手はほとんどが地元の歌手たちですが、皆非常に高い水準です。
 非イタリア勢ばかりの中でイタリアの味を保っているのが指揮のピエール・ジョルジョ・モランディ。今日もっとも精力的に活動するオペラ指揮者の一人で、ストックホルム王立歌劇場の首席客演指揮者としてこの劇場のイタリア・オペラ上演には欠かせない人です。クリストフ・ロイの演出は、質素な木造の小屋を中心にした伝統的な舞台を用い、そこに時々無声映画風に処理した生映像を投影、1910年代くらいのハリウッドの西部劇映画を意識しています。とはいえ人物描写は類型的にならずしっかり目が行き届いており、上演の難しい『西部の娘』としては成功した演出でしょう。
 日本語字幕付きです。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・プッチーニ:歌劇『西部の娘』全曲

 ニーナ・ステンメ(S ミニー)
 アレクサンドルス・アントネンコ(T ディック・ジョンソン)
 ヨン・ルンドグレン(T ジャック・ランス)
 ニクラス・ビョーリン・リイェール(T ニック)
 ミヒャエル・シュミードベルガー(Bs アシュビー)
 オラ・エリアソン(Br ソノーラ)
 カール・ロンボ(T トリン)
 グンナール・ルンドベリ(Br シド)
 リヌス・ベリエソン(Br ベッロ)
 コニー・ティマンダー(T ハリー)
 マグヌス・キーレ(T ジョー)
 クリスティアン・フロール(Br ハッピー)
 イアン・パワー(Bs ラルケンス)
 アラール・ピントサール(Bs ビリー・ジャックラビット)
 アグネータ・ルンドグレン(Ms ウォークル)
 ヨン・エーリク・エレビ(Bs ジェイク・ウォーレス)
 アントン・エリクソン(Br ホセ・カストロ)
 ヨン・ニルソン(T 郵便配達夫)
 スウェーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
 ピエール・ジョルジョ・モランディ(指揮)

 演出:クリストフ・ロイ
 装置、衣装:ヘルベルト・ムラウアー

 収録時期:2012年2月
 収録場所:スウェーデン、ストックホルム王立歌劇場(ライヴ)

【BD仕様】
 収録時間:140分
 画面:カラー、16:9、HD
 音声:PCM Stereo / DTS HD Master Audio 5.1
 字幕:伊英独仏西日
 Region All

【DVD仕様】
 収録時間:140分
 画面:カラー、16:9
 音声:PCM Stereo / Dolby Digital 5.1 / DTS 5.1
 字幕:伊英独仏西日
 NTSC
 Region All
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