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ユロフスキー/ショスタコ第6番、第14番『死者の歌』

2014年9月13日 (土)

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ショスタコーヴィチ:交響曲第6番、第14番『死者の歌』
ユロフスキー&ロンドン・フィル


キビキビと躍動的な演奏で人気を博しているユロフスキーによるショスタコーヴィチの交響曲第6番と第14番の組みあわせ。
 どちらの作品も、各パートの見通しの良さと、動的な切れ味は求められる一方、暗さや重さも大事な内容ということで、ユロフスキーとの相性も良さそうです。
 第14番では、バリトンに大御所のセルゲイ・レイフェルクス、ソプラノにベテランのタチアナ・モノガロワを起用しています。

【交響曲第6番】
ソ連のフィンランド侵攻直前の1939年11月に初演されたこの作品は、通常の交響曲スタイルでの第1楽章にあたる部分が無く、いきなりラルゴの緩徐楽章で開始され、その後、アレグロのスケルツォ→プレストのフィナーレと速度を上げて行きます。身近に迫った戦争への不安を描いたかのような緩徐楽章に続き、そうした不安を払拭するような楽しげなスケルツォと、やたらに快活でどこかカラ元気の気配もあるフィナーレが演奏されるこの作品、ソロ楽器が大活躍し、また、第1楽章では精妙な表現も求められるなど聴きどころの多い傑作でもあります。

【交響曲第14番】
弦楽合奏と打楽器群によって演奏されるこの交響曲第14番は、死にまつわる11のテキストに付曲した作品。グレゴリオ聖歌が引用されガルシア・ロルカの色彩豊かな光景を彷彿とさせる死者への祈りの詩を用いた第1楽章「深き淵より」から、コサックが「おまえの母ちゃんでべそ」的な悪口をスルタンにまくしたてる第8楽章のような音楽にいたるまで実に幅広い死のイメージを内包しており、ショスタコーヴィチが単なる静謐で美しい死のイメージといったようなものではなく、もっと複雑で現実的な痛みや苦み、恐れといったものまで表現しようとしていたことは明らかです。

【ユロフスキー・プロフィール】
1972年4月4日、モスクワに誕生。父は指揮者のミハイル・ユロフスキー。モスクワ音楽院で基礎を学んだのち、家族と共にドイツへ移住した1990年からは、ドレスデンおよびベルリンの高等音楽学校で研鑚を積みました。
 1995年、アイルランドで催されるウェックスフォード音楽祭において、リムスキ=コルサコフの歌劇『五月の夜』を指揮して正式にデビュー、この成功で、早くも同年コヴェント・ガーデン王立歌劇場に招かれて『ナブッコ』を指揮、大きな注目を集めました。
 1997年には、ベルリンのコーミシェ・オーパーへの客演をきっかけに、同歌劇場初の「カペルマイスター」に就任、2001年まで続いたこのポストは、ユロフスキーの名をヨーロッパ本土で大いに高めました。
 その他にも、ヴェニスのフェニーチェ座、パリのバスティーユ歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ドレスデン州立歌劇場、ボローニャのテアトロ・コムナーレ、そしてコヴェント・ガーデン王立歌劇場などに継続的に客演、1999年にはメトロポリタン歌劇場で『リゴレット』を指揮してアメリカにも進出。ミラノ・スカラ座へは『エフゲニー・オネーギン』でデビュー済み。特に、ウェールズ・ナショナル・オペラでの『パルジファル』と『ヴォツェック』、メトロポリタン歌劇場での『スペードの女王』、パリ・オペラ座での『戦争と平和』、グラインドボーン音楽祭での『魔笛』、『チェネレントラ』、『オテロ』は大評判を取り、オペラ指揮者として既にゆるぎない名声を確立しています。
 オペラ以外にも、既にベルリン・フィル、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などに客演、コンサート指揮者としても大活躍しています。
 現在、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及びロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務め、精力的な活動を展開中。(HMV)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
● 交響曲第6番ロ短調 Op.54
 第1楽章:Largo
 第2楽章:Allegro
 第3楽章:Presto

 録音時期:2013年5月17日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール

● 交響曲第14番ト短調 Op.135『死者の歌』
 第1楽章:深きところから
 第2楽章:マラゲーニャ
 第3楽章:ローレライ
 第4楽章:自殺者
 第5楽章:心して
 第6楽章:マダム、御覧なさい
 第7楽章:ラ・サンテ監獄にて
 第8楽章:コンスタンチノープルのサルタンへのザポロージェ・コサックの返事
 第9楽章:おお、デルウィーク、デルウィーク
 第10楽章:詩人の死
 第11楽章:結び

 録音時期:2006年2月18日
 録音場所:ロンドン、クィーン・エリザベス・ホール

 タチアナ・モノガロワ(ソプラノ:第14番)
 セルゲイ・レイフェルクス(バリトン:第14番)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲第6番、第14番『死者の歌』 ユロフスキー&ロンドン・フィル、モノガロワ、レイフェルクス

CD 輸入盤

交響曲第6番、第14番『死者の歌』 ユロフスキー&ロンドン・フィル、モノガロワ、レイフェルクス

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

ユーザー評価 : 5点 (2件のレビュー) ★★★★★

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発売日:2014年10月21日
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