メセニー「ユニティ・グループ」始動!最新作『Kin(←→) 』 到着!!
2014年2月5日 (水)
第55回グラミー賞を受賞したパット・メセニーのユニティー・バンドが、新たにマルチ・インストゥルメンタリストであるジュリオ・カルマッシを加えた「ユニティー・グループ」として始動!
ライヴ作品『THE ORCHESTRION PROJECT』、そして大胆な挑戦とも呼べる『TAP: JOHN ZORN'S BOOK OF ANGELS, VOL. 20』の相次ぐリリース、そしてユニティ・バンドのグラミー賞受賞、さらにライヴに次ぐライヴと2013年も精力的に活動してきたパット・メセニー。そのグラミー賞を受賞したユニティ・バンドが、新たにマルチ・インストゥルメンタリストであるジュリオ・カルマッシを加えた5人組「ユニティ・グループ」へと進化した!
「ユニティ・バンドのアルバムとツアーは自分にとって、人生が変わるような体験だった。だからこれをいかにして継続し、次なるレベルへと押し上げるための方策をどうしても探したかった」とパット・メセニー本人も語るこのユニティ・バンドの進化形で、メセニーは、自身がソロとして、またグループやトリオとして、さらにオーケストリオンと共に作り出してきた様々なサウンドの全てを一つに取り込んだ新たな音楽的プラットフォームを作ることを思い描いたという。
そのヴィジョンを実現すべく、クリス・ポッター(ts)、ベン・ウィリアムス(b)、そしてアントニオ・サンチェス(ds)のトリオに加え、新メンバーとして、マルチ・インストゥルメンタリストであるジュリオ・カルマッシが加入し、ワイルドカード的なインパクトをプロジェクトにもたらしている。このパワーアップした超絶ラインアップについてメセニー本人も「彼らとなら何でも出来る」と語っているとか。
凄腕揃いのメンバーとあって、メセニー本人も「これだけのミュージシャンの為に曲を作り、パーツや素材を一つにまとめるのは自分にとっても大きな挑戦だった」と語る。しかしその結果出来上がった作品について彼はこうも語っている。「このアルバムは、ミュージシャンとして最も充足感を感じた作品だ。そしてこの作品が示す可能性は無限大にも感じる」 。
その言葉が表す通り、本作はアグレッシヴな意欲作揃い。幕開けを飾る15分もの長編「On Day One」をはじめとして10分以上の作品が4曲も並び、いずれも詳細なディテールで構成されながらも、それぞれのミュージシャンがインプロヴィゼーションを出来るだけのインスピレーショナルな空間も設けられている。その中で縦横無尽に様式や拍子記号、ペダルポイントを変えながら、それぞれのミュージシャンが輝く瞬間が次々と飛び出してくる。メセニー本人の言葉を借りれば、前作のユニティ・バンドが「4人のミュージシャンがスタジオでレコーディングする様を捉えた、思慮に富んだ、モノクロームのドキュメンタリー」であるなら、今作のユニティ・グループは「バンドのあるべき姿をテクニカラーでとらえたIMAX映像」だという。
最強の仲間を得たメセニーが見せる、新たな音楽的冒険と視点。エレクトリックやデジタルの要素を取り入れた大胆でエキサイティング、しかしナチュラルなメセニー・サウンドの最新系がここにある!
『Kin (←→) 』 収録曲
- 01. On Day One
- 02. Rise Up
- 03. Adagia
- 04. Sign of the Season
- 05. Kin (←→)
- 06. Born
- 07. Genealogy
- 08. We Go On
- 09. Kqu
Pat Metheny (el-g,ac-g,,g-synth,electronics,orchestrionics,synths) / Chris Potter (ts,b-cl,ss,cl,a-fl,b-fl) / Antonio Sanchez (ds,cajon) / Ben Williams (ac-b,el-b) / Giulio Carmassi (p,tp,tb,frh,cello,vib,cl,fl,recorder,as,wurlitzer,whistling,vo)
Recorded June 2013 at MSR Studios, New York, NY
Recorded and Mixed by Pete Karam
All Compositions by Pat Metheny
Executive Producer: Robert Hurwitz
メセニー自身が認識するジャズ史における存在意義
パット・メセニー・ユニティ・バンドは、おそらく現在のジャズ・シーンにおける一つの理想形のメンバーがあつまったグループだと思う。もちろんメセニーがリーダーを務めるわけだから、そうでないと困るわけだが、いずれも世界中を駆けまわる大忙しのプレイヤーたちだ。
前作『Unity Band』のクリス・ポッター、ベン・ウィリアムス、アントニオ・サンチェスは同様に名を連ね、なんと今作から超絶マルチ・プレイヤーのジュリオ・カルマッシが新たに加わった。カルマッシといえばウィル・リーのバンド・メンバーとしても知られているが、以前YouTube上にメセニーの「First Circle」を自ら全ての楽器を演奏した多重録音カヴァーをアップして話題を呼んだ。つまりメセニーは、最上の理解者をグループの中核として招き入れたわけだ。
前作はメセニーの80年代後期の『Still Life(Talking)』や『Letter From Home』のようなきら星のごとく輝く名作たちをこよなく愛するファンから絶大な支持を得ることができたわけだが、今回もまたそんな嬉しい声が聞こえてきそうなすばらしい内容である。アグレッシヴなアプローチから生まれる瑞々しさや疾走感、ポッターら世界最上級のアンサンブルの中を、余裕たっぷりにプレイするメセニー、前作も思ったが「やっぱりメセニー、すごい」と言わざるを得ない。
アルバムの冒頭を飾る壮大な長尺曲「One Day One」からすでにおなかいっぱいになりそうだが、その後もアコースティックなバラードや、ポストバップ的なナンバーまで並んでいて、バラエティに富んだ魅力も感じられる。それにやっぱり肝はクリス・ポッターで、ユニティ・バンドがクロスオーヴァーと一言で片づけられないのは、彼のスマートなブロウが響いているからだ。
タイトルの“KIN”は、血縁、親族という意味。現在のパット・メセニーの音楽はメセニー以前の偉大なミュージシャンから以後のミュージシャンと音楽的につながっている(血縁)ことを表しているという。そして(←→)の記号もメセニー以前、以後を表している。つまり今作の中に、メセニー自身が認識するジャズ史における存在意義を示している。そう考えると、ユニティ・バンドは、ジャズの過去と未来の真っ只中にいるのだろう。ジャズの来るべき時代を想像しながら本作を聴くとなお面白い。
「ユニティ・グループ」メンバーのプロフィール
ジュリオ・カルマッシ (p,tp,tb,frh,cello,vib,cl,fl,recorder,as,
wurlitzer,whistling,vo)
ベン・ウィリアムス (ac-b,el-b)
アントニオ・サンチェス (ds,cajon)
クリス・ポッター、ベン・ウィリアムス、アントニオ・サンチェスによるユニティ・バンド。様々なギター、オーケストリオンを駆使し、約30年ぶりにサックスをフィーチャーした「ユニティ・バンド」結成! |
その他の”Gメン”関連ニュース
-
彼こそが”ポスト・カート”の最右翼!
90年代半ばからN.Y.を拠点に活動するギタリスト、スティーヴ・カーディナスのSunnyside最新作。トーマス・モーガン(b)、ジョーイ・バロン(ds)との鉄壁のトリオ。「ポスト・カート・ローゼンウインケル」の大本命が遂に大きな飛躍を迎える!
-
N.Y.から新鋭ギタリストがまたひとり
OKeh/Sonyから注目の新鋭ジャズ・ギタリスト、ニル・フェルダーがデビュー! アーロン・パークス(p)、マット・ペンマン(b)、ネイト・スミス(ds)ら精鋭たちが脇を固めた、アグレッシヴ且つ浮遊感たっぷりのニューサウンド!
-
ブルース/R&B味たっぷり フォード新作
『Bringing It Back Home』から1年ぶりとなるロベン・フォード新作。抜群のギターワーク&ヴォーカル。ブルース/R&B ハイブリット・サウンドにジャズのエッセンス。若々しさと渋さを兼ね備えた一枚に。
-
絶賛の嵐! 噂のラフィク・バーティア!!
ロバート・グラスパー、カート・ローゼンウィンケル好きはなお必聴!! NYCブルックリンを中心に広がりをみせるネクスト・ブレイク・ジャズの急先鋒ギタリスト、ラフィク・バーティアのデビュー作が凄いことに!
-
これが最新N.Y.シーン最重要Gメン作
イエラエル〜N.Y. 気鋭ギタリスト、ギラッド・ヘクセルマン待望の新作。カート・ローゼンウィンケル『Star Of Jupiter』、ラフィク・バーティア『Yes It Will』と並ぶ最先端ジャズ・シーンの超重要Gメン作だ!
-
妥協なき拘りのギター・トリオ
渡辺香津美の最新型ギター・トリオは、ジェフ・バーリン(b)、ヴァージル・ドナティ(ds)によるグローバル・トリオ。一切の妥協を廃した最上の技術と魂で演る。
-
パット×ゴールドスタイン デュオ再び
ジャズ・ギター巨匠パット・マルティーノが、名アレンジャー/鍵盤奏者 ギル・ゴールドスタインと1976年の『We'll Be Together Again』の世界を再演。日本からの熱いラブコールに応えて・・・
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
輸入盤はまとめ買いでさらにお得!
輸入盤
Kin (←→)
Pat Metheny
価格(税込) :
¥2,200
会員価格(税込) :
¥1,621
まとめ買い価格(税込) :
¥1,621
在庫あり
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
限定盤2枚組LP+CD
輸入盤
Kin (←→)(CD付き/2枚組アナログレコード)
Pat Metheny
価格(税込) :
¥6,490
会員価格(税込) :
¥5,646
まとめ買い価格(税込) :
¥5,192
%%header%%
%%message%%
2012年 パット・メセニー「ユニティ・バンド」
輸入盤
Unity Band
Pat Metheny
価格(税込) :
¥2,200
会員価格(税込) :
¥1,621
まとめ買い価格(税込) :
¥1,621
入荷日未定
%%header%%
%%message%%
メセニー近作
-
輸入盤
Tap: John Zorn's Book Of Angels, Vol.20
Pat Metheny
価格(税込) : ¥2,090
会員価格(税込) : ¥1,450
まとめ買い価格(税込) : ¥1,450発売日:2013年05月21日
-
輸入盤
What's It All About
Pat Metheny
ユーザー評価 : 4.5点 (6件のレビュー)
価格(税込) : ¥2,200
会員価格(税込) : ¥1,621発売日:2011年06月14日
-
販売終了
-
-
輸入盤
Orchestrion
Pat Metheny
ユーザー評価 : 4.5点 (8件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,410
会員価格(税込) : ¥1,965
まとめ買い価格(税込) : ¥1,965発売日:2010年01月26日
-
輸入盤
Tokyo Day Trip Live Ep
Pat Metheny
ユーザー評価 : 4点 (4件のレビュー)
価格(税込) : ¥2,305
会員価格(税込) : ¥1,689発売日:2008年05月20日
-
販売終了
-
-
-
販売終了
-
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
このアイコンの商品は、 洋楽3点で最大30%オフ 対象商品です |
ユニティ仲間のリーダー/サイド参加作品
-
-
-
販売終了
-
-
-
Love Gratitude & Other Distractions
Will Lee
価格(税込) : ¥2,934
会員価格(税込) : ¥2,699
まとめ買い価格(税込) : ¥2,494発売日:2013年07月24日
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
このアイコンの商品は、 洋楽3点で最大30%オフ 対象商品です |