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カザルス四重奏団/キリストの最後の7つの言葉

2014年2月7日 (金)


ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』
カザルス四重奏団


1997年にスペイン(マドリード)で結成して以来、ヨーロッパを中心に活躍している弦楽四重奏団、カザルス四重奏団。ハイドンのこの作品は、スペインの港町カディスの司祭、ホセ・サルーズ博士の依頼で書かれたもので、ハイドン作品の中でスペインと縁のある数少ない作品。
 カザルス四重奏団のメンバーは冒頭から、ヴィブラートを極力抑えた音色で、寒気すらおぼえるほどの凄味。キリストが亡くなった後に起こった地震を表現した終曲まで、ただならぬ雰囲気です。スペインのカルテットによるハイドン、注目盤です!(キングインターナショナル)

【キリストの最後の7つの言葉】
 「父よ、彼らをお赦し下さい」
 「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」
 「婦人よ御覧なさい。あなたの子です」
 「わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」
 「渇く」
 「成し遂げられた」
 「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」

これら『最後の7つの言葉』として知られる、死を目前にしたイエス・キリストの七つの言葉に基づく作品は、ハイドンのほかにも、シュッツ、グノー、デュボワ、マクミラン、クルターク、グバイドゥーリナ、トゥルヌミールなどさまざまな作曲家によるものがありますが、代表的な存在はやはりハイドンでしょう。
 現在、様々なヴァージョンで知られるハイドンのこの作品ですが、もともとは、スペイン、カディスのサンタ・クエバ教会での聖金曜日の礼拝の際に『最後の7つの言葉』の一つ一つについて説教をする司教が、会衆を黙想させるのに効果的なオーケストラの音楽を希望した、という依頼を受けて作曲されたものでした。

【初演の成功と複数ヴァージョンの出現】
教会での1786年の初演は成功してすぐに楽譜も出版され、さらにハイドンは、演奏機会が増えるよう(?)、翌1787年には弦楽四重奏版も書き上げます。
 同じ年には、出版社により鍵盤楽器ヴァージョンもつくられ(校訂はハイドン)、さらに後の1795年には合唱つきのオラトリオ・ヴァージョンまで書かれたという念のいりようでした。
 また、演奏の際に、福音書朗読を組み合わせるという本来の姿の復元だけでなく、グレゴリオ聖歌を挿入するといったこともおこなわれるようになり、さらにオラトリオ・ヴァージョンの合唱パートを重唱にして弦楽四重奏と組み合わせたりと、『最後の言葉』のインスピレーションは、ハイドンの手を離れてからも影響力が強かったことが良くわかります。

【ゆったりした曲調と過激な「地震」】
全曲は、7つの言葉に対応する7つのソナタ楽章と、キリスト昇天時の天変地異を描いた急速で迫力のある「地震」の楽章から成っており、終曲の「地震」以外はゆったりとした楽章が続く、1時間を越える大曲となっているのが特徴。(HMV)

【収録情報】
・ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』Op.51b
 導入部
 ソナタ第1番「父よ、彼らをお赦し下さい」
 ソナタ第2番「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」
 ソナタ第3番「婦人よ御覧なさい。あなたの子です」
 ソナタ第4番「わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」
 ソナタ第5番「渇く」
 ソナタ第6番「成し遂げられた」
 ソナタ第7番「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます」
 「地震」

 カザルス四重奏団
  アベル・トマス・レアルプ(ヴァイオリン)
  ヴェラ・マルティナス・メーナー(ヴァイオリン)
  ジョナサン・ブラウン(ヴィオラ)
  アルノー・トーマス・レアルプ(チェロ)

 録音時期:2012年11月
 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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十字架上のキリストの最後の7つの言葉 カザルス四重奏団

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ハイドン(1732-1809)

価格(税込) : ¥3,289
会員価格(税込) : ¥2,862
まとめ買い価格(税込) : ¥2,467

発売日:2014年03月12日
入荷日未定

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