ベルリン・フィル新コンマスのＣＤ

2014年2月22日 (土)

ベンディックス＝バルグリーが誘う20世紀初頭ヨーロッパ音楽の旅
ストラヴィンスキーからラヴェルまで、珠玉のヴァイオリン曲集
日本語解説付き

2011年パリのヴィブラルテ国際コンクールで堂々の優勝を飾り、今最も注目される新進気鋭のヴァイオリニスト、ベンディックス＝バルグリーが待望の新盤をリリース。2011年５月より名門ピッツバーグ交響楽団のコンサートマスターに選ばれ、2014年2月にはベルリン・フィルのコンサートマスターにオーディションで選ばれるなど、今後ますますの活躍が期待されるヴァイオリニストです。
　本CDは『20世紀初頭音楽の旅』というタイトル通り、第一次大戦から1950年にかけてヨーロッパ各地で作曲された作品を収録したもの。伝統的な音楽の継承か、新しい音楽の創造か・・・大きな岐路に立たされた20世紀初頭の作曲家たちは、激動の時代の中で果敢に各々の道を切り開いていきました。独特の和声法で魅せるストラヴィンスキー、ヒンデミット、プロコフィエフ、十二音技法で新たな表現を開拓したシェーンベルク、自国の伝統の外に活路を見出したブロッホ、ラヴェル・・・本CDでは同時期に作曲された作品が収録されており、各作曲家独特のスタイルや響きを聴き比べることができます。どの曲も難易度が高く、ベンディックス＝バルグレイの卓越した演奏技術も存分に堪能できます。シュトゥックハウゼン・プレーヤーとしてフランス・ドイツを中心に活躍する保都玲子の伴奏に乗せ、生き生きとした演奏を見せてくれます。
　日本語解説付き。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ストラヴィンスキー：イタリア組曲（全6曲）
・ブロッホ：『パール・シェム』より第2曲『ニーグン（即興）』
・ヒンデミット：無伴奏ヴァイオリン・ソナタ op31-2（全4楽章）
・シェーンベルク：幻想曲 op.47
・ラヴェル：ツィガーヌ（原曲版）

　ノア・ベンディックス＝バルグリー（ヴァイオリン）
　保都玲子（ピアノ）

　録音時期：2011年
　録音方式：デジタル