西崎信太郎のインディR&B一直線

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2014年6月13日 (金)

HMV ONLINEの名物連載、「西崎信太郎のインディR&B一直線」が復活し、「西崎信太郎のインディR&B一直線 Vol.2」としてリニューアル。 Urban NEXTプロデューサーとして大活躍中の西崎氏が、"掘り起こす"と"スポットライトを当てる"をテーマに良盤をチョイス。

西崎信太郎プロフィール
元・HMV渋谷店R&Bバイヤー。
国内外のアーティストやDJからリスペクトされるバイイング・センスで今は無きCDショップの聖地HMV渋谷にて、数々のCDタイトルをビックヒットさせる。「Urban NEXT (BBQレコード)」、「Rewind Records (Disk Union)」、「Big Tix (P-VINE)」など、複数のR&Bプロジェクトを始動させ、世界中から良質なR&Bを続々とリリース。R&Bシーン発展の鍵を握る影のキーパーソン。

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・Urban NEXTシリーズ商品
・REWIND RECORDS商品
・Big Tix 商品

今回の3枚

Rc & The Gritz / Pay Your Tab
グラミー賞に3度ノミネートされたプロデューサー/ライターとして知られ、エリカ・バドゥのマネージャーでもあるRC・ウィリアムズが2004年に結成したヒップホップ・バンド。エリカ・バドゥを筆頭に、プリンス、スヌープ・ライオン、ジル・スコット、コモン、ファレル・ウィリアムズら蒼々たるアーティスト達とツアー同行、ステージをシェアしてきた知られざる実力派バンド(バンド・メンバー個々のバイオフラフィも素晴らしいのですが、書ききれないので割愛させて頂きます)。ザ・ルーツを彷彿とさせるネオ・テイスティックなアプローチ、M-4「Leave Me Alone」には本家エリカ・バドゥが参加。更に、クレジット未掲載ながらM-7「That Kind Girl」にはあの大物ラッパーとシンガーがフューチャリング・アーティストとして参加。実に素晴らしいアルバムです。

K'jon / Man
2009年作『I Get Around』はUniversal、2012年作『Moving On』はShanachieからと、準メジャー・アーティストと言っても過言ではない人気者。K・ジョンの強みは、自身の代表曲と呼べる楽曲を持っている点、かなと(ここ日本においてはやっぱりインディーズ・アーティスト的な立ち位置なので、名刺変わりになる曲の有無って大きいと思うんですよね)。それにあたる曲が2007年に発表された"On The Ocean"で、YouTube上にアップされた再生回数は100万ヒットを超えるから立派なもの。そんな訳で、何かと常に動向が気になるK・ジョンの新作『Man』の登場。マーヴィン・ゲイのカバーM-3「Come Get To This」や、米R&B/ソウル・シーンの絶対者、ライフ・ジェニングスを迎えたM-9「This Time 4 Real」など、今作でもハイ・ランクな安定感を実証。

D'maestro / Seventy3
14もの楽器を操る様から、そのアーティスト名が付けられたというD・マエストロ。もちろん奏者としてだけではなく、楽曲制作全般を１人でこなすマルチ・ミュージシャン。「インディ版ザ・ドリーム」と言った感じでしょうか(風貌も含めて)。デビュー作が2002年にリリース、初作をリリースしてから活動歴12年で今作『Seventy3』が通算5枚目のアルバムという、コンスタントに活動が出来ている安定感も彼の魅力でしょう(地元アトランタでは相当な人気のよう)。キース・スウェット、ジョー、ケリー・プライスといったビッグ・ネームからバック・ボーカリストとしての依頼を絶えず受けてきた少しかすれたD・マエストロのテナー・ボイス、丁寧に歌い上げるM-7「Me & My Muzik」が個人的なベスト・トラック。

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