リヒテル絶頂期のベートーヴェンＳＡＣＤ化 SACDニュースへ戻る

2013年12月4日 (水)

リヒテル絶頂期のベートーヴェン

SACDハイブリッド盤。限定盤。かつて通常盤が国内盤発売され「レコード芸術」特選に輝いたリヒテルによるベートーヴェンのプラハ・ライヴ。オリジナル・テープからSACDリマスタリングを施されて蘇りました。
　リヒテルのベートーヴェンといえば、中期のエネルギー溢れるものや、後期の深淵な作品で神業を見せる印象がありますが、初期作品での溌剌とした演奏も非常に魅力的です。第３番は意外と落着いた調子で始まりますが、すぐリヒテルならではの推進力に満ちた音楽となり、聴き手をぐいぐい引き込みます。音質も良好。第７番と第12番は録音の古さが目立ちはしますが、リヒテルのピアノの音は明瞭に聴こえ、第12番第１楽章の透明な叙情の味わい深さは絶品。さらに、あまり人気のない第22番もリヒテルの手にかかると、その深さを再認識させてくれる驚きに満ちています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
ベートーヴェン：
・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3（1975年6月2日、プラハ／ステレオ）
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3（1959年11月1日、プラハ／疑似ステレオ）
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26『葬送』（1959年11月1日、プラハ／疑似ステレオ）
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54（1960年11月25日　モノラル）

　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）

　SACD Hybrid
　MONO / Bi-channel Stereo